安全機能を有する施設について

安全機能を有する施設について
平成26年6月2日
㈱グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン
STO-Q14-006R0
次頁以降,□で示した範囲は,企業機密等に属するため,非公開とします。
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目
次
1.今後の説明方針
2.安全機能を有する施設の選定方法
3.安全機能を有する施設の選定
3.1 粉末受入~粉末処理工程
3.2 作業単位毎の加工の方法および安全対策等
4.安全機能を有する施設の選定結果
(参考)安全設計
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1.今後の説明方針
安全機能を有する施設及び事業許可基準規則への適合
性の説明を、次のとおり予定している。
安全機能を有する施設の選定(一部の工程)
←本日の説明範囲
一部の工程:粉末受入~粉末処理
安全機能を有する施設の選定(その他の工程)
臨界、遮蔽、閉じ込めの適合性(一部の工程)
臨界、遮蔽、閉じ込めの適合性(その他の工程)
火災~通信連絡設備の適合性(全工程)
第5条(地盤)、第6条(地震)、
第7条(津波)、第8条(外部か
らの衝撃)、第15条(設計基準
事故)を除く。
事業変更許可申請書の補正申請
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2.安全機能を有する施設の選定方法
加工事業変更許可申請書 添付書類五
イ.安全設計の方針 (ハ)安全機能を有する施設の記載を補正
STEP1
施設の各工程の作業単位毎*に、取り扱うウランの性状・量、設備構造、
管理方法に関する加工の方法を整理
STEP2
作業単位毎に想定されるハザードを次の安全機能の観点で抽出
 (第2条)核燃料物質の臨界防止
 (第3条)遮蔽等
 (第4条)閉じ込めの機能
STEP3
抽出したハザードに対応すべき安全設計と安全対策を検討**
STEP4
ハードウェアに関する安全対策を、安全機能を有する施設として特定
* 工程をさらに細分化した単位(次頁参照)
** 発生防止、進展防止、影響の緩和の分類についても実施(本日未完)。
なお、監視設備については、第18条の適合性にて整理。
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3.安全機能を有する施設の選定
3.1 粉末受入~粉末処理工程
(作業単位)
(工程)
A
B
粉末受入
粉末検査
粉 末 処 理*
成形工程
(作業単位) 天然ウラン
濃縮ウラン
A1
粉末輸送容器搬入/貯蔵
A2
粉末輸送容器開梱・内容器取出
A3
粉末移替(1)/貯蔵
B1
濃縮度分析等
C1
粉末移替(2)
UO2
C
加工事業変更許可申請書 図Ⅱの1加工工程図に追加補正
A4
粉末輸送容器搬入/貯蔵
A5
粉末缶取出/貯蔵
Gd
C2
混合**/貯蔵
C3
混合(平板型) /貯蔵
C4
粉砕/貯蔵
C5
圧縮・造粒/貯蔵
粉末投下
C6
* 粉末処理のUO2工程では、粉末の特
性等に応じて、C2~C5のいづれか
の作業単位を組み合わせて行う。
一方、Gdの工程では、
順に実施する。
** 平板型の記載のない混合は、混
合(平板型以外)を指す。
混合
粉砕
圧縮・造粒
混合
貯蔵
粉末投下
注)再生濃縮ウラン
については、別
途とする。
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3.安全機能を有する施設の選定
3.2 作業単位の加工の方法および安全対策等
選定の方法に記載した各STEPに従い取り纏めた結果を、
下記の作業単位毎に添付表に示す。
・A1
・A2
・A3
・A4
・A5
・B1
・C1
・C2
・C3
・C4
・C5
・C6
粉末輸送容器搬入/貯蔵
粉末輸送容器開梱・内容器取出(濃縮ウラン)
粉末移替(1)/貯蔵(濃縮ウラン)
粉末輸送容器開梱(天然ウラン)
粉末缶取出/貯蔵(天然ウラン)
濃縮度分析等
粉末移替(2)
混合/貯蔵(UO2)
混合(平板型) /貯蔵(UO2)
粉砕/貯蔵(UO2) 次回
圧縮・造粒/貯蔵(UO2) 次回
混合(平板型以外)/粉砕/圧縮・造粒/混合(平板型以外)/貯蔵(Gd) 次回
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(参考)安全設計
臨界安全設計および放射線安全設計
加工事業変更許可申請書
ロ 加工施設の一般構造
(1) 臨界防止(参考資料①)
・通常時に予想される機械又は器具の単一の故障若しくはその誤作動又は運転員の単一誤操作を想
定しても、核燃料物質が臨界に達するおそれがないような構造とする。
・核燃料物質取り扱い上の一つの単位である単一ユニットについては、形状寸法管理、濃度管理、質
量管理、同位体組成管理又は中性子吸収材管理等並びにこれらの組み合わせにより臨界を防止す
る対策が講じられた設計とする。
・単一ユニットが二つ以上存在する場合には、単一の故障又は誤作動若しくは運転員の単一の誤操
