IV. 1 年次「生命の大切さを知るためにⅠ」 講義実施記録

IV. 1 年次「生命の大切さを知るためにⅠ」
1.
講義実施記録
シラバス
生命の大切さを知るためにⅠ
1 年 薬学科必修
プレゼンテーション
薬学生のための情報科学
通年
コミュニケーション/ヒューマニズム
担当教員: 特任教授
小林静子(コース責任者、「プレゼンテーション」ユニット責任者)
教授
江原吉博(「コミュニケーション/ヒューマニズム」ユニット責任者)
講師
飯島史朗(「薬学生のための情報科学」ユニット責任者)
非常勤講師 後藤惠子、重野豊隆
他 チューター教員
4 単位
<授業の一般目標>
・ 生命の尊さを認識し、相手の心理、立場を理解して、信頼関係を確立できる薬剤師となるために、必要
な基本的知識、技能、態度を習得する。
・ 医療の担い手の一員である薬学専門家として、患者、同僚、地域社会との信頼関係を確立できるように
なるために、相手の心理、立場、環境を理解するための基本的知識、技能、態度を習得する。
・ 必要な情報、意思の伝達を行うことができ、集団の意見を整理して発表できるようにするために、プレゼ
ンテーションの基本的知識、技能、態度を習得する。
・ 情報授受に効果的なコンピュータの利用法を理解し、必要なデータや情報を有効活用できるようになる
ために、インターネットを利用した情報収集、開示、データベースの使用法、応用などに関する基本知
識、技能、態度を習得する。
<学生へのメッセージ>
薬剤師を目指す薬学科の皆さんが豊かな人間性、高い倫理観ならびに医療人としての教養を身につ
けるために 1~2 年次に渡って開講される科目です。1年次前期は IT の知識と技能を習得しながら、プレ
ゼンテーションスキルを学びます。少人数(6~8 人)グループ学習 SGL(small group learning)で、情報
を収集・共有化し、討論し、グループとしての成果をコンピュータを用いて発表します。後期はコミュニケー
ションスキルについて演習し、患者さんの手記を読む、あるいは講演を聴き、「生と死」に関する課題につ
いてグループワークを行い、その結果を発表します。グループ内のディスカッションには積極的に参加し、
患者さんとのコミュニケーションを旨くできるように、患者さんの気持ちに配慮できるようになりましょう。チュ
ーター(教員)は皆さんをサポートしますが、主体は皆さんです。
<オフィスアワー>
原則として小林がまとめて受け付けます。講義のある曜日の午後。それ以外の時間は、学習支援・コミ
ュニケーション促進システム(ドットキャンパス)を通して受け付けます。
<教科書>
「ヒューマニズム・薬学入門」日本薬学会編 東京化学同人
<参考書>
「入門・医療倫理」赤林朗編 剄草書房
「医療倫理学の方法」宮坂道夫著 医学書院
「医療倫理」浅井ほか著 剄草書房
「ファーマシューティカル・コミュニケーション基礎編」南山堂
「コ・メディカルのための情報リテラシー」佐藤憲一・川上準子著 共立出版
<成績評価方法>
出席、グループワークへの参加度、与えられた課題への取り組み、レポート、試験などにより総合的に
評価します。詳細については、第 1 回目の講義(オリエンテーション)で説明します。
4
春学期授業計画・内容
回 月日 曜日
担当教員
飯島、
1
4/8
火
チューター教員
項目
到 達 目 標
薬学部内ネットワークの利
用、情報倫理とモラル
薬学部内の情報資源の利用方法を理解
する。ネットワーク使用上の
マナーを遵守する。電子メールの送信、
受信、転送などができる。
情報を取り扱う上での倫理とモラルにつ
いて概説できる。
チームワークの重要性を例示して説明で
きる。
ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテ
ーションソフト、グラ
フィックソフトの概要を理解する。目的に
応じて適切なソフトウェ
アを選択できる。
問題解決のために役立つ方法の一つと
して、KJ 法等について説明で
きる。
簡単な報告書が作成できる。図、表、文
字飾り、報告書の体裁が整
えられる。
対立意見を尊重し、協力してよりよい解
決法を見出すことができる。
2
4/8
火
小林、江原、後藤
3
4/15
火
飯島、
チューター教員
4
4/15
火
小林、江原、後藤、
チューター教員
5
