結晶構造に基づくアロエ由来オクタケタイド合成酵素の機能改変

27G-pm07
結晶構造に基づくアロエ由来オクタケタイド合成酵素の機能改変、ポリケタイド
鎖伸長ポケットの構造修飾
◯朝岡　雅博 1 ，
鰐渕　清史 1 ，
森田　洋行 1 ，
野口　博司 1 ，
阿部　郁朗 1,2
（ 1 静岡県大
2
薬，
JSTさきがけ）
【目的】人為的な酵素機能の制御と分子多様性創出の格好の材料ともいえる，植
物由来Ⅲ型ポリケタイド合成酵素（PKS）をとりあげ，Ｘ線結晶構造解析に基づく
合理的な酵素機能の改変をめざした．
【方法・結果】キダチアロエ（Aloe arborescens）
由来オクタケタイド合成酵素（OKS）は，8 分子のマロニル CoA の縮合反応を触
媒するⅢ型 PKS である．既に我々は，ポリケタイド伸長ポケットへ点変異を導入
し，活性中心キャビティを拡大させることにより，マロニル CoA 11 分子までの縮
合触媒活性を報告した．今回，更なる酵素触媒機能の拡大を目的として，Thr204,
Ans222, Phe66 残基に変異を導入し，酵素活性に及ぼす影響について検討した．現
在までに，マロニル CoA 12 分子の縮合生成物の確認，構造決定に成功している．
8 䌾12 x
WT
OH
CoAS
O
8x
8x
CH3 O
O
HO
HO
O
HO
10 x
HO
OH O
CH3
O
HO
HO
OH OH O
OH O
CH3
O
12 x
OH
OH
O
HO
O
O
11 x
OH O
CH3
OH
O
O
O
Mutants
9x
H3C
OH
HO
CH3
O
HO
O
HO
OH
CH3
O
OH
O
O
HO
OH
O
O
【文献】Abe et al., JACS 127, 1362 (2005); JACS 127, 12709 (2005); JACS 129, 5976
(2007); Morita et al., Chem. Biol. 14, 359 (2007); Wanibuchi et al., in preparation (2008).

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