Kobe University Repository : Kernel Title 大動脈弁位での小口径人工弁置換術施工後10年間にお ける血行動態の変化 Author(s) 神吉, 明子 / 杉本, 貴樹 / 岡田, 昌義 Citation 神戸大学医学部紀要=Medical journal of Kobe University, 59(1/2/3/4): 33-38 Issue date 1999-03 Resource Type Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 Resource Version publisher URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/00177409 Create Date: 2015-02-01 3 3 大動脈弁位での小口径人工弁置換術施行後 1 0年間における血行動態の変化 神吉明子¥杉本貴樹¥岡田昌義本 *神戸大学大学院医学研究科外科学第 2 (指導:岡田昌義教授) (平成 1 0 年1 2月2 5日受付) 要 約 [緒言] 狭小な大動脈弁輪症例に対する人工弁置換術後の早 大動脈弁膜症における小口径人工弁置換術 (AVR) 期成績については多くの報告がみられるが 1)ーへ術後 の妥当性を 1 0 年以上の遠隔期における血行動態評価を 1 0 年以上の遠隔期における血行動態的評価を行った報 もとに検討した。 告はほとんどない。 L 患者,方法] 1 9 8 8 年以前に手術が施行され,現在ま 今回著者らは,大動脈弁位における小口径人工弁置 9 m m " " " " 2 3 m m 人工弁による で合併症がなく経過している 1 換術の妥当性を検討すべく術後遠隔期における弁機能 AVR症例 6 4 例 (AS:2 7 例 , AR:3 7 例)を対象とし の成績について心エコー法を用いて評価し,その許容 た。なお増帽弁膜症を有するものは除外した。手術時 範囲の検討を行った。 の平均年齢は 5 0 . 7 歳であり,平均体表面積は1.5 1r r fで [患者] あった。検討方法は術前及び術後 6カ月毎に心エコー 当科で 1 9 8 4 年から 1 9 8 8 年に手術が施行され,術後 1 0 Mモード法から左室心筋重量を求め,術 年以上合併症なく経過した大動脈弁置換術 (AVR) 後の r e d u c t i o nr a t e (RR) を遠隔期にわたり追跡 症例のうち, 1 9 m m,2 1 m m,2 3 m mの人工弁が使用された した。一方,連続波ドプラ一法から安静時並びに 6 4症例を対象とした。その内訳は,大動脈弁狭窄症 (AS) 2 7 例,大動脈弁閉鎖不全症 (AR)3 7例である。 検査を行い, Dobutamine負荷時に人工弁の通過血流速度を測定 し,心拍出量 ( CO) に対する左室一大動脈圧較差 (LV-AoPG) を求めた。また,人工弁の流出路抵抗 I)を血流波形の解析 として有効弁口面積係数 (EOA 2 0 " " " " 1 6 8カ月(平均 から算出した。術後追跡期間は 1 1 4 4カ月)であった。 [結果]各人工弁において, LV-AoPG( Y) とCO (X) は,良好な正の相関が得られ,その勾配は 1 9凹 なお,僧帽弁膜症を有するものは除外した。性別は男 6例,女性2 8 例であり,年齢は 2 4歳 7 3歳,平均年 性3 齢5 0 . 7 歳であった。観察期間は術後 1 0 年. . . . . . . . 1 4 年,平均 1 4 4カ月であった。用いられた弁は St .JudeM edical 阻弁:1 5例 , B j o r k S h i l e y2 1 m m 弁:1 3 例,同 2 3 m m 1 9 弁:1 2例 , M edtronicH a l l2 1 m m弁 :1 5例,同 2 3 m m 弁: 9 例であった。 弁において最も急峻であった。また, これは遠隔期に [方法] 0 年目では なるほど顧著となる傾向が認められ,術後 1 生体内弁機能の評価として,術前および、術後に心エ 1 9 m m弁で ASの c r i t i c a lg r a d i e n tである 50mmHgに COが3.7L/minで、達した。術後 1 0 年目の各人工弁の EOAIは , 1 9 m m 弁で有意に低値を示したが, RRでは コー検査を施行した。術後は 6カ月毎に行い,遠隔期 評価として 5年目, 1 0 年目のものを用いた。まず安静 有意差は認められなかった。 SSH-140A,SSA-260Aを用いて仰臥位及び左下斜側 時 に 東 芝 社 製 心 臓 超 音 波 検 査 装 置 SSH-65A, [結論] 1 9 m m 弁で、は心筋負荷軽減効果は術後遠隔期ま 臥位にて連続波ドプラ一法で弁通過血流速度 (V) を 0年目以降では COの で遜色なく認められたが,術後 1 計測し,ラインスキャンレコーダーにより血流速波計 増加に伴う LV-AoPGの増大が, 日常生活の範囲内 を記録した。これで得られた最大弁通過血流速度 でも無視できなかった。それゆえ, 1 9 m m弁の適応症例 (V m a x ) から簡易 B e r n o u l l i式を用いて以下の様に LV-AoPGを算出した。 