ティグ材料 1.特 長 スパッタ発生が無く、美しいビード外観が得られるので、ステンレス 鋼の溶接に広く適用されます。TG-S308,-S309,-S316,-S347 等があります。パイプ継ぎ溶接初層にフラックス入りのTG-X308L, -X316L等を用いるとバックシールドをしないで裏波溶接が出来ます。 2.溶接作業の要点 注 TG-Xシリーズは、2 8 4ページを参照下さい。 ―2 7 5― スステテンンレレスス鋼鋼︵︵テティィググ材材料料︶︶ 1)極性はDC (−) を使用します。 2)シールドガスは一般にはArを用い、電流1 0 0∼2 0 0Aで7∼1 5 /min、 2 0 0∼3 0 0Aで1 2∼2 0 /minが適切な流量です。 3)溶接用トーチには、ガスレンズ無し、有りがあります。ガスレンズ は流れを整流化し、シールド効果を高めるので、ビード表面の酸化 を嫌う場合に適します。 4)電極の適切な突出し長さは4∼5mmです。シールド性の悪い角継 手等で2∼3mm、深い開先内は5∼6mmです。 5)適切なアーク長は1∼3mmです。長過ぎるとシールド不良となり ます。 6)裏波溶接では、裏ビードの酸化防止にバックシールドが必要です。 但し、TG-Xシリーズを使う場合、バックシールドは不要です。 7)溶接金属が完全オーステナイト組織となる材料は、高温割れを防止 するため、電流、速度を低く抑える注意が必要です。 8)異材溶接、肉盛溶接は5 3 4ページを参照して下さい。施工に際して は母材(炭素鋼、低合金鋼)希釈に十分注意が必要です。
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