感染症 ひとくち情報 - 東京都感染症情報センター

感染症 ひとくち情報
冬に流行する感染症に注意しましょう
2014年12月15日
東京都健康安全研究センター
1 現在の流行状況 (12月7日まで)
冬に流行する感染症はインフルエンザだけではありません。代表的なものに RS ウイルスとA群溶
血性レンサ球菌があり、12月1日~7日(第49週)の1週間に報告された患者数は、RSウイルス感
染症が定点あたり1.6人、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が定点あたり3.2人と増加しています。
全国では特にRSウイルス感染症が大きく流行しています。
患者報告数の推移(2012 年~2014 年)
5.0
2014年49週
1.6人/定点
2012年
2013年
2.0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
(人/定点)
RSウイルス感染症
(人/定点)
2.5
2012年
2014年49週
3.2人/定点
2013年
4.0
2014年
2014年
1.5
3.0
1.0
2.0
0.5
1.0
0.0
0.0
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月
* 定点医療機関 : 患者数が多い疾患を把握するために受診患者数を報告している東京都指定の医療機関。
小児科定点は264か所が指定されています。
2 RSウイルス感染症とは?
RSウイルスを原因とする感染症で、発熱、せき、鼻水、咽頭痛、頭痛、倦怠感(元気がない等)など、
かぜに似た症状です。
多くの場合、軽症でおさまりますが、1 歳未満の乳児の場合は急性細気管支炎、肺炎などの重い呼
吸器症状をおこしやすく、特に注意が必要です。
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは?
A群溶血性レンサ球菌による感染症です。突然の38度以上の発熱、咽頭痛、リンパ節の腫れ、おう
吐などが見られます。熱は3〜5日以内に下がり、1週間以内に症状は改善します。
抗生物質による治療が有効ですので、速やかに受診しましょう。
4 予防のポイント
どちらも、咳やくしゃみによる飛まつ感染や、子供同士の触れ合い等による接触感染でうつる感染
症ですので、手洗いを心がけ、おもちゃ等の共有は避けましょう。
*東京都感染症情報センターの「RSウイルス感染症」、「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」のページもご参照くだ
さい。
RSウイルス感染症 東京都 または
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 東京都