Architectural Arohiteotural Institute エnstitute of of Japan Japan 20123 日 本 建 築 学 会大 会 学術 講 演梗 概 集 (関 東 ) 2011年 8 月 巨大地震に 対する超高層建物 の動的 応答に おけ る下 層部変形集 中現 象 1 その 純 ラーメ ン 骨 組 ( 魚骨 ー ム モ デル )の 応 答 フ レ 正会員 ○荒木 慶 一 * 同 上 野 泰 永 同 金 紋 廷 ] * 2 同 西 本 篤 史 * 同 岡 山 真之 介 ρ 同 上 谷 宏 二 2 * 4 5 * 巨大 地 震 超 高 層 動 的 応 答 変 形 集 中現 象 ド リ フ ト現 象 幾 何 非 線 形 1,序 今 後 高 い 確 率 で 発 生 す る と 予 測 さ れ て い る M8 の 東 海 ・東 京 ・名 古屋 ・南 海 南海 ・大 2. 2 設計 ク ラ イ テ リア等 ・[一次 設 計 ]Ai 分 布 (Co =0 . 3 ,T =O . 025H ,2 種 地 盤 ) ク ラス な ど の 海 洋 型 巨 大 地 震 で は ,東 2 )全 部 材 弾 性 (1)最 大 層 間 変 形 角 く lf200,( ・[二 次 設 計 IPGV づ Ocm !s に 増 幅 し た 標 準 3 波 (El Centre 阪 な ど の 大 都 市 圏 に お い て 超 高層 建 築 物 NS , Taft EW , Hachinohe NS ) 〈 大 1 ! 100 2 >柱 弾 性 ,( 〔D 最 層 間 変 形 角 な ど の 長 周 期構 造 物 に 長時 間 の 大 き な揺 れ が生 じ る危 険 性 が 指 摘 され て い る [ 1, 2] .こ れ ら の 地 震 動 に 対 し て は 降伏 型 に 設計 され た 骨 組 部 に 弓型 た わ み が 発 生 で あ て も っ ,最 終 的 に し て 崩 壊 に 至 る危 険 性 が 指 摘 され て こ の い ,梁 の ,梁 ・階 の 高 さ は 4m ,梁 の ス パ ン 長 は 左 右 6mx 奥 手 前 9m ・単 位 面 積 当 り床 荷 重 を 10kN/m2 と す る (柱 i 本 負 担 分 6xgxlO =540kMn2 500kN で 近 似 ) ・梁 降 伏 型 の 骨 組 と す る た め 柱 梁 耐 力 比 15 ・柱 は 溶 接 組 立 箱 形 断 面 ,梁 は H 形 断 面 で あ り ,全 部 材 降伏 後に 下層 は柱 に 塑性化 が 生 じ → る[ 3, 4]. 蝉 5−7 ],等 価 骨 組 の 座 現象 は 変形 集 中現象 と呼 ば れ [ 屈 固 有 値 解 析 に 基 づ く発 生 メ カ ズ ム の ニ > 検 討 と 予測式 が で 490N 加 提 案 さ れ て い る .し か し, こ れ ら は 静 的 載 荷 時 に お け る 一 予 測 理 論 に 基 づ い て お り,動 的 解 析 と の 比 較 に よ り 定 ,動 的 挙 動 を 理 論 的 に 説 明 す る に は 十 分 で な い 面 が 残 る .ま た 解 析 モ デ ル も魚 骨 モ デ ル な ど 比 較 的 単 純 な モ デ ル に 限 定 さ れ て お り ,近 年 , 多 数 建 設 さ れ る よ うに な た 制 振 ブ レ ース 付 骨 組 に お け の 妥当性 は 示 されて い る もの の そ て こ で 本研 究 で は ・考 察 超 高層建 物 の 耐震 安 全 性 に つ ,魚 骨 フ レ ーム ない , モ を行 い ,そ ・合 成 梁 効 果 て の 私 見 を述 べ る い .そ の 1 デ ル を 対 象 に ,幾何 非 線 形 性 の 考 2 で は 1 ,そ の と同 一の 解 析 モ デ ル を用 固有値解 析 に 基 づ き 下 層 部 変 形 集 中 現 象 ム の 検 討 を 行 う.そ に ,フ ル フ レ ーム モ 検 討 を 行 う .そ の 4 の 3 で は制振ブ レ デル を 用 い で は ,こ れ て . ,振 動 3.