メディアリリース

メディアリリース
(本資料は 2014 年 2 月 19 日に Clariant 本社(スイス)で発表されたプレスリリースの和訳です。)
2013 年度業績
2014 年 2 月 19 日
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クラリアント社 2013 年度業績 -収益性の高い成長軌道を継続
• 成長ビジネスに注力したことにより 2013 年度にてさらなる進展を遂げる
• 2013 年度通年における継続事業の売上は現地通貨ベースで 4%増加し、前年度
の 60 億 4000 万スイスフランから 60 億 8000 万スイスフランに
• 特別項目控除前 EBITDA 利益率は 13.5%から 14.1%に
• 継続事業からの純利益は、2 億 300 万スイスフランから 3 億 2300 万スイスフ
ランに
• 配当は一株当たり 0.36 スイスフランを提示
• クラリアントは 2014 年度において、現地通貨ベースでの売上成長は一桁台の
前半から半ばの成長を、特別項目控除前 EBITDA 利益率は 2013 年度通年を上
回ると予想している。
最高経営責任者ハリオルフ・コットマンのコメント「クラリアントは、2013 年大きな進歩を遂
げた。厳しい経済状況の中で、当社が展開している事業強化が目立った存在となってきている。
いくつかの事業を売却した後、クラリアントは現在、より収益性が高く、景気循環の影響を受
けにくいバランスの取れたスペシャルティケミカル企業になっている。2014 年度は、クラリア
ントの 4 つのビジネス分野において有機的成長の年になるだろう。これによりクラリアントは、
2015 年度以降の 16%から 19%の特別項目控除前 EBITDA 利益率で特徴づけられるように、スペ
シャルティケミカル業界の一流企業としての地位を確保するという中期目標に一歩近づくこと
になる。」
2013 年度業績
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主要な財務数値
継続事業
第 4 四半期
単位:百万スイスフラン
売上
特別項目控除前 EBITDA
- 利益率
1
特別項目控除前 EBIT
- 利益率
1
EBIT
継続事業からの純利益
当期純利益
2
営業キャッシュフロー
従業員数
2
1
1-12 月
%スイス %現地
フラン
通貨
2013
2012
1,563
1,509
4
235
228
3
15.0%
15.1%
157
155
10.0%
10.3%
93
103
85
%スイス %現地
フラン 通貨
2013
2012
8
6,076
6,038
1
4
8
858
817
5
9
14.1%
13.5%
574
546
5
10
9.4%
9.0%
470
411
14
20
85
323
203
80
96
5
228
261
284
301
468
18,099
21,202
1
-10
7
-1
2
非継続事業
売上
非継続事業からの純利益
142
427
1,457
1,744
-5
11
-318
25
1
2012 年第 4 四半期および 2012 年度通年は IAS19 号(従業員給付)に従い再表示
2
非継続事業を含めた全グループ
2013 年度‐業績は改善され、目標を達成
2014 年 2 月 19 日ムッテンツ - スペシャルティケミカル分野の世界的リーダーの一社である
クラリアント社は本日、2013 年度の継続事業からの売上が、前年度の 60 億 3800 万スイスフラン
に対し、60 億 7600 万スイスフランであったと発表した。この数字は現地通貨ベースで 4%増、
スイスフラン換算で 1%増に当たる。この 4%の有機的売上成長の大半は販売数量の増加によるも
のであった。
現地通貨ベースでの地域別売上実績は大部分が好調であったが、為替のマイナス影響を強く受け
た。これは主に新興市場諸国の通貨がスイスフランに対して下落したことによる。
クラリアントは、中南米において現地通貨ベースで 16%の力強い成長を達成した。アジアの売上
は、主要市場である中国が売上を 10%伸ばしたことにより現地通貨ベースで 3%増であった。北
