第08回

2014 年度 専攻科 応用数学 II 自己チェックシート No.8(その 1)
専攻 · 学年
学籍番号
氏名
1. 確率空間 (Ω, F, P ) 上の確率変数 X, Y の同時分布関数の定義と性質, 周辺分布関数の定義を述べよ.
2. 確率空間 (Ω, F, P ) 上の確率変数 X, Y が独立であることの定義を述べよ.
3. 確率変数 X, Y に対して, X = (X, Y ) が絶対連続な分布に従うとはどういうことか. また, X = (X, Y )
の同時確率密度関数 fX,Y の性質を述べよ. また, X, Y のそれぞれの周辺確率密度関数 fX , fY は同
時確率密度関数 fX,Y からどのように求めることができますか?
4. 確率変数 X, Y の同時確率密度関数が
{
x + y, (0 5 x, y 5 1)
fX,Y (x, y) =
0,
(その他)
で与えられるものとする. このとき P (X ≤ Y ), P ((X, Y ) ∈ {(x, y)|x2 + y 2 ≤ 1, y = 0}) を求めよ.
5. 独立な確率変数 X, Y に対して, X = (X, Y ) が絶対連続な分布に従うとき, X + Y の確率密度関数
は X, Y それぞれの確率密度関数 fX , fY を用いてどのように表現されますか?
専攻科 応用数学 II 自己チェックシート No.8(その 2)
専攻 · 学年
学籍番号
氏名
6. X = (X, Y ) が次の同時確率密度関数をもつ確率ベクトルであるとき X は 2 次元正規分布に従うと
いわれる:
[
{
}]
(x − µX )(y − µY )
(x − µX )2
(y − µY )2
1
1
√
fX,Y (x, y) =
exp −
− 2ρ
+
2
σX σY
2(1 − ρ2 )
σX
σY2
2πσX σY 1 − ρ2
2
このとき X の周辺確率密度関数 fX はパラメータ µX , σX
の正規分布の確率密度関数
(
)
(x − µX )2
1
√
exp −
2
2
2σX
2πσX
であることを示せ (レジメにヒントあり).
専攻科 応用数学 II 自己チェックシート No.8(その 3 余力のある人のみ)
専攻 · 学年
学籍番号
氏名
7. X と Y は独立でそれぞれが自由度 1 の χ2 分布に従うとき, X + Y は自由度 2 の χ2 分布に従うこ
とをイカの手順で示せ.
(1) X + Y の確率密度関数 fX+Y について fX+Y (z) を積分を用いて表せ (Hint: fX (x) = 0 (x < 0),
fY (y) (y < 0) にであることに注意して 積分区間を考えよ).
(2) u = zv で変数変換することによって
−x/2
( e) ( )
fX+Y (z) =
2Γ 1 Γ 1
2
2
∫
1
v −1/2 (1 − v)−1/2 dv
0
となることを示せ.
∫ 1
Γ(p)Γ(q)
の関係式を用いて fX+Y
(3) B(p, q) =
tp−1 (1 − t)q−1 dt をベータ関数という. B(p, q) =
Γ(p + q)
0
は自由度 2 の χ2 分布の確率密度関数であることを確かめよ.
(4) X が自由度 1, Y が自由度 2 の場合もやってみよ.