LV-AoPG=4Vmax2 (mmHg) c t i v i t yなどを考慮して,選択すべ は年齢や日常の a きであると考えられた。 キーワード:大動脈弁膜症,小口径人工弁置換術,左室自大動脈圧較差,血行動態 ( 3 3 ) 3 4 有効弁口面積 (EOA) は , Mモード心エコー図より Gibsonの式 6)を用いて得られた一回拍出量 (SV)を ると,術後 5年目では COの増加に対する LV-AoPG の増加の割合は 1 9 m m 弁で 6 . 5と最大となり, 2 3 m m弁で、 2 . 0と最小であったが, 1 9 m m弁でも ASの c r i t i c a l g r a d i e n tで、ある 50mmHgに達するのに CO l OL/min 弁通過血流速度の時間積分値で除して以下の様に求め た 。 SV=π/6・ LdDd2-π/6・ LsDs2 (ml/beat) [Ld:拡張期左室長軸径, Dd:拡張期左室短軸径, Ls:収縮期左室長軸径, Ds:収縮期左室短軸E EOA-echo=SV/ λ ET V(t)dt( c n f ) ついで,高心拍出量下での弁機能の評価を行うべく, dobutamine(6μg/kg/min)を肘静脈から経静脈 的に投与して約 1 0 分間経過後血行動態が安定した時点 で,同様の手法で LV-AoPGを 算 出 し , 心 拍 出 量 (CO) に対する値を求めた。 e d u c t i o nの評価としては,心エコーの 術後の心筋 r Mモード図から Troyの式7)を用いて l e f tv e n t r i c u l a r mass(LVM) を算出し,術前後の r e d u c t i o nr a t e (RR)を以下の様に求めた。 以上が必要であり,日常生活においては危険因子とな )。ところが,術後 1 0年目になる り得なかった(図 4 とCOの増加に対する LV-AoPGの増加の割合は, 1 9 m m弁で 1 5となり, ASのc r i t i c a lg r a d i e n tである 50mmHgにC03.7L/minに達し,日常生活の範囲 内で危険因子になりうるものであった(図 5)。 2)術後早期及び術後 1 0 年目の各人工弁の EOAIは , 1 9 m m 弁 で 、0 . 9 7 : : ! : 0 . 0 7 c n f /n f,0 . 6 5 : : ! : 0 . 1 0 c n f /n f,2 1 m m 弁で1.0 5 : : ! : 0 . 0 2 c n f /n f,0 . 9 0 : : ! : 0 . 0 7 c n f /n f, 2 3 m m弁で、 3 : : ! : 0 . 2 1 c n f /n f,1 .0 1: : ! : 0 . 0 5 c n f /n fであり, 1 9 m m弁 1 .2 でいずれにおいても有意に低値を示し, しかし,左室 PG(mmHg) 80イ LVM=π/6・{Ld+CIVST+PWT)/ 2} LdDd2 ( g ) {Dd+IVST+PWT}2ー π/6・ RR-LVM=( 術前 LVM-術後LVM)/ 術前LVM ( IVST:中隔壁厚, PWT:左室後壁厚) l。一一術後¥0年 23mm弁 60 40 さらに,人工弁による弁口面積の術後左室心筋 r e d u c t i o nへの影響を検討すべく,術後早期の有効弁 . 8 8 -1 .4 4 c n f /n f ) 口面積係数 (EOAI=EOA/BSA,0 の平均値(1. 1O c n f/n 1)により症例を以下の 2群に分 20 o o けて検討した。 z 4 10 8 6 CQ(υmin) . 8 8 c n f /n f孟EOAI 小口径群:0 図1 .2 3 m m弁における左室一大動脈圧較差 (PG)と心 <1.lO c n f/n f,n=3 4 拍出量 ( CO)との関係: BS23mm弁 +MH23mm弁 大口径群:1 .1 0 c n f /n f孟EOAI (術後 5年目:y =2.30x+0.2,術後 1 0年目 :y= <1.4 4 c n f / n f,n=3 却0 2 . 5 x+ 5 . 2 ) なお. 叩 1 9 阻弁使用例は全て小口径群に含まれた。す べての計測値及び t i ∞ on ( ω S D ) で示しい, 有意差検定ま l はS t u d ω e 叫 n u ' st じ t 旬e s 剖t で行い, p <0.05を有意差ありとした。 PG(mmHg) 80 [結果] 60 1)人工弁置換術後 5年目, 1 0 年目の安静時,及び dobutamine負荷時の CO(X軸)と LV-AoPG (Y 40 軸)の関係を人工弁口径別に分析したところ,各人工 弁とも両者聞には良好な正の相関がみられ(19 m m 弁 20 r = 0 . 9 4,2 1 m m 弁 r = 0 . 6 8,2 3 m m弁 r = 0 . 6 1)。また, 3 m m 弁で、は 5年目と 1 0 年目で傾 その回帰線をみると, 2 o o きに変化はないが,やや上方に移動する傾向がみられ 5年目と対比して, 1 0年目 で傾きが明らかに急峻となった(図 2)。