米では、工業製品需要の回復や有利な気候条件により、現地通貨ベースでの売上が 6%の伸びを
示した。ヨーロッパでの売上は現地通貨ベースで 2%増となった。これはドイツが安定した業績
を上げ、東欧が二桁台の成長を示し、南欧諸国が若干回復したことによる。中東・アフリカ地域
の現地通貨ベースでの売上は、対前年度比で 14%減となった。これは主に触媒ビジネスが軟調で
あったことや、水処理およびオイル&マイニングサービスビジネスの売上が低調であったことに
よる。
全体的に厳しいビジネス環境の中、触媒&エネルギーを除く全てのビジネス分野が、一桁台の前
半から後半の範囲で伸びを示した。ケアケミカルズビジネス分野のコンシューマーケアおよびイ
ンダストリアルケアビジネスの双方は、堅調な成長を達成した。天然資源ビジネス分野の売上改
善は、主にオイルサービスおよびリファイナリーサービスの好調による。プラスチック&コーテ
ィングビジネス分野の売上成長は、顔料ビジネスの一桁台半ばの上昇によりもたらされたが、そ
の他のビジネスである添加剤およびマスターバッチの成長は緩やかであった。触媒&エネルギー
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ビジネス分野の売上は 2%減少した。これは石油化学製品業界における交換サイクルが軟調であ
ったことや、アジアでのプロジェクトが先送りになったことによる。
売上総利益率は、前年同期の 28.9%から僅かに減少し 28.7%となった。販売数量/製品ミックスの
効果があったものの、これを上回る為替のマイナス影響や生産設備の稼働率低下による若干のコ
スト上昇によって相殺された。前年度と比較して、販売価格は僅かに上昇したが、原材料費は若
干減少した。
継続事業からの特別項目控除前 EBITDA は 5%上昇し、前年度の 8 億 1700 万スイスフランから 8
億 5800 万スイスフランに増加した。前年度比の EBITDA 利益率は、2012 年度の 13.5%から 14.1%
に改善し、当社独自の潜在的収益力が着実に開花している。
事業再編、減損および取引関連の費用を含めた特別項目は、前年度の 1 億 3500 万スイスフラン
に対し、1 億 400 万スイスフランに減少した。2013 年度におけるこれらの費用は、大部分が水処
理ビジネスの分離、小規模な拠点の閉鎖およびズードケミー統合の完了に関連したものである。
継続事業からの純利益は、前年度の 2 億 300 万スイスフランから 3 億 2300 万スイスフランに改
善した。この上昇は、上半期の好調な営業成績および社債の転換や償還後の金利負担の減少によ
って推進された。
通年の営業キャッシュフローは、2012 年度の 4 億 6800 万スイスフランに対し、3 億 100 万スイ
スフランとなった。予想通り、下半期における堅調なキャッシュフロー創出により、2013 年度
上半期に記録した現金の流出から流入へと転じた。
純負債は、15 億スイスフランとなり、2012 年度末に記録した 17 億 8900 万スイスフランから減
少した。この減少は、一部のビジネスの分離に関連する収入の減少および支払い遅延により目標
を下回った。しかし、ギアリング(純負債÷資本)は、2012 年度末の 67%から 54%に改善した。
2013 年度第 4 四半期業績-全ビジネス分野での力強い売上成長
クラリアントの第 4 四半期の売上は現地通貨ベースで 8%上昇した。この上昇は主に販売数量が
7%増加したことによるもので、販売価格は 1%増、原材料は前年度水準で推移した。スイスフラ
ン換算での売上は 4%増加し、前年度の 15 億 900 万スイスフランに対し、15 億 6300 万スイスフ
ランであった。12%増を記録した触媒&エネルギー分野が牽引役となり、第 4 四半期において全
ビジネス分野が高い伸びを記録した。天然資源分野およびプラスチック&コーティング分野が
それぞれ 9%の売上成長を達成し、7%の売上増を記録したケアケミカルズ分野も同様に好調であ
った。触媒ビジネスが通常の季節的な好調さを示し、また第 3 四半期において延期されたアジ
アでのプロジェクトの一部が実現されたことにより利益を享受した。コンシューマーケアおよ
