デジタル磁束計

デジタル磁束計
TDF- 5 多用途高性能形
概要
本器は従来のミラー積分形磁束計に代わる磁束計として
定格
測 定 範 囲 : 1 ∼ 9999( ×10 2 、×10 3 の 2 レ ンヂ)Mx・T
新しく開発 し 、実 用 化 に成功した製品です。引き抜き又 は 、
誤
差 : フ ル ス ケ ー ル に 対 し ±0.1% ± 1 デジット
反 転 に よ り 、サ ー チ コ イ ル に 誘 起 さ れ た 電 気 量(−N d Φ
表
示 : デ ジ タ ル 四 桁 表 示 、+ / − 表 示
/d t )を 一 旦 コ ン デ ン サ ー に 蓄 え つ つ 、一 方 、ゲ ー ト を 通
分 解 能 :10 2 M x・T ( ×10 2 レ ン ヂ )、
10 3 M x・T ( ×10 3 レ ン ヂ )
し て 一 定 の 微 小 な 電 荷 を 放 出 し、蓄 え ら れ た 電 荷 が 零 に な
る ま で ゲ ー ト の O N −O F F を 繰 返 し ま す 。 こ の ゲ ー ト の
瞬 時 最 大 入 力 : ×10 2 レ ン ヂ
(10 6 M x・T / s e c 入 力 電 圧 換 算 10mV 以下)
O N −O F F さ れ た 回 数 を 積 算 し 、−N d Φ/ d t か ら N φ を 求
×103 レンヂ
めてデジ タ ル 表 示 し ま す 。
(10 7 M x・T / s e c 入 力 電 圧 換 算100mV 以下)
本 器 は 理 論 上 電 圧 標 準 器 の 使 用 に よ り 、極 め て 容 易 に 絶
対 値 の 校 正 が 可 能 で あ り、校 正 は サ ー チ コ イ ル の 直 流 抵 抗
適合検出コイル:直流抵抗値 1KΩ以下
を補償し た 形 で な さ れ ま す か ら 、従来の方式と比較する と 、
所 要 電 源 : 1 φ50/60H z 100V ±10V 1 A 以 下
極めて簡 便 に 信 頼 性 の 高 い 測 定 が 可 能 で す 。
外 形 寸 法 :413 W ×380 D ×150 H
特長
○ 低ドリフト高分解能です。
○ 絶対値校正が容易、操作簡便です。
機能
1 . 背 面 コ ネ ク タ ー 入 、出 力
出 力 B C D 4 桁 パ ラ レ ル 出 力 ( T T L )
○ コンピュータとのコミュニケーションが容易。
本 器 は サ ー チ コ イ ル の 検 出 す る 磁 束 を+/−両 極 共 、デ
ジ タ ル 積 分 し 表 示 し ま す 。 又 、片 極 の み の 積 算 値 も パ ネ ル
設 定 値 と の 比 較 ( = 、>、< ) が 容 易 に 行 え 、背 面 コ ネ ク タ
ー 内 に パ ラ レ ル B C D 4 桁 ( デ ー タ ) と 極 性 ビ ッ ト 出 力 、外
部リセット入力と共に比較ビット出力として収納されてい
ます。
1bit(TTL)
比較結果出力 1bit(TTL)
入 力 リ セ ッ ト 入 力
内部リセットリレーを外部よりコントロールする
面スイッチの切換にて表示できます。デジタルコンパレー
タ を 内 蔵 し て い る の で、検 出 値 と デ ジ タ ル ス イ ッ チ に よ る
極性出力 方式 5V 111mA を開閉可能な外部接点により制御
2. MODE RANGE
ロータリー SW 時計方向に
E X T C A L: 外 部 よ り 10m V 入 力 に て 9999×100Mx・T
I N T C A L : 内 部 基 準 電 圧 に よ り 9999×100Mx・T
×10 測 定 モ ー ド :9999×100M x・T F S .
×1000 測 定 モ ー ド :9999×1000M x・T FS .
