福岡県地域精神保健協議会より飯塚惠津子氏が表彰!! 去る11月2日(土)早良区市民センターで行われた 「こころの健康づくり大会」において、医療法人光風 会介護老人保健施設宗像アコールリハビリテーション 課の飯塚惠津子氏(作業療法士)が福岡県地域精神保 健協議会長表彰を受けました。 【以下推薦調書より抜粋】 昭和50年の南小倉病院勤務から、介護老人保健施設 「宗像アコール」の現在まで、35年の長きに亘り福岡 県内の精神科病院で精神障害者の作業療法に従事し、 平成元年からは認知症への作業療法にも関わってき た。この間、福岡市介護認定審査会委員や福岡県精神 科病院協会OT・PT会会長を務めるなど精神科医療や介護保険の現場で幅広く貢献している。日本認 知症ケア学会で石崎賞、日本作業療法協会で功労賞受賞。 【後輩OTに向けて ―受賞にあたって思うこと―】 今回の表彰について一番嬉しかったのは、「やっと精神科病院に作業療法士 がいることが当たり前の時代になったのだ。」という事でした。 私が作業療法士になった昭和50年頃は精神科の作業療法士が非常に少なく、 患者さん、職員、ご家族を含め、病院内で人に会う度に、「精神科の作業療法 とは。」を説明していました。九州リハ大の先生からも「貴方達が頑張らない と日本のOTは潰れる。」と言われ続けましたし、事務の方からは「貴方達に はお金がかかっているのだから、その恩返しができるように頑張らないと。」 と事ある毎に言われました。(当時リハ大は月謝が要りませんでした。)その 後診療報酬が算定できるようになって、作業療法の有効性を患者さんを集めて説明したことを懐かし く思い出しました。今は作業療法士も人数が増え、一つの病院にセラピストが100人いることも珍し くなくなりました。そこで39年間OTとして生き抜いてきた私からのアドバイスです。 ・未婚のOTの方・・・結婚って良いですよ。他人と折り合いをつけて行く共同作業は、作業療法と 通じるものがあります。 ・子育て真っ最中のOTの方・・・ご自分の子供さんで発達過程は確認しましたか? 今は大変で勉強会も行けませんが、子供の手が離れるのはすぐです。それからたっぷり勉強しま しょう! ・親の介護で大変なOTの方・・・自分の知識を駆使して、客観的なアプローチを心掛け、介護疲れ とは無縁でいましょう! 介護保険を勉強する良い機会です。 今年から県のOT協会の認知症短期集中支援チームの対策委員をさせていただき、ずっと関わってい る認知症の方が、スムーズに地域で生活できるようなお手伝いが出来ればと思いますし、自分たちの 拠り所となる精神科の教科書作りが出来て、自分のやってきた作業療法が少しでもまとまり理論的な 根拠を示すことが出来ればと思っています。 自分のモットーである、「たかがOT。されどOT。」を心に刻みながら、まだまだ後輩OTの為に頑 張れれば良いなぁと思っています。 若いOTの方々、これからも宜しくお願いします!
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