び天然資源は 2013 年度前半での成長軌道を継続し、さらに、プラスチック&コーティングが前
年同期に記録した低水準から大幅に回復した。地域別では、アジア太平洋、中南米および北米
が、現地通貨ベースで二桁成長を遂げた。ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)は、ヨーロッ
パが前年同期に顕著であった厳しい状況から回復したが、中東・アフリカで現在継続している
低迷により相殺され、横ばいであった。
売上総利益率は、前年同期の 29.3%から 28.2%に低下した。これは主に、新興市場諸国および日
本における為替のマイナス影響や生産設備の稼働率低下によりコストが僅かに上昇したことによ
る。特別項目控除前 EBITDA 利益率は、2012 年度第 4 四半期の 15.1%に対してほぼ横ばいの
15.0%であった。
営業キャッシュフローは、下半期における堅調なキャシュフロー創出を伴った通常の季節パター
ンを反映し、2012 年度第 4 四半期の 2 億 8400 万スイスフランに対し、2 億 6100 万スイスフラン
となった。
2013 年度業績
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2013 年 1 月 1 日からの報告体制の変更および修正再表示
クラリアントは、2013 年 1 月 1 日から、報告目的のために同社の 7 つのビジネスユニット
(BU)を 4 つのビジネス分野に再編成した。つまり、ケアケミカルズ(BU インダストリアル&
コンシューマースペシャリティズ(日本語組織名:BU 機能化学品)、触媒&エネルギー(BU 触
媒、エナジー・ストレージビジネス)、天然資源(BU オイル&マイニング、BU ファンクショ
ナルミネラルズ)およびプラスチック&コーティング(BU 添加剤、BU マスターバッチ、BU 顔
料)の分野である。さらに、メディカルスペシャリティズビジネスは BU ファンクショナルミネ
ラルズから BU マスターバッチに再配置された。これに応じて 2012 年の修正再表示が行われた。
グループレベルでは、2013 年 1 月 1 日付の IAS19 号(改訂)従業員給付の導入によって、当期
から修正後の数字が反映されている。非継続事業を含めた 2012 年度第 4 四半期では 、IAS19 号
は EBITDA および EBIT については 400 万スイスフランのプラス影響を与えたが、純利益につい
ては 300 万スイスフランの減少となった。2012 年度通年では、IAS19 号は EBITDA および EBIT
については 1800 万スイスフランのプラス影響を与えたが、純利益については 1000 万スイスフラ
ンの減少となった。
同時に、クラリアントは 5 つのビジネス(テキスタイル化学品、ペーパー化学品、エマルジョン、
洗剤原料&化学品およびレザーサービス)の事業分離を公表し、それを厳密に実行に移した。
2013 年 9 月 30 日にクラリアントは、米国を拠点とする投資会社である SK キャピタル社に対す
るテキスタイル化学品、ペーパー化学品、エマルジョンビジネスの売却を完了した。2013 年 10
月 15 日、洗剤原料&化学品を、中型の化学品および医薬品ビジネスに注力している非公開製造
業持ち株会社であるインターナショナル・ケミカル・インベスターズ・グループ(ICIG)に売
却することが発表され、2014 年 1 月 1 日付で完了した。2013 年 10 月 30 日、レザーサービスビ
ジネスをスタール社(Stahl)に売却する計画が発表され、規制当局の認可を条件として、今後
数ヶ月で完了する予定である。クラリアントは、結合後企業に対する 23%の持ち分を有するこ
とになる。従って、5 つの事業のすべてが「非継続事業」として報告されている。
2013 年第 4 四半期において非継続事業は、2012 年第 4 四半期の 4 億 2700 万スイスフランに対し、
1 億 4200 万スイスフランの売上、および 2012 年第 4 四半期の純利益 1100 万スイスフランに対
し、500 万スイスフランの純損失を計上した。この非継続事業の純損失には、5 つの事業の分離