静 的 増 分 解 析 Ai 分 布 比 例 載 荷 で 最 大 層 間変 形 角 が 1175 に 後 剛 性 が ,幾 何 非 線 形 無 視 の 場 合 に は 負 に な っ て い る .し た が 付 骨組 を対 象 解析で 変 形 集中 現 象 の ○ は 振 らの 研 究成果 を踏ま え て , 動 固 有値 表 層 3dNSE 31 鱒 33 23−30 25 階 17 22 呷 24 “ 1e − Z1 16Nl8 13 呷 15 37 lation CencentTation ・ ロ IDny1! T ,考 慮 の は 正 場合 に 器 轜 騾 . して い る 齧 ; } 1器 : ×× 厂 厂 . −. . . 肉 1A ヨ − 翩 5 2SNSO D 16 2B 1「 5P 025 21 H 700 3 X14 25 205O 6 4 H 00 3 X1 X2 226 0 22 〜 7 脚 19 a H U〕 XSU X15 28 228 佃 FfStUX750 12× 19 盻 100 3励 31 3B 剛 × EMX12 1B ge 100 3 750 34A 託 翩 X 勘 X12 × 19 119F @ .16 13 X2SOXlZX15 145 鰤 丁 1 . . ll 縲 晒 面鰤 〕 £ 〕 一ア 、 7 卸 16MB Hi α〕xa 刀X15 × 22 囿.αめ VS2D13 牌 15 ×跚X15 ×匹 26ち伽 7 昇 201 晒12 H− ee )× 脚 15×22 蚓、 0 7jM1 − 9 欄 X 脚X16×25 285,CO 日.1 了 04 哺 繍弸 ゐ 緬「a 擔i 器 i;嬲 1嬲 翻 鬻嬲 ; 12田 53臥 .な お ,図 中 一 264DO ofMRFsARAKI NO した た 瞬 間 を 表 し ,こ れ っ 表 2 梁断面 GDOxro 600xSD 囗 se I ;Part 負 も発 生 に な 柱断面 x 詑 600X50 ロ 3 1 づ 聞 ー s50x25 1;1. 言; 1嬲 ー 55Dx ー 550x32 翻 ll 嬲 ー 5SOx36 ー 6DOx32 ; 1 器 ll 嬲 ー 6DOXS6 ー 脇 器嬲 ー −eDDX4S 1:酎1 呂:一 繖 Stories in Dyna 初 め て 圏 ロ ロ in Lower to Huge Eanhquakes ロ ロ α HighRiso Buildings 口 ロ ロ ロ ニ 39 Ω が 剛性 が 負 に な る 瞬 間 と 一致 は 2.解 析 モ デ ル 2.1 概 要 ・[ 5 秒) 概 lj]40 層 鋼 構 造 魚 骨 モ デ ル ( 固 有 周 期 4. ・[柱 復 元 力特 性 】1 層 柱 脚 は 完 全 弾 塑性 ,他 は 弾性 保 持 ・[梁 復 元 力 特 性 】 梁 に よ る 曲 げ抵 抗 をバ イ リ ア の 回 転 010 ) 硬 化係 数 ; 0. バ ネ に 置 換 ( ・[断 面 】モ デ ル の 断 面 を 表 1,表 2 に 示 す . o Responseof 変 て 幾何非 線形 を考慮 した場 っ ,さ ら に 変 形集 中現象 は 超 高 層 建 物 に お け る 耐 震安 全 性 に 関 す る 私 見 を 述 べ る . 獅鵬 日170Defbr 至 るまで 合 , ド リ フ ト現 象 の 発 生 が 予 想 され る .今 回 行 っ た 動 的 ズ 発 生 メカニ の ース て 下層 部 い は考 慮 しな い , 位 制 御 静 的 増 分 解 析 を行 っ た 結 果 を 図 1 に 示 す ,塑 性 化 慮 の 有 無 に よ り応 答 の 差 異 が 顕 著 に 現 れ た 解 析 例 を 示 す その と し て ,RC 床 ス ラ ブ に よ る 曲 げ剛 性 の 増 加 み評価し L5 倍 と す る .耐 力 の 増 加 ・設 計 時 は 幾 何 非 線 形 効 果 を 考 慮 し な い い 結果 を ふ ま え の る 座 屈 ,局 部 座 屈 ,破 断 は 考 慮 し な い の 超 高 層骨 組 の 変形 集 中 現象 に っ , 様 々 な 角 度か ら分 析 で は い 材を 用 い ・ っ る 変形 集中現象の 検討 も行 わ れ て m2 級 の 鋼 ・常 時 荷 重 に よ る 柱 軸 力 比 く0 . 