漆積層技術と新技術で 超耐久性IH食器開発 生産・量産体制も整備

株式会社下村漆器店 +
福井県鯖江市
漆積層技術と新技術で
超耐久性IH食器開発
生産・量産体制も整備
所在地:福井県鯖江市片山町 8-7
TEL 0778-65-0024
FAX 0778-65-2202
URL:http://www.shimomurashikki.co.jp/
第3回「ものづくり日本大賞」において、
「伝統技
術応用部門」で優秀賞を受賞。産地の技術向上及
び伝統技術の普及などを積極的に取り組む。
資本金:1,000 万円
代表取締役社長 下村 昭夫
設立:1962 年(昭和 37 年)
従業員数:16 名
伝統的技術に新しい技法を取り入れた新素材、新商品の開発に取り組む
同社は、1900年(明治33年)の創業以来、越前地域に伝
わる伝統的な技法を用いた漆器の製造を行っている。近年、伝
統的技術に新しい技法を取り入れた新素材、新商品の開発に努
めており、売上高を伸ばしている。
伝統的な越前漆器の漆積層技術と新技術を融合した超耐久性
IH食器を産学連携により開発し、病院等での給食の新たな提
供システムをもたらす一方、全国の漆器産地の職人と最高級漆
器の製作を行い全世界に発信するなどしており、産地の技術向
上及び伝統技術の普及などを積極的に行っている。
漆積層技術を元に、超耐久性IH対応食器という新製品を開発
同社は、地域で培われてきた漆積層技術を元に、超耐久性I
H対応食器という新製品の開発を行った。CO2 削減やランニン
グコスト改善等を求める給食業界のニーズに応える取組であ
る。
生の食材を盛りつけた食器をトレイにのせたままピンポイン
ト加熱調理するためには、食器に対して食品色素の耐汚染性向
上及び断熱効果を具備する必要があるが、そのためには、樹脂
混練技術やコーティング液合成技術に加えて、剥がれ割れなど
を起こさずに密着強度を高める多層コーティング技術が必要で
あり、そこに同社の伝統技術が活かされている。
新事業創出により、産地職人の仕事量が増加し、意識向上、新たな雇用創出
超耐久性IH対応食器で、第3回「ものづくり日本大賞」に
おいて、「伝統技術応用部門」で優秀賞を受賞した。
また、新製品の開発により、病院や学校といった給食提供者
からのニーズが増加、その対応に向けて、越前漆器産地職人と
連携を組んで、製品の生産・量産体制を整えた。新事業創出に
より、産地職人の仕事量が増加し、意識向上が高められており、
さらには、新たな雇用創出にも繋がっている。