に関連した評価損、プロジェクトおよび分離費用、外貨換算調整勘定について計上された減損
が含まれている。
2014 年度の見通し-業績(パフォーマンス)、成長およびイノベーションに注力
堅調な業績結果により、取締役会は、前年度の一株当たり0.33スイスフランの配当に対し、
1株当たり0.36スイスフランに増額を株主総会に提案することができる。また分配はスイス
の源泉徴収税が免除となる資本準備金から行われることを提案する。
2014 年度についてクラリアントは、不均一な世界経済の展開や特に新興市場における不安定な
為替市場を特徴とする厳しいビジネス環境が継続すると見込んでいる。新興市場における経済環
境は不安定であるが引き続き好調を維持し、先進諸国、特に米国においては安定成長が継続する
と予想する。このシナリオにおいてクラリアントは、4 つのビジネス分野での高収益成長および
コストの効率化に注力していく。
クラリアントは 2014 年通年で、現地通貨ベースで一桁前半から半ばの売上成長および 2013 年度
通年を上回る特別項目控除前 EBITDA 利益率を見込んでいる。
2013 年度業績
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クラリアントは、スペシャルティケミカル業界の一流企業としての地位を確保するとい
う中期目標をここに確認する。これは、2015年度以降において、16%から19%の特別項
目控除前EBITDA利益率およびの同業他社の平均を上回る投下資本利益率(ROIC)に相
当する。
2013 年度業績
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第4四半期ビジネス概況
ケアケミカルズビジネス分野 (BU 機能化学品)
第 4 四半期
1-12 月
%スイス %現地通
フラン
貨
単位:百万スイスフラン
2013
2012
売上
393
385
2
特別項目控除前 EBITDA
71
73
-3
18.1%
19.0%
60
61
15.3%
15.8%
58
61
- 利益率
特別項目控除前 EBIT
- 利益率
EBIT
-2
-5
%スイス %現地通
フラン
貨
2013
2012
7
1,561
1,487
5
8
2
263
245
7
10
16.8%
16.5%
219
201
9
12
14.0%
13.5%
233
200
17
21
4
1
2013 年度第 4 四半期のケアケミカルズビジネス分野の売上は、前年同期比で、現地通貨ベースで
7%増、スイスフラン換算では 2%増であった。比較可能ベースでは、2013 年 7 月上旬のウイルマ
ー(Wilmar)との合弁事業に移行された非連結のアミン事業の売上を含めて調整すると、現地
通貨ベースで 9%の成長となる。
ヨーロッパを除く全地域で、現地通貨ベースで前年度を大幅に上回り、力強い売上成長を達成し
た。中南米、北米および中東・アフリカは二桁台の伸びを示し、続いてアジア太平洋が一桁台半
ばの成長を記録した。ヨーロッパは前年同期比で若干弱含みであった。
コンシューマーケアおよびインダストリアルケアビジネスの双方とも堅調な成長を達成した。コ
ンシューマーケアにおいては、パーソナルケアおよび農薬ビジネスが新製品の導入やマーケット
シェアの拡大によって売上成長が推進された。インダストリアルケアビジネスの成長は、ペイン
ト&建築ビジネスによって牽引された。航空ビジネスは不安定であった。それは、北米の天候が
ビジネスにとって有利な好条件であったが、第 4 四半期を通して温暖な気候であったためヨーロ
ッパでの需要が軟調であったことによる。
特別項目控除前 EBITDA 利益率は、製品ミックス効果が好ましくない影響をもたらしたことによ
り僅かに減少し、18.1%となった。販売数量の増加が積極的に寄与したものの、これを上回る天
候に関連したヨーロッパの融氷剤ビジネスからのマイナス影響によって相殺された。
2014 年度に関しては、ケアケミカルズ、特にパーソナルケアおよび農薬ビジネスにおいて、イ
ノベーションや新製品が成長を牽引していくと見込んでいる。しかし、2014 年度第 1 四半期は、
非常に有利な気候条件の下で融氷剤が達成した前年同期の記録的な高数値と比較することになる。
