学 会 E 対象】2 0 0 4年 1月か ら当院で行 った根治的化 学放射線療法橡に,サルベ -ジ頚部部活 を施行 し た食道扇平上 皮癌 3例 を対象.年齢,性別 はそれ ぞれ 6 6歳女性,5 2歳男性 ,59歳男性 . いずれ も 原 発巣 は CR の判 定 ,経過観 察期 間 は それ ぞれ 5 0 ,3 7 ,1 8ケ月で あった. 記 2 8 9 事 したが,術 中に多臓器浸潤陽性と判定され不完全 切除 となる場合がある. また浸潤臓器によっては 合併 切除 によ り完全切除 が得 られ る場合 が あ り, T4食道癌 に も多様性 がある. E目的】T4食道癌 に対す る外科治療の成績 と予 後園子 につ い て明 らかにす る, 9 6 2年以降 に術 中所 見に多臓器浸潤陽 E 方法 】1 [: . I . 1 1 i 】 〔 症例 1 〕局在 Utの c T4( t r a c he a )NI MOに対 4 9例 の臨床病理学的 性 と判定 され た T4食道 癌 1 0 Gyと FP療法 2コースを施行.秦 して放射線 7 1 0 4頚部 リンパ節の遇残 に対 して治療開始 1 1 9日 因子 につ いて後方視的 に解析 した. 後に右頚部 リンパ節部活 を行 った. の 中央値 は 6 3歳 ( 3 6-8 7歳 )で あった.主 局在 〔 症例 2 〕局在 Mt Lt のc T3 N2 MOに対 して放射 【 結果】患者背景 は男性 が 1 2 9例 ( 8 7%),年齢 は下咽頭頚部 3 1例,胸部上部 3例,胸部 中部 8 2 線6 8 Gyと l o wd o s eFP療法 2コース施行.両側 1 0 4頚部 リンパ節遇残 に対 して治療開始 1 4 5日後 例,胸部下部 3 3例 で,魔境長径の中央値 は 6 0 mm に両側頚部 リンパ節部活 を行 った. 刺 ,気道+太血管 1 4例,椎骨 2例,心外膜 5例 , 〕局在 Mtの r r 3 NI Ml bに対 して放射線 〔 症例 3 6 0 Gyと FP療 法 2コー スを施 札 右 1 01 ,1 0 4, 1 0 6 r e cリンパ節の遇残 に対 して治療 開始 1 9 7日 後に右頚部 リンパ節部活 を行 った. 横 隔膜 8例,肺 1 5例,甲状腺 7例, その他 1 0例 いずれの症例 も肉眼的遺残 ・合併症 はな く,荏 院期間はそれぞれ 5 ,5 ,9E l 1であった ( 1 5-1 9 8 mm) ,浸潤臓器 は気道 4 4例,太血管 4 4 で あった. 切除 術 式 は右 開胸食道 切除 が 1 0 0例 , 経裂孔 的食道 切除が 1 5例 ,咽頭喉頭 食道切除 が 3 1 ,下部食道切除が 3例 に施行 され RO / R卜 2 手術 は 4 1 /1 0 8例 で あった. 1 01例 ( 6 8%) に術 後合併症 を認 め,呼吸器 合併症 が 56例 ( 3 8%) 例 病 理 結 果 で は症 例 1の み に郭 漕 リンパ 節 に を占めた.手術直接死亡 を 8例 ( 5%) ,在院死亡 vi a bl eな癌細胞 を認めた 術後 いずれの症例 も頚 を1 9例 ( ま 3%) に認め,術後在院 日数の 中央値 部 リンパ節再 発 はない ものの原 発巣の再燃 お よ 7日 ( 2-2 5 1日)で あった. 1 / 3 / 5年生存率 は6 び肺転移認め原病死 した 無再発生存期間はそれ は3 8 . 9 月1 . 0 / 9. 6%,生存 期間 中央値 は 9. 8か 月 8, 91日,手術 後 の生 存期 間 は 2 8 4, ぞれ 89, 7 2 8 4 ,3 01日で あった. れぞれ気遣9 . 3か員,太血管 1 1 . 2か月,気道+太 【 結語 】 サル ベ ー ジ頚部部活 は安全でかつ完 全 切除可能 で あ り,頚部 リンパ節遺残症例 に対す る ( 0-3 7 1か月),浸潤臓器別の生存期間中央値 はそ 血管 3. 4か 札 椎骨 2 , 8か 月,心外膜 11. 1か 札 横隔膜 1 6 . 4か月,肺 1 2 . 4か月,甲状腺 9 . 6か月で 局所療法 と しての効果 はあ るもの と考 え られ た. あった,単変量解析 では男性,63歳以上,胸部食 しか しなが ら,原発巣の コン トロールが完全で あ 道癌,L Nr a t i o≧0 . 2 0 ,リンパ管援襲陽' 阻 Rl-2 , り, かつ遠 隔転移 の 出現 を否定 しきらないか ぎ 術後合併症 あ り,術後補助療法莱施行が予後不良 り,生存には寄与 しない. 因子で あ り, 多変量解析では リンパ管浸襲,R巨 2,術後合併症,術後補助療 法未施行 が独 立した 予後不 良因子で あった. 