減衰が発生する要因 減衰定数による自由振動の違い x x x0 x0 10T0 -x0 t(s) t(s) 構造・非構造部材のずれ、がた、摩 擦等によってエネルギーを消費する 効果(構造減衰) h=0.05 x x0 x0 10T0 -x0 ダッシュポット オイルダンパー h=0 x 速度 x& P 10T0 -x0 ダッシュポットと減衰力 地盤に波動エネル ギーが流れる効果 (地盤逸散減衰) ねばねば した液体 運動方程式への組み込み & 速度 x ひび割れ 10T0 -x0 t(s) t(s) h=0.02 h=0.10 δ(たわみ) 部材に亀裂等が生じることによってエ ネルギーを消費する効果(履歴減衰) 減衰力 制震装置による応答低減 効果(付加減衰) 粘弾性体を用いた木造建物の制震装置 ドアのダンパー 減衰系の運動方程式 加速度 拡大 − cx& &x& 速度 x& 力の釣り合いより 変位 x 慣性力 − m&x& − cx& − kx = 0 − m&x& m&x& + cx& + kx = 0 制震装置部 運動方程式 ばねの復元力 -kx ダッシュポットの減衰力 − c&x 粘弾性体 減衰系の自由振動 指数関数の性質 e − hω 0 t t =0 e e0 = 1 各種公式 log e e x0 cos ω0t ;自然対数の底、ネイピア数 (2.718……) t =∞ d − hω 0 t e = − h ω 0 e − hω 0 t dt − hω 0 t (= ln e − hω 0 t ) = − hω t 0 10T0 -x0 t(s) × e −∞ = 0 e − hω 0 t 減衰系の自由振動 x x0 1 t(s) x = x0 x e − hω 0 t cos ω0t Td≒T0 x1 x2 x3 T0 2T0 3T0 x0 0 10T0 -x0 -x0 t(s) t(s) x1 x2 x3 = = =L x0 x1 x2 Q1 減衰がある場合の運動方程式 x 2h0 x 0 x 0 について、一般解の 1 つである x(t ) Xe h0t cos d t を 2 方程式に代入して成立することを確認せよ。ただし、 d 0 1 h とする。 2 2014 年 10 月 27 日 A 建築振動学 05 永野正行 x(t ) Xe h0t cos d t x (t ) h0 Xe h0t cos d t d Xe h0t sin d t x(t ) h 202 Xe h0t cos d t d2 Xe h0t cos d t 2h0d Xe h0t sin d t これらを x 2h0 x 0 x 0 に代入する。 2 x 2h0 x 02 x h 202 Xe h0 t cos d t d2 Xe h 0 t cos d t 2h0d Xe h0 t sin d t 2h0 [h0 Xe h 0 t cos d t d Xe h0 t sin d t ] 02 Xe h0 t cos d t Xe h0t sin d t の項は消去される。 Xe h0t cos d t の係数を足し合わせると、 h 202 d2 2h 202 02 (1 h 2 )02 d2 0 となり、式が成立する。 Q2 建物の減衰付きの自由振動を x(t ) x0e h0t cos 0t としたときに,x2 から x3 への 1 周期後のピーク振幅の比 x3/x2 が、x2/x1 と同じ結果に なることを示しなさい。 A 建物の減衰付きの自由振動を x(t ) x0e h0t cos 0t と表現する。 t 2T0 ,3T0 時の振幅を x2 , x3 とすると、 x2 x0e h0 2T0 cos(0 2T0 ) x0e4h x3 x0e6h x3 e 6h 4h e 2h ∴ x2 e Q3 x2 e 2h と同じとなる x1 h=5%のときに 10 周期後のピーク振幅の比が何倍になるかを推定しなさい。 A h=5%の場合、1 回のピークでの振幅は よって 10 回のピーク後は e 2 0.05 10 e 2 0.5 0.0432 倍となる。 e2 0.05 0.730 倍となる。
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