1 学期末試験の出題範囲と練習問題 1. 出題範囲と形式 テキストの第 8

学期末試験の出題範囲と練習問題
1. 出題範囲と形式
 テキストの第 8 章~第 17 章のうち、授業で取り扱った箇所
 上記の各章に関して、プリントを配布して説明した内容
 三回の課題のうち、三回目の課題で出題した内容
2. テキストの演習問題からの出題
以下の演習問題と同一ないし類似の問題を 1~2 題出題する。
第 8 章:3(1)
第 9 章:3
第 10 章:5
第 11 章:2
第 14 章:4(1)(2)
第 15 章:3
第 17 章:2
3. テキスト・プリントからの出題
以下の問題と同一ないし類似の問題を 2~3 題出題する。
問 1 日本政府の住宅政策とその弊害に関して、
「借り手の過剰保護」、
「持家奨励策」
、
「情報の非対称性」、「逆選択」という用語を用いて説明せよ。
問 2 「GDP の三面等価」の意味を説明せよ。
問 3 いま、額面(元本)が M 円、償還期間 1 年間、利率(クーポンの元本に対す
る比率)が x%の利付債券があるとする。この債券のクーポンは償還時にまとめて支
払われるものとする。ある投資家がこの利付債券を P 円で購入し、償還日まで保有
した場合、クーポン収入と債券の値上がり益を含む総合利回り(収益率)はいくら
になるか。記号を用いて記せ。
問 4 通常、貨幣市場の均衡式は以下のように定式化される。
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M
 L  r,Y 
P
ただし、ここで M=マネーサプライ、P=一般物価、r=利子率(国債の総合利回り
だと考えてよい)、Y=実質 GDP、である。左辺の M/P は実質貨幣供給量を表し、右
辺は実質貨幣需要関数を意味している。
1. 実質貨幣需要量は r の減少関数である。すなわち、r が上昇すると L が減少し、
r が下落すると L が増加する。その理由を説明せよ。
2. 実質貨幣需要量は Y の増加関数である。すなわち、Y が増加すると L も増加し、
Y が減少すると L も増加する。その理由を説明せよ。
3. 縦軸に r、横軸に実質貨幣需要量と実質貨幣供給量をとってグラフを描き、ある
4.
特定の M と Y が与えられたときに、利子率がどのように決定するかを図示せよ。
上記の状態から M が増加した場合と Y が増加した場合に利子率がどのように変
化するかを説明せよ。
問 5 景気の管理を目的としたマクロ経済政策の例を三つ挙げ、それぞれの長所と短
所を述べよ。
問 6 「プライマリー・バランスが均衡している場合、経済成長率が金利より高けれ
ば政府債務残高の GDP に対する比率は下落してゆく。金利が経済成長率より高い場
合、プライマリー・バランスの黒字を十分に大きくしない限り、政府債務残高の対
GDP 比率は上昇してゆく。」これらの関係が成立する理由を説明せよ。
問 7 以下の設問に答えよ。
(1) 自然失業率とは何か。
(2) 近年、日本の自然失業率は上昇しているように思われる。その理由として考え
られることを述べよ。
問 8 一国の経済成長において、資本(設備や工場など)への投資はどのような役割
を果たしているか。「投資の二面性」という言葉を用いて説明せよ。
問 9 変動為替相場制度の下で為替レートが変動しやすい理由を説明せよ。
4. その他の出題
上記以外に、1 に記した出題範囲の内容を踏まえ、今後の日本経済の見通しや日本
政府の経済政策に関する意見を求める問題を出題する可能性がある。
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