沖縄の未来 ∼アジアと日本をつなぐ ゲートウェイとしての沖縄の発展∼

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沖縄の未来 ∼アジアと日本をつなぐ
ゲートウェイとしての沖縄の発展∼
対談者 沖縄県経営者協会 会長 安里 昌利
内閣府 沖縄総合事務局 局長 河合 正保
客 数 1 0 0 0 万 人、 そ の う ち 外 国 客 が
思 わ れ て い た 計 画 が、 今 で は 射 程 圏 内
る と 感 じ ま す が、 安 里 会 長 は 現 状 を ど
に 入 っ て き ま し た。 観 光 産 業 の 波 及 効
新年明けましておめでとうございま
沖縄県にもアベノミクス効果が浸透
果 は 大 き く、 沖 縄 経 済 の 動 向 を 占 う 重
2 0 0 万 人、 観 光 収 入 が 1 兆 円 と い う
し て き て、 沖 縄 経 済 は 順 調 に 推 移 し て
のように見ておられますか。
新 年 を 迎 え る に 当 り、 沖 縄 県 経 営 者
い る と 見 て お り ま す。 沖 縄 の 経 済 に 明
要 な 指 標 に ま で 成 長 し て い ま す。 そ の
す。 本 年 が、 皆 様 方 に と っ て 実 り 多 き
協 会 の 安 里 昌 利 会 長 を お 迎 え し て、
る さ を も た ら し て い る の は、 や は り、
よ う な 意 味 で、 今 後、 目 指 す 観 光 の 将
目 標 を 立 て て い ま す。 当 初 は 難 し い と
﹁沖縄の未来
∼アジアと日本をつな
ぐゲートウェイとしての沖縄の発展∼﹂
過去最高の数字となった入域観光客の
来 像 と 目 標 に 対 し て、 具 体 的 に ど う 取
○安里会長
と 題 し て、 沖 縄 の 目 指 す 姿 な ど に つ い
増 加、 何 よ り も 外 国 か ら の 観 光 客 が 大
○安里会長
り組んでいくのかが重要です。
年となりますようお祈り申し上げます。
て語っていただきました。
幅に伸びたという効果が大きいと感じ
本 日 は﹁ 沖 縄 の 未 来
∼アジアと日
本をつなぐゲートウェイとしての沖縄
○河合局長
の で、 沖 縄 の 経 済 に 好 影 響 を 与 え て い
を 受 け て い ま す が、 観 光 は 裾 野 が 広 い
実 感 し ま す。 一 部 の 業 種 で 円 安 の 影 響
と、 沖 縄 経 済 に 明 る さ が 漂 っ て い る と
お土産を手に歩いている光景を見る
待 が 持 て る よ う に な り ま し た。 今 後 の
合 を 見 る と、 早 々 に 達 成 で き そ う な 期
一 般 的 な 見 方 で し た が、 最 近 の 伸 び 具
は、 雲 を つ か む よ う な 目 標 と い う の が
当 初、 入 域 観 光 客 1 0 0 0 万 人 構 想
躍進する沖縄経済
の 発 展 ∼﹂ と い う テ ー マ で 安 里 会 長 と
❶
お話しを進めてまいりたいと思います。
取組みとしては、観光客のニーズをしっ
かりと捉える必要があります。例えば、
ると思います。
ま ず、 沖 縄 の 経 済 と 産 業 の 状 況 に つ
い て で す が、 基 幹 産 業 で あ る 観 光 は、
観 光 客 の 移 動 手 段 を 見 ま し て も、 変 遷
し て き て い ま す。 以 前 だ と 団 体 旅 行 が
主 体 で し た が、 最 近 は、 家 族 同 士、 友
達同士などレンタカーを使った小規模
○河合局長
観光客1000万人に向けて
昨年の入域観光客数が過去最高を記録
❷
∼県民全ての力で∼
し、 特 に 外 国 か ら の 観 光 客 が 大 幅 に 増
え て い ま す。 ま た、 雇 用 面 で は 完 全 失
今、観光のお話が出ましたけれども、
の 集 団 で の 旅 行 が 主 流 で す。 こ の 辺 り
を 観 光 業 界、 事 業 者 又 は 行 政 側 は し っ
かりと把握して的確な対策を講じてい