2013 年度業績
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触媒&エネルギービジネス分野
(BU 触媒、エナジー・ストレージビジネス)
第 4 四半期
1-12 月
%スイス %現地通
フラン
貨
単位:百万スイスフラン
2013
2012
売上
245
226
8
特別項目控除前 EBITDA
61
61
0
24.9%
27.0%
44
44
18.0%
19.5%
33
43
- 利益率
特別項目控除前 EBIT
- 利益率
EBIT
0
-23
%スイス %現地通
フラン
貨
2013
2012
12
713
751
-5
-2
4
159
162
-2
5
22.3%
21.6%
91
94
-3
8
12.8%
12.5%
81
84
-4
2
4
-20
触媒&エネルギービジネス分野の第 4 四半期の売上は、現地通貨ベースで 12%増、スイスフラ
ン換算では 8%増であった。第 4 四半期における季節的ピークが通常よりさらに顕著であった。
これは、第 3 四半期から第 4 四半期に延期されていた出荷によって利益を享受したことによる。
アジア、中南米、北米およびヨーロッパにおける売上成長は二桁台であった。中東・アフリカ
は 2012 年度の記録的な水準を下回った。これは、2013 年に予想されていた通り、石油化学製品
業界における交換サイクルが軟調であったことによる。
スペシャルティ触媒、合成ガス触媒および石油化学触媒ビジネスは第 4 四半期において著しく
好転した。効率的にエネルギーを消費してオンパーパス生産のオレフィン/ブタジエンに使用さ
れるフードリー脱水素触媒の需要が高まっている。オンパーパス生産のプロピレンに用いられ
るフードリー技術は、シュールガス生産の増加により推進され、米国では著しい成長を遂げて
いる。中国では多くのプロジェクトが C3 および C4 オレフィンの生産するために建設中であり、
最近、プロパン脱水素ユニット(PDH)が生産を開始した。フードリーCATOFIN®技術および
クラリアントの触媒を使用する天津市にある年間 60 万トンのユニットは、中国での最初の PDH
ユニットである。CATOFIN®技術を採用したいくつかの新生産ユニットが、今後 12-18 ヶ月の間
に中国において稼働する予定である。
新事業であるエナジー・ストレージビジネスの売上は前年度水準を上回った。これは主に、電
気自動車に対する助成金が推進役となり、中国からの需要が高まったことによる。
触媒&エネルギービジネス分野の EBITDA 利益率は、24.9%に低下したが、引き続き高水準であ
った。これは主に、統合による節約や販売数量の増加から受けた恩恵を上回る製品ミックスの
マイナス効果およびエナジー・ストレージによる希薄化の影響による。
今後、同ビジネス分野は、中東での事業活動の回復、米国での顧客の生産速度の回復、さらに
シュールガスを基盤とする新規プロジェクトにより、2014 年度の成長軌道に戻ると見込んでい
る。さらなる成長は、CB&I 社のルーマス・ノボレン・テクノロジー(Lummus Novolen
Technology)を含むいくつかの新規の提携契約、生産能力拡大、さらに厳しい排出ガス基準に適
合できる材料等によって確保されるであろう。エナジー・ストレージは 2014/15 年度において損
益分岐点に達することに注力していく。
2013 年度業績
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天然資源ビジネス分野
(BU オイル&マイニングサービス、BU ファンクショナルミネラ
ルズ)
第 4 四半期
1-12 月
%スイス %現地通
フラン
貨
単位:百万スイスフラン
2013
2012
売上
344
338
2
特別項目控除前 EBITDA
72
49
47
20.9%
14.5%
60
36
17.4%
10.7%
24
36
- 利益率
特別項目控除前 EBIT
- 利益率
EBIT
67
-33
%スイス %現地通
フラン
貨
2013
2012
9
1,281
1,276
0
5
57
195
171
14
21
15.2%
13.4%
151
127
19
27
