2014 年 12 月 PODi ニュースレター 一般社団法人 PODi 東京都千代田

2014 年 12 月
PODi ニュースレター
一般社団法人 PODi
東京都千代田区神田神保町 1-23
代表理事 亀井雅彦
http://www.podi.jp
ミヤコシオープンハウス
II. 液体現像トナー3機種
この II においては新しい印刷技術である液体トナーを用いた輪転機によるフィルム印刷と
枚葉機による紙への印刷をご紹介申し上げたい。
まずは商業印刷向け MDP5000 を紹介する。インクジェット技術ではなかなか表現できな
い色、特に濃度が高い写真、グラビアを多用する商業印刷アプリケーション向けに開発され
ている。液体トナーを使用することによって、オフセットに近い色表現を目指している。
MDP5000 はコンパクトな本体ながら両面印刷を実現している。
さらにミヤコシが意欲的なのは、この技術を軟包装の市場で活用しようとしていることで
ある。軟包装は日本では現在グラビアが、アメリカ欧州ではフレキソが主流である。両技術
とも製版コストが高く、かつ版替えに時間がかかり小ロット対応には向いていない。
特にグラビアは溶剤を使用することから環境対応が厳しく、新規技術の参入余地が大きい。
MDP2500 はフィルム用にインラインのアンカー剤塗布と通常の YMCK に加えてホワイト
を加色して対応している。
今回は販売されてしまった?ということで展示がなかったが、ミヤコシは軟包装用オフセ
ット LED UV スリーブ式オフセット機 MHL13A も持っている。
http://www.miyakoshi.co.jp/product/product03/product03_09.html
これは 13 インチの機械であるが、18 インチの機械を岐阜の株式会社リンクス様に納品し
て、現在稼働している。
http://www.links-net.co.jp/companyinfo/
オフセットとデジタルの両輪で軟包装市場に挑むのは、既存技術に対する強力なアピール
となろう。
最後に B2枚葉機の紹介をしたい。ミヤコシは輪転の会社だが、この搬送機はリョービの枚
葉機を利用している。
次回:III. 商業印刷向け、データ印刷向け、次世代加工機、ならびにテキスタイル向け機種
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