情報基礎数理学 IV 本年度実施有無 開講します。 担当教員 瀬野裕美

情報基礎数理学 IV
本年度実施有無 開講します。
担当教員 瀬野裕美
教室 情報科学研究科 6F 小講義室
時間割 1 学期
講義開始日 平成 26 年 4 月 8 日(火)1講時
授業の目的・概要および達成目的等
【目的・概要】生命現象や社会現象の特性を科学的に議論するための数理モデリングと
は,現象に関する仮定や仮説を数理的に解釈もしくは表現することによって数理モデル
を構築する過程を指す。生命現象や社会現象に関する仮定や仮説の適切性評価や意味解
釈をするためには,生命科学的・社会科学的な知識とセンスが要求され,数理的な解釈
や表現には,数理的な知識とセンスが要求される。すなわち,数理モデリングは,生命
科学的・社会科学的知識だけ,あるいは,数理的知識だけでは不可能であり,それらの
二つが相まって成立する過程である。ただし,それらの知識が揃うことは,適切な数理
モデルを構成するための必要条件であって,十分条件ではない。これは,生命科学的・
社会科学的知識と数理的知識を,数理モデルの構成という目的の下に適切に統合する独
特な過程が必要だからである。本講義では,数理生物学におけるこの過程に焦点をおい
た基礎理論の解説を行う。
【達成目的】
生命現象や社会現象に関する数理モデルについての適切な理解
授業計画
1)数理生物学俯瞰
2)population dynamics model 入門
3)Poisson 過程を応用した有性繁殖期における個体群動態モデル
4)離散時間モデルからの連続時間モデルへ
5)季節内個体群動態から個体群年次変動モデルへ
6)感染症伝染ダイナミクスなどへの応用と発展
成績評価
レポート課題による
教科書,参考書
共立出版 シリーズ数理生物学要論 全3巻(日本数理生物学会編,瀬野裕美責任編集):
巻1『数』の数理生物学(2008 年 9 月),巻2『空間』の数理生物学(2009 年
5 月),巻3『行動・進化』 の数理生物学(2010 年 2 月)
瀬野裕美著「数理生物学 -個体群動態の数理モデリング入門-」共立出版(2007 年
6 月)
その他