11.8%
10.0%
106
116
-9
0
73
-28
第 4 四半期の天然資源ビジネス分野の売上は、好調なオイルサービスビジネスに牽引され、前
年同期に比べ、現地通貨ベースで 9%増、スイスフラン換算では 2%増であった。
第 4 四半期のオイル&マイニングサービス(OMS)の売上は、二桁台の売上成長に回復した。
オイルサービスビジネスは、中南米およびアジアにおける強い需要に支えられ、また北米での
状況も改善された。マイニングサービスは、中南米での好調さを背景に順調な伸びを示した。
リファイナリーサービスは、ヨーロッパでの温暖気候が中間留分用の低温流動性向上剤に影響
を与え、僅かに昨年度を下回った。
ファンクショナルミネラルズでは、アジア太平洋および中東・アフリカにおいて前年度水準を
僅かに下回ったが、北米、中南米およびヨーロッパが好調であったことにより、現地通貨ベー
スで売上が増加した。吸着剤ビジネスが一桁台後半の増加率を記録したが、その一方で、自動
車産業からの堅調な需要が鋳造添加剤を支えた。水処理の不振は継続した。2014 年 2 月 11 日、
クラリアントは、南アフリカの水処理ビジネスを南アフリカの AECI 社に売却したことを発表し
た。
天然資源ビジネス分野の特別項目控除前 EBITDA 利益率は 20.9%に上昇した。販売数量の増加、
優れた製品ミックス、さらにリファイナリーサービスの高い貢献度やアシュランドとの ASK 合
弁会社が、為替のマイナス影響を十分に相殺したことにより、利益率にプラスの影響をもたら
した。さらに、ズードケミービジネスのクラリアントへの統合が完了したことや効率改善策の
実施が、利益率改善に寄与した。
2014 年度に関して天然資源ビジネス分野は、成長が継続していくと予想する。ファンクショナ
ルミネラルズは、現在の注文パターンに基づいて、その中核事業において堅実な成長を見せる
と期待する。OMS は、ブラジルのリオデジャネイロで開催された海洋技術会議で公開された新
製品や新サービスからの恩恵を、引き続き享受すると見ている。オイルサービスは、低温、深
海、超深海および重油の油田において生産するための、また二酸化炭素や硫化水素が含まれて
いる厳しい環境での掘削するための化学ソリューションのポートフォリオを紹介した。
2013 年度業績
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プラスチック&コーティングビジネス分野
(BU 顔料、BU マスターバッチ、BU 添加
剤)
第 4 四半期
1-12 月
%スイス %現地通
フラン
貨
単位:百万スイスフラン
2013
2012
売上
581
560
4
特別項目控除前 EBITDA
73
71
3
12.6%
12.7%
51
49
8.8%
8.8%
52
45
- 利益率
特別項目控除前 EBIT
- 利益率
EBIT
4
16
%スイス %現地通
フラン
貨
2013
2012
9
2,521
2,524
0
2
8
356
386
-8
-7
14.1%
15.3%
273
306
-11
-9
10.8%
12.1%
256
293
-13
-11
10
20
第 4 四半期におけるプラスチック&コーティングビジネス分野の売上は、前年同期比、現地通貨
ベースで 9%増、スイスフラン換算では 4%増であった。顔料、マスターバッチおよび添加剤の 3
つのビジネスすべてが成長に貢献した。
顔料は、現地通貨ベースで、全地域で高い売上成長を示し、アジア太平洋および中南米は二桁
台の売上増を記録した。インドおよび中国は特に好調であった。2013 年 9 月後半に買収を完了
した中国の江蘇マルチカラー社からの追加売上が計上された。コーティング、プラスチックお
よびスペシャルティビジネスは、前年同四半期に記録した低売上ベースに比べて順調な伸びを
示した。プリンティングビジネスの売上は増加した。これは主に、マーケットシェアの拡大が
印刷用インクの世界的需要の低迷を上回ったことによる。
マスターバッチの売上は、現地通貨ベースで、北米を除く全地域で増加した。主に中南米、中
華圏およびインドが売上増に寄与した。当四半期中、南欧での需要が多少上向きになったこと
により、ヨーロッパのビジネス環境は僅かに改善された。
