2014年度後期 第6回

2014年度後期
第6回
前回は
座標変換(回転変換)
Euler 角を用いた回転変換
座標変換行列
1つの剛体の運動学
up:Σk座標系での剛体内の
位置座標
rp:剛体内点Pの慣性空間
位置座標
※
多体系の運動学
1剛体での座標変換を繰り
返していくことにより任意点
の位置座標が求まる
多体系の運動学
多体系の指定点(指先)の
速度ベクトルは,各物体の
位置ベクトルの時間微分の
総和として表される.
d
rn  r12  r23    r( n 1) n
dt
(1)
( 2)
( n 1)



 E1r12  E2 r23    E( n 1) r( n 1) n
(1)
( 2)
~
~
~
  E r   E r  
E
1
1 12
2
2 23
( n 1)
( n 1)
( n 1) ( n 1) n
r
多体系の運動学方程式
多体系の指定点(指先)の位置ベクトル,速度ベクトル
を状態変数(関節角度,関節角速度)として表した方程
式を「運動学方程式」という.
位置
速度
d
rn  r12  r23    r( n 1) n
dt
(1)
( 2)
( n 1)



 E1r12  E2 r23    E( n 1) r( n 1) n
~ E r (1)  
~ E r ( 2)    
~

E
1
1 12
2
2 23
( n 1)
( n 1)
r
( n 1) ( n 1) n
逆運動学方程式
多体系の指定点(指先)の位置ベクトル,速度ベクトル
が与えられたとき,状態変数(関節角度,関節角速度)
を求める計算式を「逆運動学方程式」といい,求める計
算を「逆運動学計算」という.
指先
位置
関節
角度
指先 d rn  r12  r23    r( n 1) n
速度 dt
関節
角速度
( 2)
 E1r12(1)  E 2 r23
   E ( n 1) r((nn11))n
~ E r (1)  
~ E r ( 2)    
~

E
1
1 12
2
2 23
( n 1)
( n 1)
r
( n 1) ( n 1) n
今回は
同次変換
位置ベクトルを拡張する
座標変換は、次のように
変形される
Hkを同次変換行列と呼ぶ
このような多関節ロボットの運動学も
定式化できる
DHパラメータ
直列連鎖型リンク構造のロボットなどにおいて,運動学はDH
表記法と呼ばれる記述法が用いられることがある.
関節 m-1 にΣm-1 座標系が,関節 m にΣm 座標系がそれぞ
れ設定されているとする.これらの座標系は,次の指針で設
定する.
1.回転する関節に座標系を設定する.
2.回転軸に沿って k ベクトルを設定する.
3.リンクの長手方向に沿って i ベクトルを設定する.
4. j ベクトルは用いない.
図については,次のように行っている.
【原点 Om-1 から原点 Om への2つの移動】
(1) km-1 に沿って dm だけ移動
(2) im-1 に沿って hm だけ移動
【2つの回転】
(1) im-1 まわりの回転 αm :ベクトル km-1 がベクトル km にな
る
(2) km まわりの回転 φm :ベクトル im-1 がベクトル im になる
DHパラメータ表示の例
α
φ
d
h
Σ0 → Σ1
0
θ1
l1
0
Σ1 → Σ2
π/2
θ2
l2
0
Σ2 → Σ3
θ3
0
0
l3
Σ3 → Σ4
0
θ4
0
l4
Σ4 → Σ5
θ5
0
0
l5
Σ5 → Σ6
0
0
0
l6
逆運動学方程式
指先の位置ベクトル,速度ベクトルが与えられたとき,
状態変数(関節角度,関節角速度)を求める
指先の速度ベクトル
xe  xe1 , xe 2 , xe3 
T
運動学方程式
  1 ,2 ,,N 
xe  J
T
逆運動学計算


  J x
e
ただし,J

は J の疑似逆行列
ワークスペース(作業空間)
1 , 2 が任意に動かせるとき、手先
の座標(X,Y) がどのような範囲を
動くかを考える。
0  1  2 , 0   2  2
の条件の下で,(X,Y) の取り得る
範囲を求める
=作業空間(Workspace)
l1  l2 のとき l1  l2  X 2  Y 2  l1  l2
l1  l2 のとき
0  X 2  Y 2  l1  l2
特異姿勢
運動学方程式
xe  J

  1 ,2 ,,N
逆運動学計算
1

  J xe としたいが、
det J  0 のとき、計算不能
det J  l1l2 sin 1   2  cos 1  cos1   2 sin 1
 l1l2 sin  2  0
 2  0, 
特異姿勢という

T
操作性
マニピュレータの設計や作業空間内での位置や姿勢の決定
に関しては、種々の要素の考慮が必要だが、その一つとして
、操作性がある。
T





運動学方程式 xe  J



,

,

,

1
2
N
1
T  2


    1

 

を満足するような関節速度  を用いて実現できる
手先速度 x e の全てからなる集合は楕円体となる
(操作性楕円体という)長軸方向には操作しやすく、
短軸方向には操作しにくい
 
T 
T T 











x
J xe   1
  J xe を用いて
e J
操作性楕円体
1
2
1
2
演習問題