News Release 報道関係各位 2014 年 12 月 22 日 ヘイグループ 2014 年「ベストリーダーシップ企業調査」の結果発表 ~ランキング 1 位は P&G~ ~日本企業の課題は経営層のコミットメントと目的を明確にした施策の実行~ 組織・人事コンサルティングのヘイグループ(日本法人:株式会社 ヘイ コンサルティング グル ープ 代表取締役社長 高野 研一、本社:東京都千代田区)は、2014 年「ベストリーダーシップ企 業」調査の結果を発表しました。 この調査は、リーダーシップ開発に優れた企業をランキングし、その特性を分析するもので、今 回で 9 回目となります。今回の調査では、グローバルトップ 20 の 1 位はプロクター・アンド・ギャ ンブル、日本企業は 12 位にトヨタ自動車がランクインしました。 <2014 年ベストリーダーシップ企業トップ 20> リーダーシップ開発に優れている企業の特徴 調査結果から、グローバルでリーダーシップ開発に優れている企業では、変化の激しい現在の 環境においても将来のリーダー像を描き、重要な役割を担う人材のキャリアパスを特定し、すべ ての階層においてリーダーシップ人材の育成をおこなっていることがわかりました。また経営幹部 が積極的に人材育成に時間を費やしていることがわかりました。 数字は肯定的回答率(%) 世界平均 日本平均 (Top20 除く) 質問 Top 20 会社は、社員が最も重要な役割につけるような体系的なキャリアパスや職務 を備えている 80% 47% 25% 社員は、自分たちに提供される可能性のあるキャリアパスについて理解して いる 80% 48% 35% 会社は戦略を遂行する上で重要となる役割の後任候補者を積極的に管理 している 84% 50% 43% すべての階層の社員に、リーダーシップを発揮するために必要な能力を身 につけ実践する機会がある 83% 57% 43% 経営幹部は、積極的に自分の時間を費やし、人材育成に努めている 74% 51% 40% 1 News Release 日本企業の課題 日本企業の平均スコアをみると、人材評価や育成のプロセス、研修などはあり、リーダー育成へ の投資やそのための昇進・異動もおこなってはいるものの、キャリアパスや目的が明確にされて おらず、重要なポジションの後継者が十分に育っていないことがうかがわれます。 質問 Top 20 世界平均 (Top20 除く) 日本平均 会社は、リーダーシップポジションに人材を登用するために、正式な人材評 価や計画のプロセスを用いている 90% 56% 62% 学習や成長を続けられるように研修が継続的に提供されている 86% 67% 65% 会社は、将来のリーダーを育成するために投資をしている 92% 65% 76% 社員を育成する目的で昇進や異動をおこなっている 88% 68% 72% 社員が昇格や異動をするときには、それがどのように自分のキャリアに関係 するのか理解している 89% 67% 44% すべての階層のリーダーシップのポジションに空きがあれば、そのポジショ ンにつく用意のある優秀な候補者が社内に十分いる 70% 44% 24% また、日本企業は、グローバル競争に対応したリーダーの育成において、その重要性を認識し ながらも、国境・文化・組織の壁を超えて事業を効果的に率いる人材を育てる具体的な取り組み が不足していることがうかがわれます。 Top 20 世界平均 (Top20 除く) 日本平均 グローバルな問題への認識は、重要な職務要件のひとつになっている 80% 48% 75% リーダーたちは、文化的な背景の違いについて知識があり、多様化された チームと効率的に業務を遂行する能力がある 83% 61% 46% 会社は、社員が地域の境界を超えてコラボレーションしながら仕事ができる ようにサポートやトレーニングを提供している 83% 55% 43% 会社は、組織の壁を超えてコラボレーションする方法についてトレーニング やサポートを提供している 84% 63% 55% 質問 さらに、イノベーションや変革を推進するための多様性のあるリーダー層の育成において、トップ 20 企業と比べても世界平均と比べても大きく遅れをとっていることがわかります。 Top 20 世界平均 (Top20 除く) 日本平均 経営幹部のダイバーシティは、社員のダイバーシティを反映している 68% 53% 33% 経営幹部のダイバーシティは、顧客のダイバーシティを反映している 69% 48% 27% 会社では、経営幹部に女性の割合が多い 59% 41% 13% 会社のリーダーシップ開発は、リーダーの素質を持った若手のニーズや固 有の課題に対応している 77% 48% 33% 若手の社員に、革新的なアイデアを経営幹部に売り込む制度化された機会 がある 72% 53% 23% 質問 2 News Release 一方、日本企業の中でも、人材が育っている企業においては、経営幹部が人材育成に積極的 に時間を費やし、重要な役割の後任候補者を管理し、目的を明確にして昇格や異動をおこなっ ていることがわかりました。 質問 Top 20 世界平均 (Top20 除く) 経営幹部は、積極的に自分の時間を費やし、人材育成に努めている 74% 51% 会社は戦略を遂行する上で重要となる役割の後任候補者を積極的に 84% 50% 管理している 社員が昇格や異動をするときには、それがどのように自分のキャリアに 89% 67% 関係するのか理解している 昇降格を伴わない組織・部門間の異動は、多くの場合、本人の成長 79% 55% にどのようにつながるかが明確に説明された上でおこなわれる *「すべての階層でリーダーシップポジションにつける優秀な候補者が十分いる」に対して A:肯定的回答率 50%以上の日本企業平均 B:肯定的回答率 50%未満の日本企業平均 日本企業* A B 65% 33% 72% 36% 82% 35% 72% 38% 以上の結果から、日本企業におけるリーダーシップ開発の成否のカギは、制度の整備や財務的 な投資のみでなく、経営幹部が人材育成を自らの責務とし、リーダーに求められる要件、リーダ ー育成に繋がる職務や役割を明確にした上で、成果に繋がる施策を計画的に実行していくこと にあると言えそうです。 【ベストリーダーシップ企業調査概要】 ヘイグループが 2005 年から実施 115 カ国 2,100 社 18,000 人、内日本企業 56 社 559 人が参加 オンライン方式で、質問に対し各階層(経営者含む)の社員が自社について回答。またベス トリーダーシップ企業にふさわしい会社への投票を依頼。 【ヘイグループ 概要】 ヘイグループはリーダーシップ開発の領域で世界最大のコンサルティング会社です。米国フィラ デルフィアに本拠を置き、世界 49 カ国に 87 オフィスを構え、組織・人材に関するコンサルティン グサービスを提供しています。過去 70 年にわたり、コンピテンシーや EQ など、人材マネジメント における主要なコンセプトを発信しながら、世界で約 9,000 社のクライアント企業にサービスを提 供してきました。日本においても、35 年にわたり幅広い業界のお客様のニーズにお応えするサ ービスを提供しています。 設立:アメリカ本社 1943 年、日本法人 1979 年 11 月 ウェブサイト: http://www.haygroup.com/jp/ 【この件に関するご連絡先】 株式会社 ヘイ コンサルティング グループ 水上みさ Tel:03-5157-7878 (代表)/E:mail:[email protected] 広報代理 株式会社 グッドアングル 真角暁子 Tel:080-6723-9050/E:mail:[email protected] 3
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