添加剤は、全地域で堅調な伸びを示し、中南米およびアジア太平洋は他の地域の伸びを上回っ
た。難燃剤ビジネスの売上は、アジアのエレクトロニクス産業からの需要が安定したことや、
耐火発泡塗料ビジネスが引き続き好調であることにより改善した。ポリマー添加剤は、ヨーロ
ッパにおいて高い伸びを示し、ワックスはアジア太平洋で好調に展開した。
特別項目控除前 EBITDA 利益率の 12.6%は、前年同期を僅かに下回った。大幅な販売数量の増加
およびミックス効果の改善は、為替のマイナス影響を相殺できなかった。今後、プラスチック
&コーティングビジネス分野は、特に弱含みであった 2013 年度後のヨーロッパからの需要が、
若干改善すると見込んでいる。同ビジネス分野は、効率性を改善することや、ヨーロッパにお
いて減少している潜在需要にコストベースを適合させていくことを継続し、高成長の地域や市
場に資金をシフトしていく。
2013 年度業績
2014 年 2 月 19 日
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非継続事業
– BU 洗剤原料・化学品、BU レザーサービス、BU ペーパー化学品、BU テキスタ
イル化学品、エマルジョンビジネス
第 4 四半期
1-12 月
単位:百万スイスフラン
2013
2012
2013
2012
売上
142
427
1,457
1,744
-4
40
100
135
-2.8%
9.4%
6.9%
7.7%
-4
30
100
91
-2.8%
7.0%
6.9%
5.2%
1
26
-305
76
特別項目控除前 EBITDA
- 利益率
特別項目控除前 EBIT
-利益率
EBIT
2013 年 9 月 30 日に、テキスタイル化学品、ペーパー化学品およびエマルジョンの SK キャピタ
ル社への売却が完了した後、第 4 四半期に報告された数値は、残りの 2 つの非継続事業(レザー
サービスおよび洗剤原料・化学品)の業績を反映している。
第 4 四半期におけるこれら 2 つのビジネスの売上は 1 億 4200 万スイスフラン、特別項目控除前
EBITDA 利益率は-2.8%であった。
洗剤原料・化学品ビジネスのインターナショナル・ケミカル・インベスターズ・グループ
(ICIG)への売却が 2014 年 1 月 1 日以降効力を有する旨が同年 1 月 7 日付けで発表された。し
たがって、2014 年度第 1 四半期の業績結果から、スタール社への売却(2013 年 10 月 30 日付で
売却計画発表)の完了まで、レザーサービスのみが非継続事業として報告されることになる。
2013 年度業績
2014 年 2 月 19 日
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www.clariant.com
Clariant is a globally leading specialty chemical company, based in Muttenz near Basel/Switzerland. On December 31, the company
employed a total workforce of 18,099. In the financial year 2013, Clariant recorded sales of CHF 6.076 billion for its continuing
businesses. The company reports in four business areas: Care Chemicals, Catalysis & Energy, Natural Resources, and Plastics &
Coatings. Clariant’s corporate strategy is based on four pillars: managing businesses for profitability, research & development and
innovation, growth in emerging markets, and repositioning of the portfolio.