さらに, 1 9 m 弁では,回帰線の上方移動に加え,傾きが 1 0 年目で z 4 6 8 1 0 C O (Llmin) た(図 1 ) 02 1 m m 弁で、は 図2 .2 1 m m 弁における左室一大動脈圧較差 ( PG)と心 明らかに急峻となる傾向が認められた(図 3)。一方, 拍出量 ( CO)との関係:BS21mm弁 +MH21mm弁 46x+2.5,術後 1 0年目 :y= (術後 5年目:y=2. 1 2 . 8 x 3 4 ) これらの 3種類の人工弁における回帰線を対比してみ ( 3 4 ) 3 5 R PG(mmHg) 80 。 。 19mm弁 60 。 o C ト ー . . . . . . j 荷 後1 0 年 .・・・・術後5 年 。 「 一 「 0. 4 . 畠 . .. -- 40 20 0 . 6 0 . 2 O 。 --~~・・ ー ー 'ー ,~:可‘' NS NS 「 z 4 6 10 8 一 一 一 術 後 5年 .術後 '0隼 0 . 2 CO(Umin) 図3 .1 9 m m弁における左室一大動脈圧較差 (PG)と心 拍出量 ( CO)との関係:SJM19mm 弁(術後 5年目: y=5.7x-13,術後 1 0 年目:y=15.0x-2. 4 ) 構 0 . 4 小口径膨 大口径騨 図6 . 左室心筋重量の r e d u c t i o nrate(RR)の変化: 0 年目に至るまで小口径群との聞に有意差は 術後 1 認められなかった。 PG(mmHg) "ナー-ー一一一一一一一一一一一一一 心筋の r e d u c t i o nr a t eでは,小口径群と大口径群と 4 0 1 0 年目に至るまで有意差は認められなかっ の聞に,術後 1 た(図 6 )。 3 0 叫 [考察] 2 0 1 通常,大動脈弁置換術には,大なり小なりの大動脈 狭窄症が存在するものと考えられている。また 1 0 年以 。 上の遠隔期の血行動態よりみた大動脈弁位での小口径 。 I O 4 CQ(υmin) 人工弁置換術の v a l v emismatchには種々の要因が 関与している。従来から,大動脈弁置換術を行った人 図4 . 術後 5年目の各弁サイズの PGとCOの回帰線 の比較:ASの c r i t i c a lgradient(50mmHg) に OL/min以内では達してい 各弁サイズとも COl ない。 工弁の弁機能に関する報告は多く,とくに大動脈弁位 での圧較差についての報告が多くみられる 2川 一ω。し かし,これらの大半は心臓カテーテル法による侵襲的 検査による評価法であるため,頻回の検査は困難であ り,また生体内の様々な条件下における弁機能を評価 同 (mmHg) したものとは言い難い。近年,心臓超音波の進歩によ 80 り連続波ドップラ一法を応用すれば,非侵襲的に弁機 術後 10年目 能を反復して評価することができる。また,弁機能評 ω 一一一一一一一一 一 価法として, LV-AoPGやEOAを算出した報告もみ られるようになっている ωー ω。しかし心拍出量を考慮 40 することなしに各人工弁の圧較差を求め,これを単純 2 0 に比較しただけでは,弁機能を十分に評価していると 。 。 薬物負荷を行って血行動態の反応について検討されて は言い難い。この問題を解決するために,運動負荷や CQ(L/m i n ) いるがべ運動負荷の場合必ずしも明瞭なエコー像が 得られなかったり,検査手技上の理由から全例に負荷 図5 . 術後 1 0 年目の各弁サイズの PGとCOの回帰線 の比較:ASの c r i t i c a lgradient(50mmHg) に 1 9皿弁では C03.7L/minで達している。 を実施することはできない。しかし薬物負荷は手技的 に容易であり,全例に行う事が可能である。著者らは, 末梢血管に対する影響が比較的少なく,心臓に対して 選択的に変力作用を有するとされている d obutamine ( 3 5 ) 3 6 を使用し l s k 安静時, dobutamine負荷時における, で 5年目に比し上方移動,すなわち,各 COに対する c a r d i o g r a p h y .J .C a r d i o v a s c .S u r g . 33: 9 9 2 . 4 7 2 4 7 8,1 . R ., Garcia-Acuna, 2) Gonza1ez-Juantey, J J.M., Fernandez. M.V., Cendon, A.A., F u e n t e s,V.C.,Garccia-Bengoechea,J . B ., LV-AoPGが一様に上昇する傾向が認められた。ま 1 m m 以下弁では,術後 5年目より術後 1 0 年目の方 た , 2 Pena, 加 1 .G . :I n f lu e n c eo ft h es i z eo fa o r t i c v a 1 v e p r o s t h e s e s on hemodynamics and が,圧較差が大となり,その回帰線の傾き自体が明ら c h a n g ei n1 e f tv e n t r i c u 1 a r mass: I m p l i c a t i o n sf o r t h e s u r g i c a 1 management o f 種々の血行動態の評価を行った。