店舗改善TB 導入手順

●ラホスフードアカデミー 2014年4月 「利益」
■店舗改善TB 導入手順
1) 店舗改善TBとは
『店舗改善TBとは』…店長として着任すると自店舗には気になる点がきっと多々ある事と思いま
す。良いお店を作りたいと思えば思うほどやりたい事は増えていき、改善項目が山のようになる事と
思います。
お店の売上には月次での予算があり、その予算を達成するための日次の予算がありますが、この
店舗の改善においては月次の目標・計画、その達成に向けての日次での目標・計画をしっかりと
立てられている店舗は正直少ないと思われます。冒頭のように「気になった点」を応急措置的に
取り組んでいては店舗の改善、その先にある利益拡大にまで中々たどり着けないのが現状です。
今回は、この「店舗の改善」についての計画の立て方についてお伝えいたします。
2) 目的
・店舗の課題を踏まえ、店舗の中長期的な改善プランが立てられている状態
3) 導入手順
①
添付してある「店舗改善TB」を印刷する。
②
自店舗の課題点・問題点を抽出する。
(この際、店舗で働いているパートアルバイト(以下PA)にも意見を聞くとより良いでしょう)
③
②で抽出した課題点・問題点を参考に大枠のカテゴリーを決める。
(例えば販促の反応率が悪い、販促の実績が少ないなど販促の問題であればカテゴリーとして「販売促
進」というカテゴリーをつくる)
④
③で決めたカテゴリーを「店舗改善TB」の所定の欄へ記入する。
⑤
②で抽出した問題点・課題点の対策としてしたいアクションを各カテゴリー別に所定の欄へ記入
する。この際、優先順位の高い順番に並べて記入すると資料として見やすくなる)
⑥
⑤まで記入が終わったら、各改善プランに対しての改善開始時期と改善期間を考え、所定の
欄へ記入する。
⑦
⑥まで終了したら、「課題点・問題点の抜け漏れが無いか」「改善期間に無理はないか」「改善の
順番は正しいか」等の見直し、確認を行う。
⑧
⑦まで完成したら、このシートを元にmtgを開催し、店舗内に共有する。
4) 重要ポイント
・ 店舗で扱う数字に基づくものは比較的計画立てて店舗運営がされやすいのですが、定性的な改
善活動においては中々、月次等の中長期的な計画を立てて取り組まれている店舗は少ないと思
われます。
しかしながら、実際はこの「店舗改善活動」こそ、1日で改善ができるものは少なく、中長期的な視
野を持って取り組んで行くべき内容が多いのも事実です。
今回の店舗改善TBの作成をきっかけに店舗内で改善活動について話し合う機会が生まれれば幸
いです。
■店舗改善TB
大項目:抽出した問題点・課題点を参考にカテゴリーをつく
中項目:ここに記入する内容が店舗の課題に対しての具体
的な改善活動となる。また内容補足欄を設けることでより活
動内容がイメージできるようにすると更に良い。
中項目の記入の際、実際に改善活動を行うのに適した順
番になっているかどうかを考えながら記入すると良い。
またすべて新しい活動ではなく、今現在徹底できていない
活動なども記入すると良い。
改善活動の着手予定の月から改善活動を終了させたい月
までに●等を記入し、開始と納期を明確にする。
当月になったら、改善活動項目をピックアップし、改善活動
の計画を週次・日次に落とし込み、管理する。
その際、各月ごとに各改善活動の具体的なゴールイメージ
が持てるような目標を設けるとより改善が進みやすい。