16(688KB) - 三菱UFJフィナンシャル・グループ

[ グループCSR重点領域の活動]地球環境問題への対応
国際的な枠組み「赤道原則」を通じて、
法人業務
環境社会配慮確認・カテゴリー分類に関する情報開示
お客さまの環境リスクマネジメントを
三菱東京UFJ銀行の赤道原則(EP)の適用件数と実施状況に関する
お手伝いします。
(2006年版) または EP Ⅲ に従いフィナンシャルクローズした案件
途上国での開発プロジェクト
プロジェクトファイナンス*3
や、国内外の事業活動に融資
2013年4月1日以降にレビューを実施し、2013年4月1日から2014
開 示 は、2013年 4月1日から2014 年3月31日まで の 期 間 に、EP Ⅱ
を対象にしています。
年3月31日までにフィナンシャルクローズを迎えた案件。
した資金が、地球環境の破壊
や人権 の 侵 害などにつなが
らないように配 慮 する取り
組みが金融 機 関に求められ
ています。
三菱東京UFJ銀行では、大型
の開発プロジェクトへの融資
を手がける際の環 境配慮の
枠組みとして「赤道原則 」を
*1
独立した第三者保証報告書
2005年に採択し、お客さまのプロジェクトにおいて国際的
な基準に則った配慮を実施するための助言を行うととも
に、資金調達支援の完了後も環境への影響をモニターして
います。
赤道原則は従来、
プロジェクトファイナンスのみを対象として
EP適用案件(EPⅡ・EPⅢ合算)
カテゴリー A − 環境・社会に対して
カテゴリー別
A
B
C
重大な負の潜在的リスク、
または、
影響
合計
1
22
3
を及ぼ す 可 能 性 が あり、そのリスク
地域別
A
B
C
と影響が多様、回復不能、または前例
米州
-
9
-
がないプロジェクト。
アジア太平洋
-
8*4
2
欧州・中東・
アフリカ
1
6*4
1
セクター別
A
B
C
インフラ
-
5
1
鉱業
-
-
-
容易に対処可能なプロジェクト。
石油・ガス
1
4
-
カテゴリー C − 環境・社会に対して
石油化学
-
-
-
の負のリスク、または、影響が最小限、
電力
-
13
2
または全くないプロジェクト。
カテゴリー B − 環境・社会に対して
限定的な潜在的リスク、または、影響
を及ぼす可能性があり、そのリスクと
影 響 の 発 生 件 数 が 少 な く、概 して
その立 地に限 定され、多くの場合は
回復可能であり、かつ、緩和策によって
*3 その他プロジェクト紐 付きコーポレートローン、プロジェクトファイナンス
アドバイザリーサービスにつきましては、ホームページ
(http://www.bk.mufg.jp/csr/eco/equator.html)を参照ください。
*4 一つの案件で二つの地 域に該当するものがあるため、
「地 域 別」の内訳 数
の合計は案件総数と一致しません。
いましたが、2013年の改訂(EPⅢ)により、大規模なコーポ
レートローンにも同原則を適用し、
環境・社会に対する配慮
を一層強化することになりました。現在では、採択している
すべての金融機関が新しい原則の適用を開始しています。
三 菱 東 京UFJ銀 行は、赤 道 原 則の 運 用の 信 頼 性を示す
ため、赤道原則の内部手続きや運用状況などを第三者機関
に開示し、2012年度より赤道原則の運用実績に係る開示
情報 がすべてガイドラインに従っていることを示す「独立
*2
した第三者保証報告書」を取得しています。
*1 赤道原則(Equator Principles)
:開発などにともなう周辺地域の環境や
社会への負荷を回避・軽減するために大型・開発などのファイナンスにおい
て環 境社会 影 響やリスクを評価・管 理すべく金融 業 界が 独自に設 定した
枠組み。開発などにともなう環境社会リスクを計画段階から調査し、適切な
対策を施すとともに、融資後も適切に実施されているかを管理することを
目的としています。世界34ヵ国、三菱東京UFJ銀行を含む80の金融機関が
同原則を採択しています(2014年7月現在)。
*2 開示情報:http://www.bk.mufg.jp/csr/eco/equator.html
三菱東京UFJ銀行
ストラクチャードファイナンス部
プロジェクト環境室
調査役 柴土
真季
三 菱 東 京UFJ銀 行 は、350件
以 上の 開 発 プ ロジェクトに 赤 道
原 則を 適 用してきました。昨 年 度 は、EP Ⅲの 行 内 適 用に
ともない、国内外拠点向けにEP Ⅲの導入研修を行い、従業員
の環境社会配慮に対する意識向上を図りました。三菱東京
UFJ銀行は、
2009年より赤道原則協会の運営委員会メンバー
を務めており、環境社会に適切に配慮した事業の実施支援、
国際社会における同原則のさらなる浸透と定着に向けて、
貢献していきたいと考えています。これからも、赤道原則を
ツールに、
お客さまやステークホルダーとの対話により、
環境
社会に配慮したプロジェクトの推進をサポートします。
MUFG CSR Report 2014
16