各弁とも LV-AoPG とCOとは術後 5年目, 1 0 年目のそれぞれにおいて良 好に相関した。 2 3 m m 弁で、は,その回帰線が術後 1 0 年目 かに急峻となる傾向が認められた。すなわち, 2 1 m m 以 下弁では COの増加に対する LV-AoPGの増加の割合 が明らかに大きくなる傾向が認められた。これは,労 作時において心負荷が増大することを示すものと考え 9 m m弁を含む各弁とも術後 5 られた。しかし実際には 1 年目で心拍出量が 6L/min 以下であれば LV-AoPG は20mmHg 以下と低値を示した。すなわち心拍出量 が10L/min 以下の運動であれば, LV-AoPGはAS のc r i t i c a 1g r a d i e n tとされる 50mmHg以下にとど 0年目になると AS まるものと推測された。しかし, 1 のc r i t i c a 1g r a d i e n tである 50mmHgに , 1 9 m m弁で は心拍出量が 3.7L/minで、達することが予想され, a o r t i c s t e n o s i s .J . Thorac. C a r d i o v a s c . S u r g .1 1 2:2 7 3 2 8 0,1 9 9 6 . 3) DeP a u l i s,R.,Sommariva,L .,Russo,F ., Tomai, F ., Tondo, A ., P a g 1 i a r i c c i, C ., Bassano,C .,C h i a r i el 1o,L . :D o p p 1 e re c h o c a r d i o g r a p h y e v a 1 u a t i o n o f t h e CarboMedicsv a 1 v ei np a t i e n t swithsmalla o r t i c anu1us and v a 1 v ep r o s t h e s i s b o d ys u r f a c e a r e am i s m a t c h .J .T h o r a c .C a r d i o v a s c .S u r g . 9 9 4 . 1 0 8:5 7 6 2,1 4) Natsuki,M.,I toh,T .,Tomita,S .,Naitoh, K . : Hemodynamics a f t e r a o r t i c v a 1 v e rep1acement with S t . Jude Medica1 v a 1 v e 日常生活の範囲内において有意に心負荷がかかってく る可能性が示唆された。この原因として我々は,弁置 f o rp a t i e n t swithsmallannu1usands e v e r e 1 e f t v e n t r i c u 1 a r h y p e r t r o p h y . J .Heart Va1veD i s . 7 :8 6 9 3,1 9 9 8 . f .H.V.,Borkon,A.M., Hughes,C ., 5) S c h a f Achuff,S .,Donahoo,J . S .,Gardner,T . J ., Watkins,L .,Gott,V.L.,Morrow,A.G., Braw1ey,R . K . :C l i n i c a 1andhemodynamic h i 1 e ya o r t i c e v a 1 u a t i o no ft h e19mmBjorkS v a 1 v ep r o s t h e s i s . Ann. T h o r a c .S u r g .3 2: 9 81 . 5 0 5 7,1 6) Gibson,D.G: .Estimat i o no f1 e f tv e nt r i c u 1 a r 0 年目以降の僧帽弁に対する再弁置換術の多数例 換後 1 の経験から,弁機能不全というよりも弁輪部からの肉 芽組織の増殖が弁口を狭くしているものと推測し,こ れが小口径弁ほど影響をうけやすくなると考えている。 0 年の EOAIでは各弁とも術後 事実,本検討でも術後 1 早期に比し同程度に有意に減少しており,各 EOAIは 1 9 m m弁で、低値を示していた。 0 年以上という長期遠隔期における心機 今回の術後 1 9 m m 弁を中心とした小口径群において 能の検討では, 1 も,左室心筋の r e d u c t i o nr a t eでは大口径群と明確 9 m m 弁では 1 0 年 な差異は認められなかった。しかし, 1 司 COに対する LV-AoPG増大の結果が得られているこ s i z ebye c h o c a r d i o g r a p h y .B r .HartJ .3 5: 9 7 3 . 1 2 8 1 3 4,1 とから, これより長期では左室心筋に対する再負荷の 7) Troy,B . L ., Pombo,J ., Rack1ey, C . E . : 9 m m 弁では出現する可能性が容易に推測される。 