気象庁 です! 3月号 平成27年 (2015年) 気象測器検定試験センターの業務紹介 気象庁は、雨量計などの各種気象測器を適切に維持・管理するため、つくば市にある 「気象測器検定試験センター」において、全国で使用している気象測器の分解点検や清 掃、故障した気象測器の修理、さらには高い観測精度を維持するための点検・校正(※) 等の業務を行っています。 例えば、降水量の観測に使用している「転倒ます型雨量計」と呼ばれる観測器械は、 精密な電子部品や機械部品から構成されており、特に機械部品は、可動部の摩耗等が 生じる可能性があるため、気象測器検定試験センターにおいて、分解清掃や部品交換 といった5年に一度の定期的な検査を実施しています。 さらに、気象測器検定試験センターは、世界気象機関(WMO)によってアジア地区の測 器センターに指名されており、日本の基準器と比較したアジア各国の気象測器の校正 や、開発途上国の測器担当者への研修を実施するなど、アジア地区における気象測器 の精度維持に貢献しています。 ※校正:計器・測定装置の目盛りを正しい数値に合わせること 転倒ます型雨量計の分解清掃後の組立て調整作業風景。 ますが左右均等に転倒するよう、ネジ等を微妙に調整しています。 国際貢献、アジア地区測器センターの活動。 香港天文台職員(左から二人目)と当所職員の記念撮影。香港天文台職員 は、2015年1月、風速計の校正のために来日し、三杯風速計・超音波風速 計など、計4機種の風速計の校正を実施しました。
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