4/22
火
飯島、
チューター教員
6
4/22
火
小林、江原、後藤、
チューター教員
7
5/13
火
8
5/13
火
飯島、
チューター教員
小林、江原、後藤、
チューター教員
9
5/20
火
飯島、
チューター教員
良いプレゼン、悪いプレゼン
とは? 大テーマ「未定」に
ついて
ブレーンストーミング
情報入手と信憑性著作権と
肖像権
10
5/20
火
小林、江原、後藤、
チューター教員
グループワーク 2: 自分と他
人の行動スタイルを知る
11
5/27
火
飯島、
チューター教員
12
5/27
火
中間発表(3箇所、3分割)
13
6/3
火
小林、江原、後藤、
チューター教員
飯島、
チューター教員
14
6/3
火
小林、江原、後藤、
チューター教員
フィードバック講義、最終プレ
ゼンに向けたグループ内での
軌道修正
15
6/10
火
飯島、
チューター教員
オリエンテーション: 科目の
目的と概要を理解する
ソフトウェアの種類と機能
グループワークの進め方から
プレゼンまで
報告書の作成ワープロソフト
グループワーク 1: グループ
分け、
テーマ選定
プレゼンテーションソフト(1)
プレゼンテーションソフト(2)
画像ファイルの取り扱い
化学構造の描画
表計算ソフト(1)
5
プレゼンテーションソフトの基本を理解す
る。
グループワークにおけるアイディア発想
法の一つであるブレーンス
トーミング(ブレスト)について説明でき
る。
情報の検索手段としてのインターネットの
活用方法を理解する。調
べた情報の信憑性を判断できる。著作
権、肖像権について概説でき
る。
相手の心理状態とその変化に配慮し、適
切に対応する。グループ内
コミュニケーションを円滑に行う。チーム
に参加し、協調的態度で
役割を果たす。自己の能力の限界を認
識し、必要に応じて他者に援
助を求める。
発表で主張したい事柄をまとめて、わか
りやすいスライドを作成す
ることができる。プレゼンテーションの目
的に応じた、効果的なス
ライドを作成できる。
他グループの発表を聞き、自分たちの論
点を確認できる。
各種の画像ファイルの特徴を理解し、適
切なデジタルデータが作成
できる。簡単な化学構造式が描ける。
相手の心理状態とその変化に配慮し、適
切に対応する。対立意見を
尊重し、協力してよりよい解決法を見出
すことができる。
表計算ソフトウェアを使ったデータの取り
扱い方法を理解する。
16
6/10
火
小林、江原、後藤、
チューター教員
17
6/17
火
18
6/17
火
飯島、
チューター教員
小林、江原、後藤、
チューター教員
19
6/24
火
飯島、
チューター教員
グループワーク 3: 5W1H
でプレゼンテーション内容を
チェックする
インターネットセキュリティとウ
ィルス対策
20
6/24
火
小林、江原、後藤、
チューター教員
グループワーク 4: 発表の準
備
21
7/1
火
飯島、
チューター教員
22
7/1
火
小林、江原、後藤、
チューター教員
23
7/8
火
飯島、
チューター教員
24
7/8
火
小林、江原、後藤、
チューター教員
秋学期授業計画・内容
回 月日 曜日
担当教員
火
小林、江原
1
9/30
2
9/30
火
3
10/7
火
4
10/7
火
5
10/14
火
6
10/14
火
7
10/21
火
8
10/21
火
チューター教員
小林、江原
外来講師
小林、江原
チューター教員
パワーポイントによるプレゼン
テーションの軌道修正、グル
ープワーク
表計算ソフト(2)
ホームページ作成(1)
グループ別発表 1: 実際の
プレゼンテーションとディスカ
ッション
ホームページ作成(2)
グループ別発表 2
項目
ビデオ: 人生を考える
講演: 人の死をめぐる問題
患者の手記について: グル
ープごとに手記を選択する
小林、江原
外来講師
小林、江原
チューター教員
講演: 人の誕生をめぐる問
題
グループワーク 1: グル−プ
ごとに資料のまとめ
小林、江原
チューター教員
小林、江原
チューター教員
小林、江原
チューター教員
グル−プワーク 2: 討論、発表
準備
グル−プ別発表
グル−プ別発表
6
データの並べ替え、関数を使った計算が
できる。
プレゼンテーションにパワーポイントを有
効に使用できる。