く必要があります。
ま た、 急 増 し て い る 外 国 人 観 光 客 へ
の対応策についても重要なポイントで
す。
沖縄総合事務局も観光振興に向けて
○河合局長
の 課 題 を 分 析・ 整 理 す る こ と は、 大 変
重 要 で あ る と 認 識 し て お り、 様 々 な 形
で観光客1000 万人時代に向けた取
組を行っています。
01 Muribushi 2015年1月★2月 て い ま す。 国 際 通 り で 大 勢 の 観 光 客 が
沖縄総合事務局 局長 河合 正保
年までに入域観光
沖 縄 県 で は、 平 成
33
業 率、 有 効 求 人 倍 率 が 共 に 改 善 さ れ て
き て お り、 沖 縄 経 済 は 勢 い を 増 し て い
沖縄県経営者協会 会長 安里 昌利
イ ン フ ラ 整 備 の 面 で 申 し 上 げ る と、
年までに供用開始予
東 京 で オ リ ン ピ ッ ク・ パ ラ リ ン ピ ッ ク
が開かれる平成
定の那覇空港滑走路増設事業に昨年着
工 し て お り ま す。 ま た、 外 国 人 観 光 客
は、 ク ル ー ズ 船 で 訪 れ る こ と が 増 加 し
ているのですが、那覇港や石垣港では、
国営沖縄記念公園︵海洋博公園及び首
港湾施設の整備事業を進めています。
年度の入園
里 城 公 園 ︶は、 大 き な 観 光 ス ポ ッ ト に
な っ て お り ま し て、 平 成
ま し た。 こ の よ う な 施 設 を 整 備 し て い
者 数 は6 43 万 人 と 過 去 最 高 を 記 録 し
25
各地域ごとに新しい取組を行っており
ま す が、 映 画 に よ る ま ち お こ し な ど、
り も 大 切 だ と 思 い ま す。 地 道 で は あ り
い 観 光 資 源 が あ り、 魅 力 あ る 地 域 づ く
沖縄には離島など各地域には素晴らし
また、インフラの充実も重要ですが、
たいと思います。
く こ と で、 観 光 振 興 に 貢 献 し て ま い り
を多言語で表示する必要があります
い る こ と か ら、 道 路 標 識 や 観 光 案 内 板
そ の 他、 外 国 か ら の 観 光 客 が 増 え て
質の高い観光へとつながっていきます。
み 入 れ て 沖 縄 の 文 化 を 広 め る こ と は、
意 味 で は、 組 踊 鑑 賞 を 観 光 ル ー ト に 組
一 晩 は 鑑 賞 し た く な り ま す。 そ う い う
い う 具 合 に、 そ れ ぞ れ の 国 を 訪 れ る と
点形成を強力に推進していくべきです。
的には観光リゾート産業と国際物流拠
ら 成 長 戦 略 を 捉 え て い く べ き で、 具 体
に も、 沖 縄 は そ の 優 位 性 を 生 か し な が
た ら さ な け れ ば な り ま せ ん。 そ の た め
新興国の経済繁栄の恩恵を日本にもも
が た い と 思 っ て い ま す。 今 後、 ア ジ ア
て 期 待 さ れ て い る こ と は、 我 々 も あ り
世紀の万国津梁﹂、﹁民間主導の自律
新 た な 沖 縄 振 興 の 基 本 方 針 と し て、
○河合局長
﹁
し、 語 学 に 堪 能 な 人 材 育 成 も 行 う べ き
で す。 沖 縄 の 良 さ は お も て な し の 風 土
まして、国、県及び市町村関係者の他、
と い う と こ ろ な の で、 こ の 辺 り を 県 民
型経済の確立﹂という大きな柱を掲げ
地域の皆様と協力して進めてまいりた
一人一人が意識して観光客をお迎えす
生かした振興策を講じることは衆目の
て お り、 沖 縄 が 持 つ 優 位 性・ 潜 在 力 を
沖縄力を生かした成長戦略
沖 縄 総 合 事 務 局 で も、﹁ 沖 縄 フ ロ ン
一致するところです。
数 を 延 ば し て い く こ と が 重 要 で す。 観
と な っ て お り、 そ の た め に は、 滞 在 日
の観光の質を高めることも大きな課題
は、 一 人 当 た り の 消 費 額 を 増 や す な ど