所見が 1 Measurement o f 1 e f t v e n t r i c u 1 a r wall t h i c k n e s sandmassby e c h o c a r d i o g r a p h y . C i r c u 1 a t i o n4 5:6 0 2 6 2 0,1 9 81 . 8) Sawant, D., Singh, A.K., Feng, W.C., B e r t,A.A.,RotenbergF . :S tJudeMedica1 1ow-up c a r d i a cv a 1 v e si ns m a l la o r t i cr o o t s : F ol t os i x t e e ny e a r s .J . Thorac. C a r d i o v a s c . 9 9 7 . S u r g .1 1 3:4 9 9 5 0 9,1 .,O r y o j i,A.,N i s h i,Y.,Tanaka, 9) Aoyagi,S K., Kosuga, K., O i s h i, K . : Long-term r e s u 1 t so fv a l v e replacement with t h eS t . 目の時点において上述のごとく日常範囲内における 9皿弁の使用には,患者の年齢や日常生活 以上より, 1 c t i v i t yを考慮して,症例を選択すべきで における a あり,必要に応じて弁輪拡大術も考慮すべきであると 考えられた。 文 献 1 )O h t a,T .,I w a h a s h i,K ., Okada,M.,Nakamura, K . : Hemodynamics o f 2 1 and 23mm Medtronic Hall v a 1 v e s by Dopp1er e c h o - ( 3 6 ) 3 7 JudeMedica1v a 1 v e .J .Thorac.C a r d i o v a s c . S u r g .1 0 8 :1 1 1 4 .1 9 9 4 . 1 0 )F i s h e r,J . :Comparativestudyoft h ehydrodynamic f u n c t i o no ft h es i z e 19mm and 21mmS t .JudeMedica1HemodynamicP1us B i l e a f l e th e a r tv a 1 v e s .J .Heart Va1ve D i s . p e r f o r m a n c e so fs m a l ld i a m e t e rCarbomedics andS t .Jude v a l v e s . J .Heart Valve D i s . 5 :3 3 9 3 4 3 .1 9 9 6 . 1 8 ) 佐藤洋:Dobutamine負荷試験による僧帽弁狭 窄症の心機能の評価, 日胸外会誌, 3 6 :2 3 3 0, 3:7 5 8 0,1 9 9 4 . 1 1 )F o s t e r, A.H., Tracy, C.M., Greenberg, G . J .,Mclntosh,C . L ., C1ark, R . : Va1ve rep1acementi nnarrowa o r t i cr o o t s:s e r i a l hemodynamics and long-term c l i n i c a l outcome.Ann.Thorac. S u r g .4 2:5 0 6 5 1 6, 1 9 8 6 . . F ., Ruchat, P ., Hurni, M., 1 2 ) Debetaz, L F i s c h e r,A., Stumpe,F .,Sadeghi,H.,M e l l e . Goy,J . J . : St . Jude Medica1 v a l v e G.V., p r o s t h e s i s :Ana n a 1 y s i so f1 o n g t e r m outcome andp r o g n o s t i cf a c t o r s .J .T h o r a c .C a d i o v a s c . S u r g .1 1 3:1 3 4 1 4 8,1 9 9 7 . . , I z z a t,M.B.,B i r d i,1 . , W ilde,P ., 1 3 ) Kadir,1 Reeves,B .,Bryan,A. J .,A n g e l i n i,G.D., Gonzalez-Juanatey,J . R .,Garcia-Acuna,J . A., M., Fernandez, M.V., Cendon, A, Fuenres,V.C., Garcia-Bengoechea, J . B ., Pena.M.G.:I n f l u e n c eo ft h es i z eo fa o r t i c v a l v ep r o s t h e s e sonhemodynamicsandc h a n g e i n1 e f tv e n t r i c u l a r mass:I m p 1 i c a t i