こちら - 国立循環器病センター

血液・DNA 検体から行うエクソームシーケンス解
析業務
仕様書
平成 26 年 12 月
独立行政法人 国立循環器病研究センター
1. 件名
血液・DNA 検体から行うエクソームシーケンス解析業務
2. 概要
次世代シーケンサーHiSeq を用いてヒト CDS 領域およびミトコンドリアのゲノム塩基配列
を取得する。
3. 納 期
平成27年3月10日
4. 件 数
110検体(各検体は順次送付する)
5. 作業対象
・ 検体 : ゲノムDNA 5µg以上(100ng/ µl以上)
6. 作業内容
(1) 供与サンプルの品質を電気泳動および濃度測定により確認する。
(2) サンプルを数百bpに物理的に断片化を行い、二本鎖DNAの両末端に異なるタグ配列
を有するアダプターを付加したフラグメントライブラリーを作製する。
(3) ターゲット領域の濃縮は、SureSelect Human All Exon V5 + mtDNA(アジレン
ト・テクノロジー社)およびリキッドハンドリングシステムBRAVO(アジレント・
テクノロジー社)(同等品でも可)を用いて行う。
(4) タグ付き濃縮DNAライブラリー6検体分を等量混合し、シーケンスライブラリー1件
とする。
(5) 作製したシーケンスライブラリー1件について、次世代シーケンサーHiSeq(イル
ミナ社)を用いて100base両末端シーケンスを行う(1検体あたり5000万リード相
当のデータを取得する)。
(6) シーケンサー付属のソフトウェアにより塩基配列(fastqファイル)を得る。
(7) タグ配列に基づき塩基配列(fastqファイル)を分類する。
7. 受託者条件
・ 解析が滞りなく進むために、10 台程度の HiSeq を保有または保有予定であること。
・ 信頼できる解析結果を得るため、本解析に用いる SureSelect Human All Exon V5 +
mtDNA(アジレント・テクノロジー社)およびシーケンスシステム(イルミナ社)の
両社サービスプロバイダーの認定を解析実施会社は得ていること。
・ 解析検体および解析結果の機密性を確保するため、解析検体は国外に持ち出さず、国
内対応可能な施設であること。また、仕様書記載の一連の作業を一施設内で実施でき
ること。
(※上記3点について代理店が応札する場合は、業務履行予定業者が要件を満たすこと)
・ 代理店が応札する場合は、業務履行予定業者と連携し適切な業務を遂行できることを
証明できること。また適切な連絡体制をとることができることを証明できること。
8. 入札参加時に提出する書類
・仕様書に定める要件を有する作業環境を証明する書類(機器リスト、プロバイダ認定
を証明する書類)
・解析実施予定の施設名及び住所を示した書類
(※上記2点について代理店が応札する場合は、業務履行予定業者に関する書類を提出
すること)
・代理店が応札する場合は、業務履行予定業者と連携し適切な業務を遂行できることを
証明できる書類。また適切な連絡体制をとることができることを証明できる書類(代
理店証明書及び連絡体制表等)
9. 納品物
・解析報告書(日本語)
・解析データ(fastq形式)
:ハードディスクに記録し納品する。
10. 納入場所 独立行政法人 国立循環器病研究センター
11. その他
・ 本仕様書に定めのない事項に際し疑事が生じた場合、速やかに国立循環器病研究セン
ターの担当者と協議を行い、双方合意のもとで作業を進めること。
・ 残余供与検体は、各検体種別に対する適切な方法にて破棄または返却すること。
・ 国立循環器病研究センター側の担当者が希望した場合、視察を受け入れることが可能
であること。
・ 業務の実施に伴い適用を受ける法令・規則・基準、および本センター規則・規程を遵
守すること。
・ 業務の実施に際し、判断に窮する場合は本センター担当者と協議すること。
・ 本業務により、作成された資料・データ等は、すべて発注者に帰属する。
・ 発注者は請負者に対し、委託業務の実況等に関し、随時に書面または口頭による報告
を求めることが出来る。
・ 業務の特質及び秘匿性上、受託者が業務の実施に当たって知り得た情報等は、本作業
の目的以外に利用してはならない。また、他に情報を漏らしてはならないものとする。
代理店が応札した場合は、代理店及び履行予定者の両方がこの義務を負うものとする。
・ 解析にかかる費用や送料にかかる費用等、本業務実施に要する全ての費用を含んだ上
で応札すること。
・ 当該業務を行う際は、血液・DNA 解析に対し専門的な知識をもってして細心の注意を
払い業務を遂行すること。
・ 本業務の実施にあたり、細部について不明な点がある場合は、その都度発注者と協議
するものとする。
・ 緊急時には国立循環器病研究センター担当者に速やかに連絡を行うものとする。
以上