観光客1000 万人に向けた計画で
しながら沖縄が発展していくことにつ
感 が あ り ま す が、 そ う し た 役 割 を 果 た
プ 型 の 沖 縄 政 策 と 比 較 す る と、 隔 世 の
待を持っています。以前のキャッチアッ
ていく役割を担っていただくという期
トランナーとして、日本経済を引っ張っ
力を生かして沖縄を日本経済のフロン
内外の流通事業者等からも大変注目さ
先般、﹁沖縄大交易会﹂が開催され、国
と 思 い ま す。 そ の 一 つ の 取 組 と し て、
新たな産業として非常に期待が大きい
点 産 業 は、 観 光 産 業 と I T 産 業 に 続 く
で い ま す。 こ う し た 中 で、 国 際 物 流 拠
新たな産業を創出することに取り組ん
及 び﹁ 地 域 資 源 ﹂ を 最 大 限 に 生 か し た
持つ強みである﹁地の利﹂、
﹁知の基盤﹂
テ ィ ア 戦 略 会 議 ﹂ を 開 催 し て、 沖 縄 の
光 の 形 態 は、 観 光 地 巡 り に 加 え て 体
○安里会長
いて、どのようにお考えでしょうか。
国 に お い て は、 沖 縄 の 優 位 性 や 潜 在
○河合局長
❸
ることを目標にしていきたい。
いと思います。
観 光 の 振 興 に つ い て は、 1 0 0 0 万
人に向けて観光客を増やすことと同時
に、 そ の 付 加 価 値 を 高 め る よ う な 質 の
向上を図ることも重要だと思います
が、 今 後 ど の よ う な 取 組 が 必 要 で し ょ
うか。
験型観光も徐々に増えているようです
ま た、 私 は 国 立 劇 場 お き な わ の 運 営
こ れ ら の 国 々 と の 交 流・ 交 易 を 図 る 上
で、 欧 米 な ど の 他 の 国 々 に 比 較 し て、
ア新興国に隣接しているということ
が 台 頭 し て き て い る 中、 日 本 は、 ア ジ
ン に お い て、 ア ジ ア と 日 本 の 架 け 橋 と
○安里会長
話しいただけないでしょうか。
れ た イ ベ ン ト で し た が、 そ の 辺 り を お
に も 携 わ っ て い る の で す が、 国 立 劇 場
なる国際物流拠点の形成を掲げている
高い経済成長率を誇るアジア新興国
も 観 光 ス ポ ッ ト に 位 置 付 け て、 沖 縄 の
で 優 位 な 状 況 に あ る と 思 い ま す。 そ
ことに呼応して沖縄県と沖縄懇話会が
光の工夫をしなければなりません。
伝統文化である組踊を鑑賞してもらえ
の 中 で も、 沖 縄 が 地 理 的 に 東 南 ア ジ ア
タ イ ア ッ プ し て 開 催 し ま し た。 そ の 際
世紀ビジョ
ば、 深 み の あ る 観 光 に な る ん じ ゃ な い
や中国などから優位な位置にあるとし
は沖縄総合事務局からも後援をいただ
沖 縄 大 交 易 会 は、 沖 縄
か と 思 い ま す。 イ ギ リ ス や イ タ リ ア で
て、 日 本 経 済 の フ ロ ン ト ラ ン ナ ー と し
予 想 さ れ ま す の で、 各 地 域 で 体 験 型 観
が、 今 後 も そ の ニ ー ズ は 増 え て い く と
○安里会長
21
は オ ペ ラ、 ス ペ イ ン で は フ ラ メ ン コ と
21
33
那覇港クルーズ船ターミナルと那覇市街
2015年1月★2月 Muribushi 02
沖 縄 力 発 見 ツ ア ー は、 沖 縄 の 持 つ 優
の 言 葉 で 伝 え る 必 要 性 を 実 感 し ま し た。
の 商 品 を 通 訳 を 介 し て で は な く、 自 分
ず に 英 語 で 話 し て い る の を 見 て、 自 分
が、 バ イ ヤ ー が 発 音 や な ま り に 気 に せ
位 性・ 潜 在 力 を 本 土 の 企 業 の 皆 さ ん に
アカデミックな語学じゃなくてもいい
○安里会長
知ってもらうために非常に効果的な取
か ら、 ビ ジ ネ ス に つ な が る よ う な 会 話
品 目 の 商 品 展 示・ 飲 食 ブ ー ス
