(1) W = hc λ

光電効果 ★★★
(1) エネルギー保存より,
0 = Kmax − eV ∴ Kmax = eV0 [J]
[eV] 単位に変換するので,
Kmax =
eV0
= V0 [eV]
e
(2)
ne = I0 ∴ n =
I0
個
e
(3) 光子のエネルギーは hν なので,不変であるが,金属に当たる光子の個数が2倍にな
る。よって阻止電圧は変わらないが出てくる電子の数が2倍となるので電流は2倍 (2I0 )
になる。
(4) 光子1つのエネルギーが1つの電子に受け渡されるので,hν < hν0 であると,電子
は飛び出すことはできない。
振幅を大きくしたとしても,光子のエネルギーは振動数に依存するので変わらないので,
流れない。
(5)
eV0 = hν − W
V0 =
h
W
ν−
e
e
よって,傾きは h/e であるので,
h
V1
V1
=
∴ h = e
e
ν1 − ν0
ν1 − ν0
ν0 のとき V0 = 0 よい,
W = hν0 = e
ν0
V1
ν1 − ν0
13
コンプトン散乱 ★★★★
(1)
光は波であるので,振動数 ν の波を電子に当てると,電子は ν の振動数で揺れるので,周
囲に振動数 ν の電磁波が放出されるはずであるが,実際は振動数が変わってしまっている
こと。
(2)
c2 p2 =
m2 c2 v 2
2
1 − vc2
W = E − mc2
W (W + 2mc2 ) = E 2 − m2 c4 =
m2 c2 v 2
2
1 − vc2
よって,示された。
(3) 運動量保存則は,
水平: =
h
λ
h
cos α + p cos β
λ!
鉛直:0 =
h
sin α − p sin β
λ!
(4) エネルギー保存
hc
hc
= ! +W
λ
λ
(5) (3) より,β を消去すると,
p2 =
! "2
! "2
h
2h2
h
−
cos
α
+
λ
λλ!
λ
(6)
p2 を (2) に代入して,
δ = λ! − λ =
h
(1 − cos α)
mc
最大となるときは,α = π として,
∆max =
2h
mc
14
光電効果とコンデンサー回路 ★★★★★
I 運動エネルギーの最大値を Km とすると,エネルギー保存則より,
km − eV0 = 0 ∴ Km = eV0
回路方程式より,蓄えられている電気量を Q として,
V0 =
Q
∴ Q = CV0
C
II
エネルギー原理より,
Km =
hc
− W , Km = eV0
λ
!
Km
=
hc
− W ,Km = e(V0 − ∆V0 )
λ + ∆λ
2式より,
hc
∆λ = e∆V0
λ2
∴ ∆V0 =
hc∆λ
eλ2
III
(1)t = 0 で抵抗に流れる電流の大きさを I0 として,スイッチを入れた直後,コンデンサー
にかかる電圧は V0 であるから
V0 = RI0 ∴ I0 =
V0
R
(2)t → 0 でコンデンサーに流れる電流は 0 となるので,抵抗を流れる電流を I として,
!
"
Q
V = RI =
……… ①
C
また,光電管の V − I 特性は,
I=−
I0
V + I0 ……… ②
V0
①,②より,
I=
I0 V0
RCI0 V0
,Q =
V0 + RI0
V0 + RI0
6
1
(3) 光の強度を2倍にすると,V − I 特性において,I0 → I0 となるので,
2
I=−
I0
V + I0 ……… ③
2V0
①,③より,
I=
I0 V0
2V0 + RI0
IV
コイルに流れる電流を i とすると,スイッチを入れた直後はコイルに電流は流れず i = 0,
十分時間が経つと,コイルにかかる電圧は 0 となるので,光電管にかかる電圧は 0, ②よ
り,i = I = I0
7
ブラッグ条件 ★★★★★
(1) エネルギー保存則より,
p2
p!
=
− eφ
2m
2m
!
∴ p! = p2 + 2meφ
金属外部,内部での波長を λ, λ! として,
λ! =
λ
h
=!
!
2
p
p + 2meφ
(2) 屈折の法則より,
1・λ = µ・λ!
λ
µ= ! =
λ
h
p
h
p!
!
p2 + 2meφ
=
p
(3) 干渉条件式
2d sin θ! = mλ! ……… ①
屈折の法則
1・cos θ = µ・cos θ! ……… ②
√ 2
µ −cos2 θ
② ⇔ sin θ ! =
µ
①に代入して,
2d
"# $
2
!
p
p
− cos2 θ
h
# !$
=m !
p
p
p
∴λ =
h
2hd
= 2 2
p!
m h + 4d2 p2 cos2 θ
8