24 vol. 1786 昭和54年 4 月24日第三種郵便物認可 週 1 回月曜日発行 ウィメンズ・ウエア・デイリー・ジャパン 2014年 (平成26年)1月27日 (月曜日) 発行 WWD FOR JAPAN 「LOOK@E-SHOP」 とブランドオリジナルサイトの相乗効果で売り上げアップ DHとともにeコマースサイトの在庫連動に焦点 ル ック のeコ マ ースサイトで あ る を提供してくれる柔軟性の高いシステム ユーザビリティなどにもこだわった」と太 て作ったのを今でも覚えている。DHが 「LOOK@E-SHOP」が 立ち上がったの が魅力だった。現在の運用は撮影から 田課長。 そのあたりはしっかり対応してくれた」。 は2010年2月。準備段階から関わって 物流までを含めたフルフィルメント業務 リニューアル後は前年に比べ売り上げ 海外ブランドの場合、eコマースでも世 いたルックの太田宏 一郎・事 業 推進部 を委託。倉庫では、ブランドオリジナル が2ケタ増となった。 「リニューアルすると 界観の統一が必要で、 日本語に翻訳する EC 課長は早くからeコマースの必要性 資材を使用した梱包、ギフトラッピング 一時的に売り上げが落ちるサイトも多い ことさえ許可をとるのが大変という話も を感じていたという。 「当時 eコマースで など多様な要望に対応してもらっていま 中、好調に推移している。やはり、使い よく聞くが、 「数字を見せながら、日本対 販売していたのは 『マリメッコ』だけで、 す」と話す。 やすさにこだわってよかった。検索機能 応のローカライズが必要だということを、 を充実したこともあり、予想以上に伸び DHの担当者とともに説得していった。 ている」という。好調ブランドは 「マリメッ 売り上げがついてくるにつれて、 本国のサ コ」 「イル ビゾンテ」、そしてファションア ポート体制も強くなってきた。日本顧客 当社は後発組だった。そこで、まずは1 年目、当社ブランドを扱うモール型サイト を立ち上げた」と語る。当時は8ブランド ルックの 「LOOK@E-SHOP」が リニューアル後に売り上げ2ケタ増 からのスタートだった。 「1年目は思うよう 13年春には 「LOOK@E-SHOP」のサイ パレルでは 「スキャパ」 「 。やはり、個性の に合うデザイン、機能などを話し合いな にいかなかったが、おかげで課題も見え トを大きく刷新した。 「デザインが立ち上 強いブランドが、より強くなっている傾向 がら作れるまでになった」。 てきたし、ネットの優位性を再確認でき げ当時のままだったので、時代と合わな がある。リニューアル後の各ブランドの この成 功 例をもとに、12年5月には た」 。写真の見やすさ、操作性などパー くなっていた。また、当社の取り扱いブ 仕掛けも奏功した」 。 トナーであるダイアモンドヘッド (DH)と ランドも個性あるものが増えた。そこで、 試行錯誤しながら、サイトの構築を図っ 各ブランドの持つ世界観を壊さないよう てきた。 「DHを選んだ最大のポイントは に、トップページのデザインを修正した。 フレキシブルな対応。フルフィルメント 一方で、これまで使っていただいている またルックには、 「LOOK@E-SHOP」 全部、または一部分と同一の内容を持つ から撮影だけ、など当社のウェブサイト 顧客の方が迷わないように、細心の注意 とは別に海外ブランド単独のeコマース ウェブサイトのこと)のため、360度で製 の状況に合わせて、必要なサービスだけ を払った。加えて、操作性など、さらには サイトがある。 品を見せるという 「レペット」の世界観を 海外ブランドのECサイトの構築、 フルフィルメントサポートをスタート 「ポール&ジョー」 、13年8月には 「レペッ ト」と次々とECサイトを立ち上げた。最 近立ち上げた 「レペット」については本国 のミラーサイト (元となるウェブサイトの 2011年にスタートした 「ト 大事にする必要があり、そのための技術 リー バーチ」が最初だった。 的なハードルが高かったが「DHの技術 本国で先行していたeコマー が可能にしてくれた」と語る。 スサイトのリニューアルに合 本国とのやりとりでは、サイトの作り わせて、日本のブランドサイ 方など 参 考になることもあるが、 「むし トをeコマースサイトに刷新 ろ、 『LOOK@E-SHOP』で 我 々 が 培 っ したのがキッカケだった。 「当 た日本市場に対するノウハウを共有す 時アメリカは、スマートフォン ることが重要だと考えている」と太田課 の普及率が高かったが、日本 長。こうしたブランドサイトは 「LOOK@ ではまだフィーチャーフォン E-SHOP」とシステムがつながっており、 (いわゆるガラケー)が主流 データを一括管理できるようになってい だった。加えて、デザインや る。 「ポール&ジョー」は、オリジナルサイ サービスレベルについてのア トと 「LOOK@E-SHOP」の両方で販売す プルーバルがきわめて厳しい ることで、売り上げも好調のようだ。 ブランドだったので、苦労し スマートフォン対応については早くか ら強化してきたこともあり、 「購入平均単 価の高いサイトにしては、モバイル率は 高いと自負している。モバイルは本国 にプロモーション提案する際に強いツー ルとなるので、今後も力を入れていきた い」。スマートフォンだけでなく、最近で はタブレット率も上がりつつある。 DHとEC在庫の一元管理を構築 在庫の機会ロスを改善へ 今後の課題については、 「ウェブサイト 同士の在庫連動が必要になってくるだ ろう」と太田課長。 「在庫ロスが出ないよ う、他のモールと連携することも視野に 入れ、システムを構築していきたい。ルッ クとしてもちょうど社内の基幹システムを 入れ替える予定で、それと連動して加速 度的にECシステムをアップデートしてい きたい。ウェブサイトで購入し、店舗で 受け取りができる、ウェブサイトで商品の 取り扱い店舗が確認できるなど、お客様 のライフスタイルに合わせた利便性はや はり重要。4年経過し、結果はついてき ていると思う。また、新規ブランドのEC 上:13年8月にスタートした日本での 「レペット」の eコマースサイト。360度で製品を見せる本国の世界観を生かした 左:12年5月にスタートした 「ポール&ジョー」の eコマースサイト 右:11年にスタートし た 「トリー バーチ」の eコマースサイト サイト立ち上げも控えている。今後も愚 直に、やるべきことをやっていきたい」。 問い合わせ先:ダイアモンドヘッド03 - 5876 - 4160 URL:http://diamondhead.jp/ [email protected] /企画・制作:WWDジャパン
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