平成 26 年 12 月 2 日 公共経済分析 II 第 2 回宿題 提出期限 12 月 16 日(火)講義中に回収 100点満点(各 20 点) 問1 完全競争的な労働市場について考える。この労働市場の需要関数と供給関数は下記 のように与えられているとしよう。 (1.1) LD = a − bW D ; W D =企業の労働コスト LS = c + dw S ; w S =労働者の手取り賃金 (1.2) [1] 労働一単位あたりに対する社会保険料Tが雇用主負担であったとする。よって、企業コ D S ストは W = w +T。このとき、労働市場における均衡雇用量、労働コスト、労働者の手 取りの賃金率を計算せよ。 [2] 社会保険料Tが全額、労働者が負担することになった。労働者の手取りの賃金は w = S W D ―T。このとき、労働市場における均衡雇用量、労働コスト、労働者の手取りの賃金 率を計算せよ。 [3] 社会保険料Tを労使で折半することになった(各々が T/2 だけ負担する)。このとき、 労働市場における均衡雇用量、労働コスト、労働者の手取りの賃金率を計算せよ。 問2:完全競争的なある財貨市場を考える。この財貨市場の需要関数、供給関数は以下の ように与えられているとしよう。 (2.1) D(q ) = 15 − q (2.2) S ( p) = 2 p ただし、p=生産者価格、q=消費者価格。 [1] 税金がないとき(p=q) の均衡取引量、均衡価格を求めよ。 [2] この財貨一単位あたりに税率 T=3 で課税がなされたとする。よって、q=p+T が成り立 つ。課税後の均衡における消費者価格、生産者価格、均衡取引量を求めよ。 1 [3] 課税による消費者価格、生産者価格の変化額を計算せよ。 問 3:完全競争的なある財貨市場を考える。この財貨市場の需要関数、供給関数は以下のよ うに与えられているとしよう。 (3.1) (3.2) D(q ) = a − bq S ( p ) = cp a>0, b>0 c>0 ただし、p=生産者価格、q=消費者価格。 [1] 税金がないとき(p=q) の均衡取引量、均衡価格を求めよ。 [2] この財貨一単位あたりに税率 T で課税がなされたとする。よって、q=p+T が成り立つ。 課税後の均衡における消費者価格、生産者価格、均衡取引量を求めよ。 [3] 課税による消費者価格、生産者価格の変化額を計算せよ。 問 4:完全競争的なある財貨市場を考える。この財貨市場の需要関数、供給関数は以下のよ うに与えられているとしよう。 (4.1) (4.2) D(q ) = Aq −1 / 2 ;ε>0 S ( p ) = Cp 1 / 4 ;δ>0 ただし、p=生産者価格、q=消費者価格。 [1] 税金がないとき(p=q) の均衡取引量、均衡価格を求めよ。 [2] この財貨一円あたり税率tで課税(「従価税」)がなされたとする。よって、q=p(1+t) が成り立つ。課税後の均衡における消費者価格、生産者価格、均衡取引量を求めよ。 [3] 課税による消費者価格、生産者価格の変化額を計算せよ。微分(dt)による近似で構わな い。 問 5:完全競争的なある財貨市場を考える。この財貨市場の需要関数、供給関数は以下のよ うに与えられているとしよう。 2 (5.1) (5.2) D(q ) = Aq −ε ;ε>0 S ( p ) = Cp δ ;δ>0 ただし、p=生産者価格、q=消費者価格。 [1] 税金がないとき(p=q) の均衡取引量、均衡価格を求めよ。 [2] この財貨一円あたり税率tで課税(「従価税」)がなされたとする。よって、q=p(1+t) が成り立つ。課税後の均衡における消費者価格、生産者価格、均衡取引量を求めよ。 [3] 課税による消費者価格、生産者価格の変化額を計算せよ。微分(dt)による近似で構わな い。 3
© Copyright 2024 ExpyDoc