を開設した﹁ OTORIYOSE
マーケット﹂
というイベントをそれぞれ開催しまし
組みです。実は、沖縄の現状、例えば、
商品﹂
高 い 評 価 を 受 け て い ま す。 そ の よ う な
た。 今 後 も い ろ ん な 面 で 沖 縄 大 交 易 会
沖 縄 科 学 技 術 大 学 院 大 学︵O I S T ︶や
き感謝申し上げたいと思います。
中 で、 沖 縄 大 交 易 会 は、 日 本 製 品 を 商
に関わっていきたいと思います。
日 本 製 品 は、 東 南 ア ジ ア の 国 々 か ら
談できる拠点整備という東南アジア側
のバイヤーに出会える場を探している
実 体 験 し て も ら い、 沖 縄 へ の 投 資 促 進
等に沖縄のビジネスのポテンシャルを
ま た、 内 閣 府 で は、 本 土 企 業 の 幹 部
て、 や っ と 話 題 に 上 が る よ う な 状 況 で
沖縄国際貨物ハブの存在も、最近になっ
琉 球 大 学 が、 地 域 が 抱 え る 課 題 の 解
ができる人材育成が必要です。
のバイヤーからのニーズと東南アジア
日 本 側 の サ プ ラ イ ヤ ー か ら の ニ ー ズ、
C ︶と い う 事 業 を 文 部 科 学 省 か ら 受 託
決につながる優れた教育研究活動に対
し て い ま す。 こ の 事 業 で は、 地 域 振 興
し て、 沖 縄 力 発 見 ツ ア ー で 本 土 の 有 力
ま た、 各 企 業 の 皆 さ ん が、 沖 縄 を 拠
に 役 立 て よ う と、 地 域 の 人 材 育 成 を 大
の契機としてもらう目的で、﹁沖縄力発
点にして東南アジアへのビジネスに使
学 が 担 っ て い ま す が、 私 は、 是 非 と も
双方のニーズを捉えることで開催され
連 施 設 の 視 察 な ど を 行 っ て い ま す が、
えないかという経営判断をしてもらう
産 業 界 の 人 材 育 成 に も、 例 え ば 企 業 に
して人件費等の助成を受けることがで
東南アジアの方々とお話している
そ の 場 限 り で は な く て、 そ の 後 の 情 報
上 で も 期 待 し て お り ま し て、 今 後 も 是
き る セ ン タ ー オ ブ コ ミ ュ ニ テ ィ︵ C O
と、
﹁沖縄には香港から2時間で行け
提 供、 意 見 交 換 な ど フ ォ ロ ー ア ッ プ も
非、 そ の 取 組 を 強 化 し て い た だ き た い
企 業 に 見 て も ら う こ と で、 全 国 的 に P
る﹂
、
﹁ 東 京 ま で 行 く の に4 時 間 か か る ﹂
し て い ま す。 そ の 中 で は 注 目 す る よ う
Rできる効果もあると思います。
と い う 具 合 に、 東 南 ア ジ ア の 方 々 が 沖
な 意 見 も 出 て お り、 こ う し た 試 み も 地
見 ツ ア ー﹂ を 実 施 し て い ま す。 本 土 企
縄 を 見 れ ば、 沖 縄 は 日 本 の ゲ ー ト ウ ェ
業 の 幹 部 や 沖 縄 県 関 係 者 と の 懇 談、 関
イとして認識していることを実感しま
在籍している若手社員が再度教育を受
か と 願 っ て い ま す。 企 業 側 が 社 員 を 数
けられる体制を構築していただけない
と願っております。
沖縄の未来を担う人材育成
などの新たな産業が発展していくため
業、 さ ら に は 国 際 物 流 関 連 バ イ オ 産 業
観光リゾート産業や情報通信関連産
ば、 企 業 側 も 大 い に 活 用 で き る は ず で
ついて学べるような体制が整えられれ
大学で語学研修やビジネスマインドに
い で す が、 そ の 日 の 仕 事 を 終 え て か ら
か月単位の専任で学ばせることは難し
に は、 人 材 育 成 が 大 き な 課 題 に な る と
す。
人 材 育 成 に 関 し て は、 産 学 官 で 取 り
○河合局長
い る と お 聞 き し て い ま す。 人 材 育 成 に
組んでいる人材育成プラットホームが