o n sf o r t h es u r g i c a 1managemento fa o r t i cs t e n o s i s . J .Thorac.C a r d i o v a s c .S u r g .1 1 2:2 7 3 2 8 0, 1 9 9 6 . .F ., Emery, 1 4 ) Arom, K.V., Goldenberg, I R.W.: Long term c l i n i c a l outcome with . Jude Medica1 small s i z e standard St v a 1 v e simplantedi nt h ea o r t i cp o s i t i o n .J . HeartVa1veD i s . 3 :5 3 1 5 3 6,1 9 9 4 . 1 5 ) 寺田康,樫原秀茂,井野隆史,鰐淵康彦,古田昭 大動脈弁置換 一:狭小大動脈弁輪に対する 19mm 術症例の遠隔成績, 7:4 7 0 4 7 7, 日胸外会誌, 3 1 9 8 9 . 1 6 ) Henneke.K.H.,Pongratz,G.,Bachmann, K . :L i m i t a t i o no fDopp1er e c h o c a r d i o g r a p h y i n t h e assessment o f p r o s t h e t i c v a 1 v e hemodynamics.J .Heart Va1ve D i s . 4 1 8 2 5,1 9 9 5 . 1 7 ) DeP a u l i s .R.,Sommariva,L . , DeM a t t e i s, G.M.,P o l i s c a,P .,Tomai,F .,Bassauo,C ., Peppo,A.P.,C h i a r i el 1o,L . : Hemodynamic ( 3 7 ) 1 9 8 8 . 3 8 HemodynamicChanges1 0YearsAfter8mallValveReplacement i nA o r t i cValveP o s i t i o n AkikoKanki,M.D.Takaki8ugimoto,M.D.MasayoshiOkada,M.D. D e p a r t m e n to fS u r g e r y,D i v i s i o nn ,K obeU n i v e r s i t yS c h o o lo fM e d i c i n e,Kobe,Japan ABSTRACT The c h a n g e si n hemodynamics h a v eb e e n examined d u r i n g1 0y e a r sf o l l o w u pp e r i o di n p a t i e n t sw i t hs m a l lv a 1 v er e p 1 a c e m e n ti nt h ea o r t i cv a 1 v ep o s i t i o n . [ P a t i e n t s and m e t h o d s J Between 1 9 8 4 and 1 9 8 8, 6 4p a t i e n t su n d e r g o i n ga o r t i cv a 1 v e r e p 1 a c e m e n tf o rs o l ea o r t i cv a 1 v e1 e s i o n( a o r t i cs t e n o s i s2 7;a o r t i cr e g u r g i t a t i o n3 7 )w e r e s u b j e c t e dt ot h i ss t u d y . The 19mm S t .J u d eM e d i c a 1 (SJM) v a 1 v e was i m p 1 a n t e di n1 5 jるr k S h i l e yo rM e d t r o n i cH a l lv a 1 v ei n2 8p a t i e n t s,and 2 3m mB jりr k S h i l e y p a t i e n t s,21mmB o rM e d t r o n i cH a l lv a 1 v ei n2 1p a t i e n t s .A l lo fthemh a v eb e e nf o l l o w e d( a v e r a g e,1 4 4months) w i t h o u tr e d oo p e r a t i o n . The p o s t o p e r a t i v ec h a n g eo f LV h y p e r t r o p h y was a s s e s s e d by LV mass vo1ume (LVM) on t h e M-mode e c h o c a r d i o g r a p h y . The p r e s s u r eg r a d i e n ta c r o s st h e p r o s t h e t i cv a 1 v e (LV-AoPG) wasmeasuredby c o n t i n u o u s w a v eD o p p l e re c h o c a r d i o g r a p h y on ) b o t hr e s tanddobutamines t r e s so f6μg/kg/min. Thee f f e c t i v eo r i f i c ea r e ai n d e x (EOAI was a l s o measured by a f l o wv e l o c i t ya c r o s st h ep r o s t h e s i s . T h e s ep a r a m e t e r sh a v eb e e n measurede v e r y6monthsp o s t o p e r a t i v e l yandcomparedi ne a c ho fd i f f e r e n tv a l v es i z e . [ R e s u l t s JA1 i n e a rp o s i t i v er e 1 a t i o n s h i p was o b s e r v e db e t w e e nc a r d i a co u t p u t (CO) and LV-AoPG i r r e s p e c t i v eo fp r o s t h e t i cv a 1 v es i z e,and t h es l o p eo ft h e i rc o r r e 1 a t i o n1 i n e was s t e e p e ri nt h eg r o u pw i t hs m a l l e rs i z ev a 1 v et h a ni nt h eg r o u pw i t hl a r g e rs i z ev a 1 v ea tb o t h 5and1 0y e a r sa f t e ro p e r a t i o n .I na d d i t i o n,t h es l o p ebecame s t e e p e r1 0y e a r st h a n 5y e a r s a f t e ro p e r a t i o ni nb o t hg r o u p sr e p l a c e dby 1 9m mand2 1 m mp r o s t h e t i cv a l v e s . Thus,i n1 9 m mv a l v eg r o u p,LV-AoPGr e a c h e dt o5 0mmHg1 0y e a r sa f t e ro p e r a t i o n,t h a twasac r i t i c a l g r a d i e n to fAS,whenc a r d i a co u t p u t (CO) wasr e a c h e dt o3.7L/mini ndobutamine s t e r s s e d e c h o c a r d i o g r a p h y . The p a t i e n t sw e r ec l a s s i f i e da c c o r d i n gt ot h e EOAI i n t o two g r o u p s .10cm2/ m2) andl a r g e o r i f i c egroup( 1 .10cm2/ m2 s m a l l o r i f i c eg r o u pC O . 8 8 c m2/ m2孟EOAI<1 2 2 孟EOAI< 1.44cm/ m). R e d u c t i o nr a t e so f LVM was s i m i l a ri nt h e s e two g r o u p s,and no s t a t i t s t i c a ld i f f e r e n c e si nt h ec o r r e l a t i o nw e r ef o u n db e t w e e nt h e s eg r o u p s1 0y e a r sa f t e r . o p e r a tlOn e a c h e dt oac r i t i c a lg r a d i e n to fa o r t i c [ C o n c l u s i o n s JI n1 9m mp r o s t h e t i cv a l v e,LV-AoPGr s t e n o s i s1 0y e a r sa f t e ro p e r a t i o n .T h e r e f o r e,t h ei n d i c a t i o nf o ri m p l a n t i n g1 9m mSJMv a l v e s h o u l db ec a u t i o u s l yd e c i d e dc o n s i d e r i n go fp a t i e n t ' sa g eanda c t i v i t y . ( 3 8 )
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