【 結語 】 7 T・ 1食道 痛 に対 す るタは斗治 療 市川 寛 ・小杉 仲 - 神用 達大 矢畠 和人 ・石川 単 ・畠山 勝義 新潟 大学 大学院医関学総合研究科 消化器 E 背 景 】進 行 食道 癌 で ・ は 一 般 外科学分野 術 前に切除可能 と判断 日 T4食道癌に対する外科治療 は不完 全切除 が 多 く, 術後合併症や在院 死亡 も高 率 に発生す る. 2)合併切除 に よ り完 全切除 が得 られれ ば予 後 が期待で きる群が存在す る. 2 9 0 第 1 2 5巻 新潟 医 学 会雑 誌 3) 不完 全 切除 とな る 場 合 は 術 後 合 併 症 を起 第 5を 3 1 平成 2 3隼 は01 1 )5月 9 胸 部 食道癌根治 的化学放 射 線 治 療 患 者 に 対 す こ さない よ うな最小限 の 切除 に留 め , 術 後補助 療 法 を施 行 す る こ とが望 ま しい. 神川 洩) ・ 二 ・・小目 伸 ' l 訂上 川 J \・ 古川 ll J l E 車 ・鈴 木 龍 太 目肝 1 阿部 莱輔 ・丸山 克 也 ・海津 吉山 F ' i ■ 七・竹内 . ' 元捌 辛 *.小棒 l I : . 川J * 根 治 的 化 学放射線治療 ( C沢T) 後 の サ ル ベ - ジ 食 道 切 除の成績 を報告 す る . 新潟 大学 医 歯学総 合病院 ・放射線 村 岡 同 腫 疲 放 射 線 医 学 分野 * 新潟大学 ぎ 束学 部 保 健 学 科 ** 弦 E L 望 , I . 辛 吉剛 J J**・吊L J I 咽武 消 化 器 ・一 般 外 科 学 分野 術 +化 学放射 線 治療 の短 期成績 貰徳 ・笹本 龍J t . * 新 潟 大学 大学 院医 園学 総 合 研 究 科 ホ 表 在 型食 道癌 に対 す る内視鏡 的粘膜 下層剥離 福相 ・・ ' 1 L l ' 1 . 藩 境 ・羽 八 軒 兄 第三 内科 * E 患者 】 2 01 0年 1月 ま で に 新 潟 大 学 医 歯 学 総 合 病 院 で CRT 後の遺残 ・再 発 に 対 し て 食 道 矧 珠 が 【目的】Ml-2の み な らず M3以 深 の表 在 型 食 道癌 に 対 して も内視 鏡 的粘膜 円百剥 離 術 ( ESD) が行 われ る よ うに な って きて い る. しか し, M3 以 深 で は リンパ 節 転 移 の 確 率 が 1 0%以 上 あ るた 行 われ た胸部食道癌患者 21名 . 平 均 年 齢 は 64A 義 ( 5 5-7 9歳) .男性 18 乳 女性 3 名 . 【 成績】21名車 1 6名で 完 全 切 除 が 得 られ た . 1 名が腺癌の気管浸潤のため 試 験 開 胸 で 終 わ っ た , め, 再発の 亀険 因 子が あ る場 合 には追 加治療 が必 良通 L ) J 陳 を 行 った 2 日( . L J )lL'lT在 圭 l , g =' [ ' Hi 二 ・ 日 J. 要で あ る. 当院 で は 森羅型 食道 癌 に対 して内視鏡 術 後 入院 期 間 は 3射 手 で あ った ( 中 央値 上 手術 合 治療 を行 い,深 い深 速度 細 豊か断端陽性 脈管 侵 襲 陽 性 な ど の再 発 矧 構図 予が ある症 例 に化 学 放 ( C首r )を行 ってい る.今札 その短 期 成 績 を 明 らかにするこ と を 目的に, 検 討を行 っ 射線療 法 た. 00 5年 か ら 2 0 0 9年 に 指 せ象 と方法】2 ESD+ CRTを行った 9例,基本照射野 は LongT を原則 併症 は 1 8裾 こ認 め られ, 大動 脈 も毛管 射 薮か ら 出 血した 1孝ちが 在院 死 亡 した, 全 21名の 累樽 2年 生存率 は 51%,生存期 間の 中 央値 は 25か 月で あ った. 5名の 患 者 が 術 後 5年 以 内 に他 病 死 した. 6 5歳 未満 と術 前評 価 で リンパ 節 転 移 陰性 の患 宵 の予 後が良好 で あった. 拍u i : 語 】 サ ルべ - ジ食道 切 除 は他 病 死例 も多い. と し,線 量 は 4 0 Gyが 5例,6 0 Gyが 4例 (断端 陽 治 療 効 果 を高 め るた め適 切 な患 者 選 択 が重 要 で 性 例 と リンパ 節 転 移 が否 定 で きな い症 例 ) で あ あ る. った.化学療 法 は標準 FP療 法 が 5例 ,低 用量 FP 療 法 が 射列で あ った. 【 結果】Gr a de3以上 の急性 毒 性 は血液 毒性 が 3 例 ( gr a des) ,非血液毒性 が 2例 ( gT ade3) に 見 ら れたのみ で, いずれも回復 した 全例 6か 月以 _ 打乃 追跡 で,照射野 内 の再発は見られず,照射野 辺縁 の 再発 が 1例 見 られた が,手術で救済 され た . 晩 期 毒性 と して, 照射と細大 閥 関係が否定で きない心 筋 梗塞 撒至) がi例見られた. 【 結 論 】 当院 に お け る E SDキCRTの紬 桝糾御 率 は良好 で あ った. 更な る症例の蓄棲,追跡調査 が必要 と思 われ る. Ⅰ. 特 別 講 演 食道 がんの化 学放射 線療 法 .治療成績改善 への チャレンジ . 神奈川県立がん セ ン タ-医療 評価安 全 部 放射線治 療品質保証室 等 長 石倉 聡
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