・神経回路の回路図を推定 ・ 人間の脳に似た

脳の仕組みを知り、 コンピュータを人間の脳に近づける。
脳の情報処理機構解明のための
データマイニング
どんな研究?
何がわかる?
・ 人間の脳に似たコンピュータを作る
実験データの解析 ( マイニング )
・ 脳の病気の仕組み、 手術の効果を
を通じて脳のシミュレーションを
コンピュータを使って調べる
行う基盤を開発します。
・ 時系列ビックデータ解析手法の開発
① 神経細胞の情報処理の仕組み
・ 目標
脳
神経回路
共同研究者 : 篠本 滋 , 坪 泰宏
・ MAT モデル
神経細胞
変動閾値
CR回路
電流
m
dV
= V + RI(t), if V (t) > (t)
dt n
(t) = +
本研究では、 実験データから神経回路、 神経細胞のシミュレーションモデルを開発する。
A. モデル開発、 B. データマイニングツールの開発、 C. データ解析
j=1
H(t - t j ), H(t) =
“スパイク"
exp(-t/ ) + exp(-t/
)
赤字 : フィッティングパラメータ
・ MAT モデルの予測精度
・ 神経細胞モデルの開発
3 度の国際コンテストで優勝。 現時点では世界最高。
膜電位
他の細胞へ
入力 : 電流、
HH
出力 : スパイク
膜電位
電流
LIF
神経細胞
予測精度 : 約 90%
予測精度
電流
パルス
神経細胞 : 脳の構成要素
50 mV 1 nA
ボトムアップアプローチ :
コンピュータシミュレーションで 脳機能を理解する .
モデルポテンシャル
MAT
HH LIF MAT
シミュレーションには正確な神経細胞モデルが必要
0.1 s
参考文献 : Kobayashi et. al., 2009, Front. Comput. Neurosci.
Gerstner & Naud 2009, Science.
② データマイニング手法の開発
共同研究者 : Petr Lansky, 篠本 滋 , 北野勝則
・ 神経細胞間の情報のやり取りを抽出
・ 神経回路の回路図を推定
興奮性入力
最尤法
膜電位の変化 = 興奮性 ー 抑制性
膜電位 V(t)
膜電位だけから
興奮性、 抑制性入力を推定したい。
尤度
抑制性入力
神経細胞
データマイニング技術を開発
実験データからシナプス結合を推定
(Kobayashi et. al., NIPS 2011)
膜電位モデル
神経回路
V(t) [mV]
一定
[KHz]
ベイズ推定
振動
振動
振動
興奮性 , 抑制性
興奮性
抑制性
データ
計測
シナプス結合
推定
-60
-70
-80
100
[KHz]
50
100
50
0
参考文献 : Kobayashi et. al., 2011, Neural Comput.
Kobayashi et. al., 2011, NIPS
連絡先:
1
2
3
Time [s]
4
参考文献 : Kobayashi & Kitano, 2013, J. Comput. Neurosci.
小林 亮太 / 国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系
TEL : 03-4212-2535
FAX : 03-4212-2000
Email : [email protected]