川内原発審査書(案)に係るパブリックコメ *「パブリック・コメントを出そう!」(原子力規制を監視する会」、HPから入手可)は参考になります。 キーワード 章番号 ページ 審査書案 ■地震動の想定が過小評価になっ Ⅲ-1.1 13 ∼20 福井地裁は2014年5月21日の 基準地震動 準地震動を超える地震動が4原発 地震動が過小設定されてきた原因 Ⅲ-1、1 13 ∼20 基準地震動 用いた評価を行っていない。武村 と。 Ⅲ-1、1、 地震 耐震安全性評価で用いる地震動 2、(3) 18 4 20 震源を特定して策定する地震動 基準地震動評価の参考にした1 地震動評価 が集約したデータのなかで、気象 基準地震動の策定 にとって最も大事な応力降下量を JNES(原子力安全基盤機構) Ⅲ-1、1、 3 4 の地震動を断層モデルで評価し、 19 ∼20 震源を特定せず策定をする地震動 た。この報告書に基づいて、基準 基準地震動の策定 「震源を特定せず策定する地震動 足しているだけに、ミニマムリク に起こりうる具体的な危険性を有 えて評価し直すこと。 ■原発の運用期間中における巨大 「鹿児島地溝全体としてのVE Ⅲ-4.2、 2 火山の影響に対する設計方針 63 原子力発電所の運用期間における火山活動 に関する個別評価 の噴火間隔が約9 万年ということ 巨大噴火は2万年の間隔で起こっ が継続し、山体が今なお膨脹して 「Druitt et al.(2012)がVEI7 知見」について、地中海のサント Ⅲ-4.2. 火山 2 大噴火がこれと同様になる根拠は 61 ∼69 火山の影響に対する設計方針 ■ 火山の専門家による検討を、審 ■ 多くの火山学者や政府答弁書も 予測することは困難」である Ⅲ-4.2. 3 63 ∼64 火山の影響に対する設計方針 体等の搬出」があることを考 火山活動のモニタリング の適切な対処方針」の策定は で適切にこれを策定すること Ⅲ-4.2. 2 63 ∼64 火山の影響に対する設計方針 ては、一旦中断し、専門家に ■ 申請者の兆候把握時の原子炉の である。 火山活動のモニタリング 上で改めてパブリック・コメント 注)「川内原発・火山審査のここが問題」(原子力規制を監視する会」、200円、HPから入手可)は参考になります。 ■航空機落下確率(1炉・年に4.7× Ⅲ-4.2. 5 79 ∼80 その他人為事象に対する設計方針 を超えないため、航空機落下によ て航空機落下確率を評価し直すと 上の防護策も明らかにすること。 ■テロなどによる大型航空機の衝 テロ Ⅳ-5.1 大規模な自然災害又は故意による大型航空 きく、あらかじめシナリオを想定 413 機の衝突その他のテロリズムへの対応 応するとし、大規模な航空機燃火 ∼415 手順書の整備 より原発が狙われることを想定し 転停止や燃料体の搬出等などの対 ■重大事故時の格納容器破損や水 ク解析が行われておらず、防止対 Ⅳ-1 2.2 冷却水喪失と電源喪失が重なる 170 格納容器破損防止対策 ∼205 下部に水を張って溶融燃料をそこ 損や水素爆発に至らないとの根拠 による解析では、信頼性に疑問が Ⅳ-1 2.1 Ⅳ-1 2.2 常は行われるはずの、別の解析コ ■過酷事故対策が不備である。 127 炉心損傷防止対策 ∼170 170 格納容器破損防止対策 ∼205 「配管破断(冷却水喪失)と全 器の破損は防げない」というもの 発などの防止策も不確実な応急措 格納容器の健全性を脅かす」こと きない」ということは、原発事故 原子炉圧力容器外のFCI(溶 昇)を挙げたものの、圧力スパイ 重大事故 Ⅳ-1.2. 2.4 格納容器破損防止対策 生したとか、「JAEA-Resar 190 原子炉圧力容器外の溶融燃料ー冷却材相互 て、水蒸気爆発が発生する可能性 ∼195 力研究所、現日本原子力研究開発 作用 sarch2007-02」は、外乱( ている。ヨーロッパでは過酷事故 ア・キャッチャー装置を設置する 新規制基準は、原子力規制法3 抑制する対策をとるよう要求して Ⅳ-1 2.2 福島第一原発において深刻な事態 170 格納容器破損防止対策 川内原発に対しても流出防止対策 川内原発での地下水流入量は、 まると、地下水が建屋内に流入し じような大量の汚染水流出問題が されていない。地下水問題を規制 ■原子炉等設置許可基準規則37条 置をとることが要求され、福島原 が第5層の防災について適合性審 要援護者の避難計画について、 院に立案と責任を押し付けている いる 一般の避難計画についても、避 防災 Ⅰ.1 1 Ⅰ.2 ∼3 Ⅳ-1 2.2 Ⅴ 115 170 418 本審査書の位置付け 原発事故と地震や津波などとの複 判断基準及び審査方針 クリーニングポイント(避難の途 重大事故等の拡大の防止等 も避難が必要となる可能性につい 原発過酷事故に対する十分な防 格納容器破損防止対策 住民の安全を守るための実効性あ ないことはおかしい。 審査結果 地域防災計画の策定・実施につ チェックして合否の判定を行う法 針を示し、自治体に具体的計画の IAEA(国際原子力機関)は、第5 を原子力規制委員会に申請し審査 時計画と緊急時手順を整備すると 力規制委員会)が、FEMA(連邦緊 実行可能性を判断し、ニューヨー 商業運転を行う前に廃炉が決定さ 規制基準に取り込み適合性を審査 注)原子力規制委員会は、IAEA(国際原子力機関)の5層の多重防護(1層目は異常発生の防止、2層目は異常の拡大防止、3 は福島原発事故までは3層目までしか設定していなかった)の4層目までしか評価せず、5層目の原子力防災については自治 のため、「補正書案」の原子力防災に関係する項目をあげ、それと関連付けて原子力防災に係る意見を述べましょう。 「Ⅰ.1と2」の「本審査書の位置付け」と「判断基準及び審査方針」に含まれるべき原子力防災が記載されていないことが 「Ⅳ-1」115㌻及び「Ⅳ-1.2.2」170㌻の「発電所外への放射性物質の異常な水準の放出を防止するために必要な措 注)「川内原発∼避難計画のここが問題」(原子力規制を監視する会」、HPから入手可)は参考になります。 「Ⅴ」の「審査結果」で原子力防災が審査されていないことはおかしいと指摘し、意見を述べましょう。 ■原子力規制委員会は、新規制基 と。 福島原発事故の原因についての なえた調査・検証委員会を常設機 因究明がなされないままでは、信 福島原発事故の被害者への政府 法令も万全ではない。これを改め 償・支援制度を規制基準に取り込 原子炉施設の周辺部分の安全対 なものである。原子炉の構造的弱 規制基準 Ⅴ 418 審査結果 過酷事故が起きた際に周辺住民 きないようにするためのシビアア る。立地審査においては、福島第 との前提でなく、福島第一原発事 い。原子炉と周辺住民とを十分に 新規制基準では、立地審査指針 で規制するとし、安全目標値とし る。しかし、この値はセシウム1 ヨウ素は含んでいない。これによ 国会答弁をしているのは問題だ。 確にし、現行法令に従って追加被
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