45 ・全 部 材 が FA ラ ン ク ・ヤ ン グ 係 数 E ;205kMnmZ と し,降 伏 応 力 σ y =325 1. 1 = 3575N 加 m2 とす る .せ ん 断 変 形 は 無 視 す る .部材 の 横 YasnnoriOKAYAMA ×剏× − − 脚 確 × 弓 × α〕 α〕 @ F1701 −3 日 Yoshikazu × × 日 δ 〕 × , MSHIMOTO Shinnosuke 櫛~ ,〔 × X15X Xlfix 跏 Atsushi ゐ , Moonjeong , KIM Resp UBIA NII-Electronic 245 工 一 Eleotronio Service N 工Library Koji 一 一 Architectural Arohiteotural Institute エnstitute of of Japan Japan 4 .動 的 応 答 解 析 4.1 入 力地 震 動 ・[地 震 動 概 要 1 想 定 南海 地震 に よ り西 大 阪地 区 で 発 生 す WOS EW 波 [ 1, 2 】( 図 2) る 予 測 長 周 期 地 震 動 .KK ・ ・[ ・ 297 4 . 7 継続時 間】 秒 [ 卓越周 期亅 秒 ・[ PGV 】25Kine , PGA 】68Gal ・[ 4.2 解 析 設 定 等 ・[ 使用 プ グ ラ ム 】オ リ ジ ナ ル ( MArLAB 利 用 ) ・[ 一 式 Newmark 114)+ NeWton 運動方程 解法] β法 (β= ・[弾塑 性 問題 の 解 法 ]1 次 元 Return−Mapping 法 ・[1 ス テ ッ プ 当 た り の △t ]1!500 秒 ・[幾何 非線 形 効 果亅無 視 & 考 慮 l 博 00112co 、 当 鋤 こ ” 哽 i1 感 ・陣 i eb ” 豊 伽 しsoo i i ・ 窺 ( Z η 丶 詳 壕 毒 タ , TeOOr : 燬 驚隔 ポ lcoeSOOeeo4ee100 瓢 慧 三 、 贈 脚 ボ ロ 嫺 法 2co Oo 『 −… … i’ 4 9 泊 雪 i 1、 2 nd 層 閲 喪彩 角 ( 〔の 4. 3 解析結果 /100D : o 4 6 . . . e ・ 「 非 隷 形 無 撹 ( b,幾 訂 チ櫞 艇 … 1 /ヨ9CO) rad } 層 闇 変形 角 〔 形 灣慮 図 1 静 的 増 分 解析 結果 幾何 非線形 無視 の 解 析 と幾何 非線形 考慮 の 解析 に お け 3 る 層 間変 形 角 応 答 の 比 較 を図 に 示 す .幾 何 非線 形 無 視 δ ) 蟹 蝦 一 異 一 性 範 囲 内か が 塑 性 化 し ,層 間 変 形 角 は 2 − 蝿 132 秒 の 時 点 で 柱 れ に対 して幾何 非 線形 考慮 の 解析 で は , そ の 最 大 層 間 変 形 角 が 1 〆100 以 下 に 収 ま っ た .こ っ 叢 297 秒 ) 解 析 で は ,地 震 波 を 最 後 ( ま で入 力 し て も柱 が 弾 の 入 力地 動 煎 速 壌 − oo50050 含 50100150200250 図 1120 を 超 え て い た .詳 し く は で 述 べ る が ,こ れ は 単 な る ド リ フ ト現 象 で は な く , ・考 慮 時 の 応 答 比 較 を 図 4 に 示 す . 各 図 に つ い て 以 下説 明 を加 え る . ・[柱 変 形 図 】黒 丸 そ の 階 の 梁 端 は 弾 性 , 白丸 1 そ の 階 の 梁 端 は 塑 性 負 荷 , グ レ ー色 実 線 そ の 時刻 ま で に 経 160m ) 骨 組 高 さ( 験 し た 最 大 変位 ,破 線 水 平 変 位 L6m ( ける 幾何非線形無視 時 : 羣 靉 鑾一 一 。 5髏 L− SUt 凄 0 一. 05 睦 : 〇 0 50100 場 合に は りで じて い る ISO . 力す る と下 形 効果 を無 視 1/100 解析 基づ く長 周 期 地 震 動 を 40 層 魚 骨 モ デ ル 層 部変 形集 中現象が 発 生 し た 解析 で は 柱 弾性 か つ した ) 璽 .