イネ縞葉枯病 箱施用剤等防除対策の徹底を ・・・・・イネ縞葉枯ウイルス保毒虫率が高く生息密度も多い状況・・・・・ 芳賀農業振興事務所 近年、真岡市南部を中心にイネ 縞葉枯病の発生が増加しており、 発病程度の高い地域では大きな減 収につながります。縞葉枯病はウ イルスを持ったヒメトビウンカが 媒介し感染拡大します。感染する と葉及び葉鞘に黄緑色または黄白 色の縞状の病斑を生じ、発病株は 生育不良で葉は細くなって巻いた まま垂れ下がり枯れます(ゆうれ い症状)。また、穂が出すくんだり、 不稔となり減収します。 【ヒメトビウンカの発生状況】 ヒメトビウンカ越冬世代幼虫のイ ネ縞葉枯ウイルス保毒虫率は平成 25年と同様に高い状況で推移し ています。平成26年調査では県 平 均 9 . 9 % で (図 1)、 同 幼 虫 の 生息密度は県平均 123.6 頭/ 10 ㎡ (平年比 432%) と、近年にはない 多い発生状況で、27 年度も縞葉枯 病の発生が懸念されます。 【防除対策】 イネ縞葉枯病は発病してから治療する方法はありません。 「あ さひの夢」、「とちぎの星」等の抵抗性品種への転換やスターダ ム箱粒剤+トレボン EW 等の6月の地上防除等が有効です。防 除については抵抗性品種も含め、地域ぐるみで防除することで、 保毒虫率の低下につながります。 ○ 化学的防除 (1)箱施用剤 ・ヒメトビウンカに登録のある、箱施用剤を使用する。 ※ 残効性の長い剤(スターダム、ロングリーチ)等の使用 (2)本田防除 ・早植では6月上旬~中旬に本田防除を地域ぐるみで行う。 ○ 耕種的防除 (1)再生稲はヒメトビウンカの個体数の増加や、発病株をヒ メトビウンカが吸汁して保毒虫率を高める恐れがあるため、 収穫後は速やかに耕起を行う。 (2)抵抗性品種「あさひの夢」や「とちぎの星」に作付を転 換する。
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