品質管理論

[授業科目名] 品質管理論(00741082)
[ 時間割名 ] 品質管理論(11027)
[時間割担当] 野口博司
[ 実 施 期 ] 後期
[ 単 位 数 ]
2
[曜日・時限] 月・1
[ 対象学生 ] 商学部商学科(2年次)
□■ 主題と概要
企業を取り巻く環境は国際競争の激化、地球環境問題、製品寿命の短命化、顧客ニーズの高級化に伴う多品種少量生産、短納期、小口頻度配送、コンピュー
タ技術、通信技術の進歩などいろいろと変化してきている。
品質管理の定義も1981年に、「買い手の要求にあった品質またはサービスを経済的に作り出すために経営者も含めた全社的体系的な品質活動を行うことで
ある。」と範囲が広くなった。昨今の著名な企業が起こした品質問題を二度と繰り返えさないだけでなく、企業を取り巻く環境変化に対して、全従業員が各
々の役割を全うするために、常に問題意識をもって継続的な改善活動を進めていくが重要である。本講義では、これらの総合的品質管理活動(TotalQuality
Management)の概念と具体的活動推進の仕方について解説を行う。企業の地球環境の取組み等これからますます社会的な企業のイメージが重要となる。国
際規格ISOとの関係や、新世紀に向けての品質管理のあり方について、担当教官の27年間の企業体験談を交えて、提言も含めて講義する。いまや品質経
営と言われ、品質管理活動がマネジメントそのものとなってきている。特に、社会科学を専攻する学生に焦点をあてた品質管理活動の取り組み方について解
説を行う。感動を与えるサービスの品質作りも、同じ考え方で管理することが大切であることを学ぶ。
●QC検定や各種産業界に関する検定を受験する学生は必須に相当する科目である。
□■ 到達目標
①品質管理で用いる基本的な用語が理解できる。
②品質管理の取り組み方の基本的な考え方が習得できる。
②QC検定4級および3級の出題範囲とその解答がわかる。
□■ 提出課題
1)場合により、予告なしで実施する授業内容に関する小テスト(随時)
2)期末定期試験
□■ 評価の基準
1)受講態度・授業参加度(発表、質問状況)などに対する取り組み度に 10点
2)予告なしで実施する小テストに 10点
3)期末定期試験に 80点
これらを100点満点にして評価する。
□■ 履修にあたっての注意・助言他
なにごとを行うのにも、その出来栄えがある。効率よく、業務の出来栄えをよくするための考え方を学ぶ。必ず将来において役立つ授業である。履修に関し
ては積極的に授業に参加することを期待する。授業では必ずノートを持参して筆記すること。
□■ 教科書
野口博司著「おはなし生産管理」日本規格協会 1300(円)+税
期末定期試験には、教科書と自筆のノートのみを持ち込み可とするので、最初から教科書を持参して授業に臨むこと。
□■ プリント資料及び参考文献
適宜紹介する。
□■ 授業計画
回 授 業 計 画
1 品質管理とは、品質管理活動で狙う企業体質とは
2 品質・生産管理の歴史
3 品質とは-狙いの品質と出来栄えの品質
4 品質を作りこむ生産方式
5 生産計画の進め方とスケジューリング
6 品質保証とは、プロセス管理
7 QC的なものの考え方(1)、品質第一、マーケットイン、重点志向など
8 QC的なものの考え方(2)、PDCA、事実に基づく管理、後工程はお
客様など
9 QC的なものの考え方(3)、ばらつきの管理、再発防止と予防保全など
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管理と改善の進め方
問題解決の進め方(QCストーリー)の概要
問題解決ツール(Q7、N7)の概要
標準化について
品質マネジメントシステムなど
これからの品質管理活動について
□■ オフィスアワー
研究棟Ⅰ 研究室No.317
曜日 時 間 帯
月 10:40~12:00
木 10:40~12:00
□■ 備考