平成27年度に実施したFS事業の概要

平成27年度 FS 課題 実施結果
課
題
名
応 募 者
概
要
最 適 な船 体 姿 勢 を自 動 調 整 するため、船 体 姿 勢 の状 態 監
視 に必 要 な主 要 機 器 の選 定 並 びに性 能 試 験 等 を実 施 し、
船体姿勢(運航
製 品 化 の可 能 性 について調 査 研 究 を行 ったものである。実
時 )最 適 化 のため
施 内 容 は、船 舶 特 有 の動 揺 下 においても正 常 に計 測 可 能
1 のバラスト自 動 調
㈱宇津木計器
な電 子 傾 斜 計 の選 定 、液 面 計 ・喫 水 計 の計 測 精 度 の検 証
整 装 置の調 査 研
並 びに電 動 バラスト弁の耐 久 性 能 試 験 である。その結 果、船
究
体 姿 勢 の状 態 監 視 に必 要 な機 器 を確 定 することができた。
今 後 はこの成 果 を基 に製 品 化 に向 けた検 討 を進 めることとし
ている。
IMO における船内 騒音 コードの改 正に伴い、適用 船舶の船
橋 における騒 音 規 制 を満 足 し、適 正 なサイズのサイレンサを
選 定 する方 法 について調 査 研 究 を行 ったものである。実 施
IMO の騒 音 規 制
内 容は、船 舶での騒 音 試 験 方 法の調 査と、簡 易 的な内 燃 機
(船 橋 ウイング)に
2 適 合 するコンパク
㈱大晃産業
トなサイレンサの
関 を用 いた音 の距 離 減 衰 量 把 握 のための陸 上 試 験 である。
その結果、船 舶でも適 用 可 能な推 定 式を確 立 することができ
た。今 後 は、実 船 での騒 音 計 測 を行 い、算 出 した推 定 式 の
調査研究
検 証を進 めるとともに、狙った周 波 数を減 衰させることが可 能
な周 波 数 可 動 型 サイレンサの製 品 化 に向 けた検 討 を進 める
こととしている。
「排ガス浄化装置(EGCS)ガイドライン」は、排水の水質(pH、
濁度、多環芳香族炭化水素(PAH)濃度)についての常時監視
を要求するとともに、その計測方法を規定している。そこでガイ
ドラインの規定を満たす新たな方式の高精度な水質計測器の
排ガス浄 化装 置
3
( EGCS ) 洗 浄 水
の水質計 測につ
富士電機㈱
商品化に向けた調査研究を行ったものである。実施内容は、
pH 計、濁度計、PAH 計の各計器の調査並びに基礎実験を行
った。その結果、EGCS 用水質計の製品化の道筋が見えてき
いての調査研究
たため、本格的な製品の設計、試作、評価試験等を実施すべ
く、平成 29 年度新製品開発助成事業に応募して商品化を目
指すこととしている。
サーモグラフ装 置を、貨 物 船 やタンカーの艙 壁 や各 種パイプ
等 の亀 裂 の発 見 に活 用 できないか調 査 研 究 を行 ったもので
ある。実 施 内 容 は、実 船 の艙 壁 や配 管 等 の現 状 調 査 、サー
モグラフ装 置 の調 査 、亀 裂 診 断 システムソフトウェアの検 討
船舶における亀
裂発見のための
4 サーモグラフの応
用に関する技術
開発
㈱村山電機製
作所
等 である。その結 果 、診 断 箇 所 に加 熱 や冷 却 といった温 度
変 化 を与 えることにより、亀 裂 箇 所 の発 見 に活 用 できることが
確 認 できた。しかしながら、温 度 変 化 を与 えるエネルギー印
加 装 置 が必 要 になることも判 明 した。今 後 は、船 舶 で使 用 可
能 な安 全 で実 用 的 なエネルギー印 加 装 置 を探 しながら、サ
ーモグラフ装 置 を使 った亀 裂 発 見 装 置 の検 討 を進 めることと
している。