2014年度 東海大学医学部 一般 2月2日 物理 解答

2014 東海大学医学部 2月2日 物理
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解答
P
m
v0
M m
T
2m
v1
M m
Q
Mv 0 2
2( M  m)g
R
m
v1
M m
S
1
mM
f
v1 2  2mgH F
k M m
解説
P
最高点では、台と小球の床面に対する速度の水平成分は等しい。小球と台からなる系
は水平方向に外力が働かないため,運動量が保存する。求める速度を V とすると,
mv 0  mV  MV
Q
∴
m
v0
M m
V
力学的エネルギー保存則より,
1
1
mv 0 2  ( M  m) V 2  mgh
2
2
V を代入して, h 
Mv 0 2
2( M  m)g
R ばねが最も縮むとき,台と小球の床面に対する速度は等しい。求める速度を V 1 とす
ると,運動量保存則より,
mv1  mV1  MV1
S
∴
V1 
m
v1
M m
力学的エネルギー保存則より,
1
1
1
mv1 2  (m  M ) V1 2  mgH  kL2
2
2
2
V 1 を代入して, L 
T
1 mM

v1 2  2mgH F
k M m
小球が台から離れた後の,床面に対する台の速度を V«,小球の速度を v« とすると,
運動量保存則: mv1  mv '' MV '
1
2
①
1
2
1
2
力学的エネルギー保存則: mv1 2  mv ' 2 ' MV ' 2
②
①より, m(v1 ) v ')  MV '
③
②より, m(v1 2 ) v ' 2 )  MV ' 2
④
④÷③より, v1 ' v '  V '
この式と①を再度,連立すると, v ' 
m M
2m
v1 , V ' 
v1
M 'm
M 'm
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解答
P
0.68m Q 502Hz R
5か所 S 9か所 T ア
解説
P
図2より,音波の周期は T  0.002s であり,音速を V とすると,
  vT  34////2
m/s  .
s  /.68m
Q
fA 
1
 500Hz
T
fA  fB より,うなりの振動数は, fB  fA  2Hz
∴
R
fB  2Hz  f1  502Hz
音源 A,B は同位相なので,AB の中点は音波が強め合う,つまり定常波の腹とな
る。腹と腹の間隔は

 0.34m なので,下図のように,5か所で腹になる。
2
1.6 m
A
B
0.34 m
S
1
2
振動数が 2 倍になると,波長は 倍となるので,腹と腹の間隔は R の半分になる。
よって,下図のように,腹は9か所になる。
1.6 m
A
T
B
0.17 m
A
«
T
«
B
«
«
音源 A,B は図の位置まで移動する。S のときの音波の波長を « とすると,
' 

 0.34m であり,上図のように,AB 間の距離は,4波長分に相当する。よっ
2
て,音源 A,B の音波を逆位相にすると,AB の外側ではのいたる点で経路差が波長
の整数倍となり,弱めあう。
2
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2014 東海大学医学部 2月2日 物理
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解答
P
イ Q
ア R ア S
エ T オ
解説
P,Q コンデンサーC 1 の極板間の電位差を V 1 ,コンデンサーC 2 の極板間の電位差を
V 2 とする。このとき,
電圧の関係: V1  V2  V0
電荷保存則:  C1 V1  C2 V2  0
が成立する。2式より, V1 
C2
C1
V0 , V2 
V0
C1  C2
C1  C2
C1 C2
V0
C1  C2
R
C 2 に蓄えられる電気量 Q は, Q  C2 V2 
S
コンデンサー C 2 ,C 3 の極板間の電位差は等しくなり,これを V とすると,
電荷保存則: Q  C2 V  C3 V
より, V 
Q
C1 C2

V0
C2  C3 (C1  C2 )(C2  C3 )
よって,C 3 に蓄えられる電気量は, C3 V 
T
C1 C2 C3
V0
(C1  C2 )(C2  C3 )
1
C1 2 C2 2 C3
C3 V 2 
V0 2
2
2(C1  C2 ) 2 (C2  C3 ) 2
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(問題に不備があったため,大学側が不公表せず)
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講評
1
【力学】
,保存則
運動量保存則、エネルギー保存則を適用して組み立てる。P は,最高点で物体と台
の速度が等しくなっていることに気付けるかがポイントである。Q 以降も終始,系全
体の力学的エネルギーの和、水平方向の運動量の和が一定であることを用いればよい。
難易度、計算量ともに標準的である。
2
Q
【波動】 音波の干渉と定常波
うなりの振動数は,振動数の差になることを用いる。
R~T 同位相の波源から出る波の干渉によってできる定常波は、2つの波源の中点の
位置では腹になり、腹と腹の間隔,節と節の間隔がもとの波長の半分である。定常波の
作図が正確にできればよい。
3
【電磁気】 コンデンサー
コンデンサーの基礎の知識を確認する問題である。電荷保存則,電圧の関係,静電エ
ネルギーといった基本事項を理解していれば,容易な問題である。
全体
総合的に見て、各分野の基本事項を押さえていれば高得点がとれる。標準的な問題が素
早く解けるようにしておけばよいであろう。
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