思 い ま す。 安 里 会 長 は 経 済 界 の 代 表 と
関 し て 現 在 の 状 況、 課 題 等 に つ い て お
人材育成は中長期的にしっかりと取り
あ り、 当 局 も 参 画 さ せ て い た だ い て お
ビジネスがグローバル化している中
組んでいかなければならない重要な課
聞かせください。
で は、 グ ロ ー バ ル 人 材 の 育 成 が 必 要 だ
題です。
りますが、産業を担うのは人ですから、
と 感 じ て い ま す。 沖 縄 大 交 易 会 に お い
人 材 育 成 は、 企 業 の 繁 栄 に も、 地 域
○安里会長
い合って商品を説明しているのです
て も、 バ イ ヤ ー と サ プ ラ イ ヤ ー が 向 か
○安里会長
して人材育成にも積極的に取り組んで
○河合局長
❹
道に続けていきたいと思っています。
ています。
那覇空港新滑走路完成イメージ
す。 そ う い う 意 味 で、 沖 縄 は ヒ ト、 モ
ノ双方の交流の拠点としての特性を秘
め て い ま す の で、 そ の 特 性 を 政 策 の 中
沖 縄 大 交 易 会 は、 今 回 で 2 回 目 の 開
でも反映させることが重要です。
催 で し た が、 バ イ ヤ ー と サ プ ラ イ ヤ ー
の 間 で 継 続 交 渉 と な っ て い る の が、 か
な り の 数 に 上 っ て お り、 今 後 も レ ベ ル
アップを図りながら継続開催にしてい
きたいと考えています。
○河合局長
沖 縄 大 交 易 会 に は、 多 く の 地 域 か ら
多 数 の 出 店 が あ り、 大 き な イ ベ ン ト と
して早くも定着してきたという印象が
あ り ま す。 今 後 も 沖 縄 を 一 層 世 界 に ア
ピールする場となるものと思います。
沖 縄 総 合 事 務 局 で も、 何 か サ ポ ー ト
で き れ ば と 思 い、 事 前 の 商 談 ス キ ル セ
ミ ナ ー、 そ し て 香 港 向 け﹁ お と り よ せ
03 Muribushi 2015年1月★2月 14
養うグローバル人材の育成に積極的に
し た 時 代 に は、 語 学 や 国 際 マ イ ン ド を
で い ま す が、 ビ ジ ネ ス が グ ロ ー バ ル 化
す。 各 々 の 企 業 が 様 々 な 形 で 取 り 組 ん
取り組んでもらいたいと願っておりま
経営方針として企業経営者の皆さんに
な 使 命 で あ る と い う こ と を、 基 本 的 な
の 繁 栄 に も つ な が る の で、 企 業 の 大 き
考えています。
流拠点形成を強力に進めていくべきと
が る と 思 い ま す。 沖 縄 の 経 済 界 は、 物
は、 沖 縄 に と っ て 大 き な 利 益 へ と つ な
エアを含めた物流拠点を整備すること
が必要になってきます。シー・アンド・
船 も 使 っ た シ ー・ ア ン ド・ エ ア の 構 築
貨物ハブ体制だけでは対応できません。
と な る と、 今 の 飛 行 機 の み の 沖 縄 国 際
なテーマもあります。
た、 駐 留 軍 用 地 跡 地 利 用 と い っ た 大 き
ん が い 排 水 事 業 を 進 め て お り ま す。 ま
農業の分野では地下ダムを含む国営か
多 目 的 ダ ム も す べ て 完 成 し ま し た が、
域 の 振 興、 昨 年 は 国 が 設 置 す る 予 定 の
お け る 港 湾 整 備 事 業、 産 業 の 振 興、 地
○河合局長
ことができればと思います。
終的には那覇港もハブ機能を持たせる
トリークレーンの整備を続けながら、最
雄港との連携から始めて那覇港のガン
待することがありましたらお聞かせ下
最 後 に な り ま す が、 当 局 に 対 し て 期
など各界の方々と積極的に意見交換し
点 を 生 か し て、 経 済 界、 県 及 び 市 町 村
先 機 関 で す の で、 そ の 総 合 力 と い う 利
沖 縄 総 合 事 務 局 は、 国 の 総 合 的 な 出
力を入れるべきです。