幾 何 非 線 惚 3Q 懍 降伏 し 最大層間 変形角が i 姿 … 辜 多 i 京都大 学大 ・ 博 士( 工 コ京 都 大 学大 学 院工 学 研 究 科 建 築 学専 攻 修 士 課 程 ρ 国 立防 災研 究 所 〔 韓 国 〉 博 1 , 。 藁 」 − 、∠ _ . − − 32 1 6 0 1 0 32 水 平 変位(m ) 跏 }幾舸聹線 形無 視 【e andAr Studefit Dopt . Nchitectu , 50ee O 5eOO t −−Ptン ト{kN ・ m> 〔b>幾 侮非 線形 考慮 ・柱 モ ーメ 置e _ 。 ン ト( 132 秒時 点) ] li1ecluralEng じ 【o andArchiro ts∬ じ KyDtoUniv, D E , Kyoto Univ . , al Eng τ 皿 琶 TaiseiCoqporatiD , “ Kor a ), Dr 、 Eng al l既 s 1tut fDrDisaster P ven io 〔 掌 imo [, D pt Ar hi ure and Amhi ect 屬Eng , Kyo o Ulliv . D Eng , “ 士 藷 ノ ー. ・P 軒 Prof, D 叩 t、 Archi電ectu 重巳 拿2Gradua 大成 建 設 設 計本 部 +4 鎧8・ 廴 廴 】63 定 5 助 o (n 1Associa 靠 ε _ −3. 2 − 乙 1、 6 、一 水 平 変位 〔 m } モー メント〈 kN ・ m) ホ 学) 茅 畫 … セ 図 4 柱 変形 学院 工 学 研 究 科 建 築学 専 攻 准 教授 120 = 重 要 性 を示 唆 して い る . 急 ポ … 耋 再 メノ 卜 寶 … e に よ り 検 証 す る 際 に ,幾 何 非 線 形 効 果 を 考 慮 す る こ と の 柱モ 160 菱 ξ 1 〆20 を 超 え た .本 一」 柱 変形 図 隻 萋 ua 解 析 結 果 は ,超 高 層 建 物 の 耐 震 安 全 性 を 時 刻 歴 応 答 解析 tl メン ト園 柱モ 最 大層 問 変 形 角 以 下 で あ っ た の に 対 し ,幾 何 非 線 形 効 果 を 考 慮 し た で は柱 が ー 図 … l t20 想定南海地震 に 入 柱歪形 5 .結 に 300 図 3 層 間変 形 角 応 答 対 し ,幾 何 非 線 形 考 慮 変形 集 中が 生 20 層 時 射 (sec ) 図 4 を 見 る と ,幾何 非 線 形 無 視 の 場 合 に は 骨 組 全 体 が 1−15 層 あ た 10 層 150 200 250 : の ( b)幾 何 非線 形 考 慮 : い るの に ’ “ww Ybts: 20億 ・ esl9 Ge を 表 す 目安 ) ・[柱 モ ーメ ン ト 図 ]内 側 の 実 線 そ の 時 刻 に お け る 柱 モ ーメ ン ト,2 番 目 の 実 線 そ の 時 刻 ま で に 経 験 し た柱 最 大 モ ーメ ン ト,外側 の 実線 柱 の 全 塑 性 モ ーメ ン ト ・[注1 なお ,図 2 に も 132 秒 時 点 に 縦 線 を 記 入 し て い る 同 程 度 の 変形 で 振 動 し て 〜ご 二 . 曝 〇 05 : : 2KK −WOS EW 波 (縦 線 は 132秒 時点 ) (a }幾f溺 線 形 無 視 α゜5 変 形 集 中現 象 が 同 時 に 発 生 し た 例 で あ る .132 秒 時 点 に お の 1〆100 踟 時 鋼(sec ) Deslgn Dept 4Natio 率 〔工 学 ) #京 都 大学 大 学 院 工 学 研究 科 建 築 学 専攻 教 授 ・工 学 博 土 S 一 じ 【 留 じ 皿 吐じじ【 し 爬 [ 馳 吐田 ¢ 重 【 246一 一 NNII-Electronic 工 工 Eleotronio Library Service Library
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