作を想定しても、単一ユニット相互間の適切な配置の維持又は単一ユニット相互間における中性子
遮蔽材の使用等並びにこれらの組み合わせにより臨界を防止する対策が講じられた設計とする。
(2)遮蔽
・通常時において加工施設からの直接線及びスカイシャイン線による周辺監視区域外の線量が十分
に低減できるような構造とする。
・工場等内における放射線障害を防止する必要がある場合には、管理区域その他の工場等内の人が
立ち入る場所における線量を低減するとともに、放射線業務従事者が設計基準事故時において、迅
速な対応をするために必要な操作ができるものとする。
(3)閉じ込め(参考資料②)
・加工施設は、放射性物質を系統若しくは機器等に閉じ込める、又は放射性物質が漏えいした場合に
おいても、系統若しくは機器を収納する構築物等の内に保持できるような構造とする。
・施設内において、ウランを密封して取り扱い又は貯蔵し、汚染の発生するおそれのない区域(第2種
管理区域)とそうでない区域(第1種管理区域)とに区分した管理を行う。
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参考資料①
【臨界安全設計】
加工事業変更許可申請書
添付書類五 ニ.臨界安全設計
(1) 単一ユニットの臨界安全
 形状寸法を制限し得るものについては、その形状寸法について適切な核的制限値を設ける。
 形状寸法管理が困難な設備・機器については、取り扱う核燃料物質自体の質量又は溶液中の濃度等につ
いて適切な核的制限値を設ける。この場合、誤操作等を考慮しても工程内の核燃料物質が上記の制限値
を超えないよう、信頼性の高いインターロックにより質量制限値以下であることが確認されなければ次の単
一ユニットや工程に進めないようにする等の措置を講じる。
 ウランの収納を考慮していない設備・機器のうち、ウランが流入するおそれのある設備・機器についても上
記を満足するように設計する。
 核的制限値を設定するに当たっては、取り扱われるウランの化学的組成、密度、幾何学的形状及び減速
条件、並びに中性子吸収材等を考慮し、特に立証されない限り最も厳しい結果を与えるよう、中性子の減
速、吸収及び反射の各条件を仮定し、かつ、測定又は計算による誤差、誤操作等を考慮して十分な裕度を
見込む。
 核的制限値を定めるに当たって、参考とする手引書、文献等は、公表された信頼度の十分高いものであり、
また、使用する臨界計算コード等は、実験値等との対比がなされ、信頼度の十分高いことが立証されたも
のとする。
 核的制限値の維持・管理については、起こるとは考えられない独立した二つ以上の異常が同時に起こらな
い限り臨界に達しないよう対策を講じる。
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参考資料①
加工事業変更許可申請書
添付書類五 ニ.臨界安全設計
(2)複数ユニットの臨界安全
複数ユニットにおける核的に安全な形状寸法その他の適切な措置
二つ以上の単一ユニットが存在する場合の「核的に安全な形状寸法にすることその他の適切な措置」は以下とする。
• 単一ユニット相互間は核的に安全な配置であることを確認する。
• 核的に安全な配置を定めるに当たっては,特に立証されない限り最も厳しい結果を与えるよう,中性子の減速,
吸収及び反射の各条件を仮定し,かつ,測定又は計算による誤差,誤操作等を考慮して十分な裕度を見込む。
• 核的に安全な配置を定めるに当たって,参考とする手引書,文献等は,公表された信頼度の十分高いものであ
り,また,使用する臨界計算コード等は,実験値等との対比がなされ,信頼度の十分高いことが立証されたもの
とする。
• 核的に安全な配置の維持については,核燃料物質を収納する設備・機器の設置に当たって,十分な構造強度
をもつ構造材を用いて固定することにより,起こるとは考えられない独立した二つ以上の異常が同時に起こらな
い限り臨界に達しないよう対策を講じる。なお,固定することが困難な設備・機器の場合は,設備・機器の周囲
にユニット相互間の間隔を維持するための剛構造物を取り付けるか又は設計上,移動範囲を制限する。
• ウランを不連続的(バッチ処理)に取り扱う施設においては,ウランを次の工程に移動させようとしても,核的制限
値等を満足する状態にならなければ,移動することができない措置を講じる。
• 搬送設備は,ウランを搬送するための動力の供給が停止した場合に,ウランを安全に保持できる設計とする。
• 単一ユニットを核的に隔離して配置する場合には,隔離材の厚さ又はユニット間の面間距離を次のとおりとする。
①厚さ30㎝以上の水の層を設定する。
②厚さ30㎝以上のコンクリ―トの層を設定する。
③ユニット間の面間距離を 3.6 m及び単一ユニットの最大寸法のいずれの寸法よりも大きくする。なお,単一ユ
ニットの最大寸法とは2つの単一ユニットの中心を結ぶ線に直交した平面へ単一ユニットを投影してできる図面
の対角線の最大長をいう。
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