I N T C A L : 内 部 基 準 電 圧 に よ り 9999×1000Mx・T
用途
各種磁性材 料 の 磁 束 測 定 。
永久磁石、希 土 類 磁 石 等の研究検査及び選別。
電磁石等の 空 隙 磁 界 測 定 。
使 用 例 と し て 電 気 学 会 技 術 報 告 ( I I 部 ) 第 239 号 等 を 参 照
ください 。
E X T C A L: 外 部 よ り 1 0 0 m V に て 9999×1000Mx・T
3. COMP. DET
カウンター表示を A、デジタルスイッチを B として
A > B 、A = B 、A < B を 比 較 ( 極性の比較は行いません)
4. 片 極 、両 極 検 出 切 換
パ ネ ル 面 U N I /B I . P O L に て 選 択
5. 校 正
正確な校正は外部より標準電圧確度 0.02% 10mV 設定分
解能 1μV、100mV 設定分解能 10μV 程度にて行うこと。
測定例
◎パーマロイの B-H 測定
◎スキャナー使用時の検出磁束変化特性
Y 軸:T D F - 5 と D - A コンバーター(オプション)により測定
Y 軸:スキャナー使用時の検出コイル磁束変化測定
室温スキャナーと D - A コンバーター(共にオプション)を使用
◎室温用スキャナー(オプション)を使用した磁石の経時変化
RCo5(φ10×10L )磁石の安定化処理後の経時変化
試 験 片 :R C o5 φ10×10L( P =3.5)
磁気特性値
B r :8.7 K G
B H c :8.3 KO e
(B H )max:17.8 MGOe
安定化処理方法
1. 電磁石にて 21 KOe 着磁
2. 電磁石にて−10 KOe 印加(減磁)
減磁率
Sample 1 1.86%
Sample 2 2.09%
Sample 3 2.21%
3 . 125℃、40 hr 保持後 4 hr で 25℃
まで徐冷熱による減磁率:0.09%
(Sample 1、2、3 共に同じ)
磁束変化の測定方法
TDF - 5 型デジタル磁束計
掃引速度(43.3sec /120 mm)
サーチコイル:0.08φ×60 回
φ11.3×φ12.2×2 W
温 度:24±1.5℃
DC offset:9.5 ∼10.5 sec/10 カウント
安定化処理後の基準値
Sample 1 2759.8×10 2 Mx・T
Sample 2 2762.0×10 2 Mx・T
Sample 3 2751.8×10 2 Mx・T
Model TDFSC-2
◎ 200℃ 用スキャナー(オプション)を使用した磁石の温度特性
オプション
TDFDA - 2
TDFPD - 2
デジタルアナログ変換ボード(別置)
デジタルピーク値検出ボード(別置)
TDF - 5 型 デジタル出力データ( BCD 4 桁+極性 1 ビット)を入
TDF - 5 型は、片極性(UNI)と両極性(BI)の切換えができます。
力として+9999=+10 V、−9999=−10 V のアナログ電圧を出
BI で使用時は磁束測定カウンタは UP/DOWN カウントを行う
力します。
ので最大値を必要とする測定には TDFPD - 2 を使用してくださ
X - Y レコーダの Y 軸入力に TDFDA - 2 のアナログ出力を接続し、
い。
B - H 特性曲線や磁場分布曲線等の測定ができます。
構成:プリント板 ×1
構成:プリント板 ×1
ケーブル
ケーブル
×1
定格:電源入力 DC5 V、1A 以下
×1
定格:電源入力 DC±15V 250 mA 以下
信号入力 BCD 4 桁+極性 1 ビット
信号入力 BCD 4 桁+極性 1 ビット
信号出力 4 桁 LED カウンタに表示
BCD4 桁 TTL 出力
信号出力 ±10 V
TDFSC - 2
引き抜き繰返しスキャナー装置
TDFPC - 2
コンピュータコミュニケーションボード
本器は TDF 型デジタル磁束計を用いて円柱永久磁石を引抜き法
TDF - 5 型デジタル出力データ(BCD 4 桁+極性 1 ビット)は、
により繰り返し測定する装置です。
検出磁束により非同期で変化しますのでコンピュータの DATA
ガラスエポキシ材ロッドφ10×600 mm の先端に円柱状磁石を
読み取り時に TDFPC - 1 内のバッファをラッチさせ読み取りを
取り付け、室温測定時はアクリル製パイプ、高温(MAX 200℃)
確実なものにします。
測定時はガラスエポキシ製パイプ中を移動させ、パイプ外周に
又、コンピュータからの TDF - 5 の RESET も行えます。
巻かれた検出コイルにより、磁石のオープンフラックスを検出
構成:プリント板 ×1
し、デジタル磁束計の入力信号とします。
サンプル移動速度:2 mm/sec ∼ 7 mm/sec
ケーブル
×1
定格:電源入力 DC5 V、250 mA 以下
多回転ボテンショメーターによる連続可変
信号入力 BCD 4 桁+極性 1 ビット
移動幅:最大 280 mm まで可能
信号出力 BCD 4 桁+極性 1 ビット
検出コイル用標準パイプ装着時には、最大 180 mm となります。
定格:コントローラ AC 100V 1A 以下
プリンタ AC 100V 0.6A 以下
●性能向上等のため予告なく仕様を変更することがあります。
営業品目
●直流自記磁束計
●振動試料型磁力計
●磁気異方性トルク計
●デジタル磁束計
●単板磁気測定装置
●自動エプスタイン装置
●連続磁性測定装置
●交流磁歪測定装置
●ヘルムホルツコイル
●測定用電磁石
●電磁石励磁用電源
●磁気テープ用脱磁装置
●層間抵抗試験機
●プラズマボタン溶解炉
●特注計測試験装置
●その他自動省力化装置
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