目的に応じて適切な関数の使用、グラフ
作成ができる。
相手の心理状態とその変化に配慮し、適
切に対応できる。
インターネット、イントラネットの仕組みを
概説できる。コンピュータウイルスからコン
ピュータを守ることができる。ネットワーク
セキュリティーについて概説できる。
グループディスカッションで得られた意見
をまとめ、正確に他者へ
伝えることができる。
ホームページの特徴と作成法を理解す
る。与えられた課題に関する
情報を、コンピュータを用いて収集、加
工、発表することができ
る。
グループディスカッションで得られた意見
を、統合して発表できる。質問に対して
的確な応答ができる。コアカリ F: プレゼ
ンテーション
ホームページの優れた点および改良点
を指摘できる。ネットワーク
を通して、情報の受信、発信ができる。
他者のプレゼンテーションに対して、優
れた点および改良点を指摘
できる。
到 達 目 標
人の誕生、成長、加齢、死の意味を考察
し、討議する。SBO1
人の誕生、成長、加齢、死の意味を考察
し、討議する。SBO1
患者の心理状態を把握し、配慮する。
SBO31
患者やその家族の持つ価値観が多様で
あることを認識し、柔軟に対応できるよう
努力する。SBO34
人の誕生、成長、加齢、死の意味を考察
し、討議する。SBO1
患者の心理状態を把握し、配慮する。
SBO31
患者やその家族の持つ価値観が多様で
あることを認識し、柔軟に対応できるよう
努力する。SBO34
9
10/28
火
小林、江原
チューター教員
イメージワークと患者心理
10
10/28
火
小林、江原
チューター教員
健康行動と影響を与える原因
11
11/4
火
12
11/4
火
小林、江原、後藤
チューター教員
小林、江原、後藤
チューター教員
コミュニケーションにおけるス
トレスマネージメント
コミュニケーション概説とイメ
ージワーク
13
11/11
火
小林、江原、後藤
チューター教員
コミュニケーションのモデリン
グ・傾聴
14
11/11
火
小林、江原、後藤
チューター教員
多様性を知る(ワールドワー
ク)
15
11/18
火
フィードバック: 移植コーディ
ネーター講演
16
11/18
火
17
12/2
火
小林、江原
チューター教員
外来講師
小林、江原、重野
チューター教員
小林、江原、重野
チューター教員
18
12/2
火
グループワーク 1
19
12/9
火
グループワーク 2
春学期と同じ
20
12/9
火
小林、江原、重野
チューター教員
小林、江原、重野
チューター教員
小林、江原、重野
チューター教員
薬剤師として必要な倫理観を持ち、その
内容を説明できる。
医療に関わる諸問題から、自ら課題を見
出し、それを解決する能力を醸成する。
自らの体験を通して、生命の尊さと医療
の関わりについて討議する。
春学期と同じ
春学期と同じ
21
12/16
火
中間発表: 他グループと意
見を交換することで、自分た
ちの論点を確認する
グループワーク 3
春学期と同じ
22
12/16
火
グループ別発表
春学期と同じ
23
1/6
火
グループ別発表
春学期と同じ
24
1/6
火
まとめ
コミュニケーションの重要性を説明出来
る。生と死に関する問題点を通して、医
療における倫理の重要性を概説できる。
小林、江原、重野
チューター教員
小林、江原、重野
チューター教員
小林、江原、重野
チューター教員
小林、江原、重野
チューター教員
倫理の基礎
大テーマ「生と死」の提示
7
対人関係に及ぼす心理的要因を概説で
きる。病気が患者に及ぼす心理的影響
について説明できる。SBO28~30
コミュニケーションの阻害要因、促進要因
を列挙できる。意志、情報の伝達に必要
な要素を列挙できる。
円滑なコミュニケーションのための、ストレ
スマネージメントを説明できる。
相手の立場、文化、習慣などによって、コ
ミュニケーションの在り方が異なることを
例示できる。コミュニケーションの構造・
要素、言語・非言語のコミュニケーション
について概説できる。SBO25〜27
相手の話を聞くことの意味を理解する。
相手の話を聴けるように努
力する。
自分を理解し、他者との違いを知ることが
出来る。意見の多様性を
理解する。
死に関わる倫理問題(脳死)の概略と問
題点を説明できる。SBO4