「平成26年度 FD推進ワークショップ(専任教職員向け)参加報告 工学部情報システム工学科 山上 敦士 平成26年6月21日(土)市ヶ谷カンファレンスホールにて開催された、一般社団法人 日本私立大学連盟FD推進ワークショップ運営委員会が主催するFD推進ワークショップ (専任教職員向け)に参加いたしました。 今回のFD推進ワークショップは「高校生が大学1年生に成長するために~高等学校教 育との円滑な接続と大学教育の質的転換~」とのテーマで開催されました。 参加者によるグループ討議に先立ち、ワークショップの前半に「問題提起」として早稲田 大学入試開発オフィス長の沖清豪教授(早稲田大学文学学術院)により「高大接続と教職協 働―初年次教育からのアプローチ―」と銘打ってのご講演がありました。その中で、沖氏は グループ討議における論点を整理するために、 「高大接続・連携が注目される理由」 「現在の 学生の実態と特徴」 「今後の初年次教育に求められるもの」について、具体的な事例や数値 データを参考にしながら解説をしつつ、今回のグループ討議において入学前教育と初年次 教育のあり方について活発な議論がなされることを期待するとのことでした。 ワークショップの後半では、参加者80名を8名ずつ10グループに分けて、 「高大連携 (あるいは高校生を大学生にするための)特に力を入れている取組み」と「学内の推進(連 携)方策や課題について」とのテーマでグループ討議が行われました。私自身は J グループ に配属され、文教大学・中央大学・フェリス女学院大学・白鴎大学・立正大学・聖学院大学・ 豊田工業大学の各先生方と討議をさせていただきました。 私からは、創価大学の全学としての取組みとしては「CETL」 「SPACe」 「自校教育」 について、また、自身が所属する工学部情報システム工学科の取組みとして「PBL型の必 修科目(プロジェクトスタディズA・B)」 「コンタクトグループ」について述べさせていた だき、今後の課題として、附属高校以外からの推薦入学生に対する入学前教育のあり方や、 初年次の基礎学力を補うためのリメディアル教育のあり方をどのように考えていくべきか という点に触れさせていただきました。 他大学の事例としまして、白鴎大学での入学前教育として、系列校からの推薦入学者に対 しハワイ研修(10日間)を実施されていることや、豊田工業大学において新入生全員と学 長との英語による懇談会が実施されていることなど、私自身、初めて聞くような取組みを知 ることができ、大変に有意義なグループ討議となりました。 今回のFD推進ワークショップへの参加を通して、普段からの学生たちとの触れ合いや 授業を進めるにあたり、学生一人ひとりの修学状況をできる限り個別に把握しながら的確 に対応をしていけるよう、努力と工夫をしていくことが大切であることを再認識いたしま した。
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