た物流事業もそうですが、農林水産物や
大いに秘めています。今、お話しのあっ
沖縄総合事務局がいろんな角度から沖
て い た と 思 っ て い ま す。 そ の 辺 り は、
沖 縄 に つ い て は、 潜 在 的 な 成 長 を 続 け
日 本 経 済 が 厳 し い 時 期 に お い て も、
○安里会長
続きよろしくお願い致します。
く っ て い き た い と 思 い ま す の で、 引 き
今 後 と も、 住 み よ い 沖 縄 の 未 来 を つ
つ つ、 沖 縄 の た め に 頑 張 っ て ま い り た
す が、 沖 縄 は 来 る た び に 元 気 に な っ て
バイオ産業にしても、開発・発展する余
縄振興策を展開していただいた成果だ
いと思います。
い ま す。 特 に 若 い 人 が 大 変 意 欲 的 で、
地は、まだあると思っております。モノ
さい。
熱心に仕事に取り組んでいると感じま
作りも非常に重要な産業ですし、先程お
き、 経 済 界 の 代 表 と し て 感 謝 申 し 上 げ
○安里会長
す。 こ れ か ら は 若 い 人 の 熱 意 を 生 か し
と 感 じ て い ま す。 沖 縄 経 済 界 は、 こ れ
ます。
沖縄は、将来に向けて発展の可能性を
○河合局長
て産業界の中核で活躍できる人材を育
話しのあった人材育成も重要な課題だ
までの沖縄総合事務局の取組みに大変
私 は 沖 縄 で の 勤 務 が3 回 目 に な り ま
○河合局長
成 し て い く こ と が、 沖 縄 の 発 展 に つ な
と思います。これからは、沖縄県全体で
際物流拠点形成を国家戦略特区に位置
こ れ か ら は、 先 程 お 話 し た 沖 縄 の 国
や国際物流拠点形成の取組が重要だと
す が、 そ の 施 策 と し て は、 や は り 観 光
た上で施策展開していく必要がありま
が持っている特性をしっかりと理解し
沖 縄 が 発 展 し て い く た め に は、 沖 縄
だ 残 っ て い ま す。 例 え ば、 幹 線 道 路 事
め に 当 局 が 取 り 組 む べ き テ ー マ は、 ま
て い ま す が、 沖 縄 の さ ら な る 発 展 の た
て、 一 定 の 役 割 を 果 た し て き た と 思 っ
めにいろいろと取り組ませていただい
帰 し た 日 に 設 置 さ れ、 沖 縄 の 発 展 の た
沖 縄 総 合 事 務 局 は、 沖 縄 が 本 土 に 復
理想的だと思います。とりあえずは、高
と港を併せた物流拠点を整備するのが
縄は空港と港が隣接しているので、空港
道が開けるのではないかと思います。沖
港と連携すればシー・アンド・エアへの
港はハブ港として機能しています。高雄
高雄港に航路を開設しており、その高雄
ります。昨年の6月に琉球海運が台湾の
本 日 は、 貴 重 な 機 会 を 与 え て い た だ
がっていくと思っています。
感 謝 い た し て お り ま す。 ま た、 国 の 総
る こ と は、 大 変 あ り が た い と 思 っ て い
事務局の方々と身近に意見交換ができ
手を携えて沖縄経済の発展に取り組ん
これからの沖縄に つ い て
沖縄総合事務局に期待すること
合的な出先機関として局長を始め総合
❺
❻
でいくことが重要だと思います。
○河合局長
沖縄の振興についてお話しいただき
今 の 沖 縄 の 状 況 と い う の は、 日 本 や
付けてシー・アンド・エアが実現できれ
ます。
アジアに経済面で貢献できる面が出て
○河合局長
発展して欲しいとの希望、又は夢をもっ
き つ つ あ り、 明 る い 将 来 展 望 が 見 え 始
年後に沖縄がどのように
ておられるかというところをお聞かせ
ま し た が、
いただけないでしょうか。
ば、沖縄県の大きな発展、振興につなが
アベノミクスの経済成長戦略に農水
業、 那 覇 港、 中 城 湾 港、 宮 古 や 石 垣 に
思います。
産 物 の 輸 出 拡 大 が あ り ま す。 農 水 産 物
○安里会長
めています。
10
2015年1月★2月 Muribushi 04