平成25年度 FS 課題 実施結果

平成25年度 FS 課題 実施結果
課
題
名
実 施 者
概
要
機 関 室 内 でのシリンダーライナーのホーニング加 工 は、現
在は作業者 が手動で加 工しているため、少なくとも 1 名はこ
の作 業 に専 念 しなければならないうえ、その加 工 精 度 は作
業 者 の技 量 に左 右 されてしまう問 題 がある。そこで、自 動 加
工 を可 能 とするポータブル型 のホーニング盤 の開 発 の検 討
シリンダーライナー
1 ホーニング盤のIT
㈱ウエイクフィールド
を行 うこととし、試 作 を通 じて製 品 開 発 の可 能 性 について検
討を行ったものである。試 作機を製 作 し動作確 認 を行ったと
化の調査 研 究
ころ、概 ね良 好 な結 果 を得 ることができたが、装 置 を停 止 さ
せる制 御 に一 部 不 具 合 があるため、今 後 はプログラムの見
直しを行うと共に、更なる軽 量化を検 討し、製 品 化を目 指す
こととしている。
再 生 可 能 エネルギーである風 力 とソーラーエネルギーの 2
つのエネルギーを有 効 活 用 するための、新 しい形 状 のエネ
ルギーセイルのデザイン設 計 を行 ったものである。概 略 設 計
エネルギーセイルの
2 デザイン開 発に伴う
エコマリンパワー㈱
調査研 究
行 った後 に詳 細 設 計 を行 い、エネルギーセイルのプロトタイ
プを製 作 した。また、プロトタイプを使 った陸 上 試 験 を行 い
製 品 開 発 の可 能 性 について検 討 を行った。その結 果 、デザ
イン通 りに作 動 確 認 することができた。今 後 は、製 品 化 を目
指して実船 試験を行うこととしている。
IMO の船内騒音コードは従来から強制力がなく目標値であ
ったが、この度、騒音 規 制値が義 務 化された。そのため、船
内の騒音や振動の現状の調査を行い、その基準に適合する
有効な騒音防止機器の製品開発の可能性について検討を
3
船内騒 音規 制につ
いての調査 研究
㈱ササクラ
行った。その結果、既存の騒音防止機器等の組合せで対応
できる騒音・振動もあるが、従来の機器では対応が困難な騒
音・振動もあり、新しい機器の開発も必要となることが確認で
きた。今後は、更なる詳細検討と試作を行い、騒音規制値を
満足できる新しい騒音防止機器の商品化を目指すこととして
いる。
船 舶 の塗 装 表 面 粗 度 は、推 進 抵 抗 に大 きく影 響 するため、
省 エネ運 航 や燃 費 節 減 の重 要 なポイントになっており、近
年 の研 究 により、塗 装 表 面 粗 度 による抵 抗 の増 加 は、表 面
粗 度 の高さだけに寄 らず、波 長 等 のパラメーターによる影 響
船舶の表 面 粗度及
4 び計測器について
の調査研 究
も大 きいことが明 らかになってきている。そこで、現 場 で塗 装
中国塗 料㈱
表 面 粗 度 の波 長 等 のパラメーターも解 析 できる、新 しい計
測 器 を開 発 するために、実 船 の塗 装 表 面 粗 度 を様 々な粗
度 計 測 手 法 で調 査 と解 析 を行 い、その結 果 から計 測 器 の
基 礎 設 計 を行 った。その結 果 、現 場 型 測 定 器 の実 用 化 に
はいくつかの課 題 があるが、上 記 課 題 を克 服 した実 機 の試
作を行い、商品化を目 指すこととしている。