メディアリリース 2014 年度業績 2015 年 2 月 18 日 Page 1 of 10 クラリアント社 2014 年度業績 業利益率を改善 - 厳しい環境の中で力強い成長を遂げ、営 2014 年度通年における継続事業からの売上は現地通貨ベースで 5%増加し、60 億 8000 万スイスフランから 61 億 2000 万スイスフランに 特別項目控除前 EBITDA 利益率は 2013 年度の 14.1%から 14.2%に 継続事業からの純利益は 3 億 2300 万スイスフランから 2 億 3500 万スイスフランに。 これは主に 2013 年度は一時的な税金優遇措置を受けたことによる。 配当は増額し、1 株当たり 0.4 スイスフランを提示 クラリアントは 2015 年度において、現地通貨ベースでの売上は一桁台の前半から半 ばの成長、堅調なキャッシュフロー創出、および 2014 年度を上回る特別項目控除前 EBITDA 利益率を予想する。 最高経営責任者ハリオルフ・コットマンのコメント「クラリアントは 2014 年度、ヨーロッ パの厳しく伸び悩んでいる経済環境の中で、再度平均を上回る成長を遂げた。クラリアン トは、特に魅力的でより利益率の高い市場において売上を伸ばすとともに、一部の分野の 成長は為替のマイナス影響を受けたが、再び収益性を改善することができた。」 さらにコットマンは「2015 年度当社は、スペシャリティケミカル分野の一流企業への変貌 を遂げるための道を歩み続ける。また当社は、リーン・サービス・オーガニゼーションを 導入することにより経営効率を向上し、引き続き顧客とイノベーションに注力していく。 2015 年度について当社は、ますます不安定な経済環境の中にあっても売上は引き続き上昇 し、EBITDA 利益率はさらに向上し、そしてキャッシュフローは改善していくと予想す る」とコメントした。 2014 年度業績 2015 年 2 月 18 日 Page 2 of 10 主要な財務数値 継続事業 第 4 四半期 1-12 月 %スイス %現地 フラン 通貨 単位:百万スイスフラン 2014 2013 売上 1,586 1,563 1 232 235 -1 14.6% 15.0% 159 157 10.0% 10.0% EBIT 234 93 継続事業からの純利益 133 当期純利益 1 特別項目控除前 EBITDA - 利益率 特別項目控除前 EBIT - 利益率 営業キャッシュフロー 従業員数 1 %スイス %現地 フラン 通貨 2014 2013 2 6,116 6,076 1 5 0 867 858 1 6 14.2% 14.1% 585 574 2 8 9.6% 9.4% 525 470 12 22 85 235 323 132 80 217 5 321 261 334 301 17,003 18,099 1 1 152 3 164 非継続事業 売上 0 142 98 1,457 非継続事業からの純利益(純損失) -1 -5 -18 -318 1 非継続事業を含めた全グループ 2014 年度 - 業績は改善され、目標を達成 2015 年 2 月 18 日ムッテンツ発 - スペシャリティケミカル分野の世界的リーダーの一 社であるクラリアント社は本日、2014 年度の継続事業からの売上が前年度の 60 億 7600 万 スイスフランに対し、61 億 1600 万スイスフランであったと発表した。この売上増は、主 に販売数量の増加(+4%)によって牽引されたものであり、現地通貨ベースで 5%増となっ た。スイスフラン換算での売上は 1%増であった。 現地通貨ベースでの地域別売上実績は、大部分が好調であった。クラリアントは、ブラジル の成長が減速したにもかかわらず、中南米において現地通貨ベースで 18%の力強い成長を 記録した。アジアの売上は、東南アジアおよびインドからの需要が好調で、現地通貨ベース で 9%増を記録した。特にインドは現地通貨ベースで 24%増の成長を示した。北米の売上は 3%増加した。これは、工業用製品需要の改善が年度初めの出遅れを相殺したことによる。 ヨーロッパの売上は、停滞気味のビジネス環境や、低利益率製品への関与の度合いを下げた ことにより 2%減となった。中東・アフリカの売上は、現地通貨ベースで 7%増であった。 2014 年度業績 2015 年 2 月 18 日 Page 3 of 10 全体的に厳しいビジネス環境の中、4 つのビジネス分野のうち 3 分野の売上が好調で、現地 通貨ベースで 6%から 8%の範囲で伸びを示した。ケアケミカルズビジネス分野は、融氷剤 ビジネスが弱含みであったが、パーソナルケアや農薬ビジネスが好調であったことにより 3%の実質成長率を記録した。低利益率製品ビジネスを除くと、名目成長率は 1%であった。 触媒&エネルギービジネス分野は、すべての主要ビジネスおよび石油化学製品における順調 な交換サイクルに支えられ、高成長を記録した。天然資源ビジネス分野の売上増加は、主に オイルサービスおよびマイニングサービスが好調であったことによる。プラスチック&コー ティングビジネス分野においては、全ビジネスが一桁台半ばの成長に寄与したが、特に顔料 が対前年比での成長に大きく貢献した。 売上総利益率は前年度に記録した 28.7%から僅かに上昇し 29.0%となった。販売数量・製品 ミックスの効果や経営効率の改善が為替のマイナス影響を相殺した。前年度比では、販売価 格は若干上昇したが、原材料コストは僅かに低下した。 継続事業からの EBITDA は現地通貨ベースで 6%上昇し、前年度の 8 億 5800 万スイスフラ ンから 8 億 6700 万スイスフラン(スイスフラン換算では 1%増)となった。前年度比の EBITDA 利益率は 2013 年度通年の 14.1%から 14.2%に改善した。 特別項目は前年度の 1 億 400 万スイスフランに対し、6000 万スイスフランに減少した。特 別項目には、インドにおける土地の売却益、ASK 合弁会社の経営権の売却および予定され たエナジー・ストレージビジネスの売却に関連する減損、およびリーン・サービス・オーガ ニゼーションの導入のための経費が含まれる。 継続事業からの純利益は前年度の 3 億 2300 万スイスフランから 2 億 3500 万スイスフラン に減少した。これは、一時的効果に結び付いた売却によるプラスの影響を享受した 2013 年 度の低ベースと比較して、税金支出が増加したことによる。 2014 年度通年の営業キャッシュフローは、2013 年度の 3 億 100 万スイスフランに対し、3 億 3400 万スイスフランに増加した。予想通り、下半期の好調なキャッシュフロー創出によ り、2014 年度上半期に記録した現金の流出から流入へと転じた。 純負債は、2013 年度末に記録した 15 億スイスフランから 12 億 6300 万スイスフランに減 少し、目標の 13 億スイスフランを下回った。ギアリング(純負債÷資本)は、2013 年度末 の 54%から 46%に改善した。 堅調な業績結果により、取締役会は、前年度の 1 株当たり 0.36 スイスフランの配当に対し、 1 株当たり 0.40 スイスフランへの増額を株主総会に提案することができる。また分配は、 スイスの源泉徴収税が免除となる資本準備金から行われることを提案する。 2014 年度業績 2015 年 2 月 18 日 Page 4 of 10 2014 年度第 4 四半期業績 - 好調な実質売上成長 クラリアントの 2014 年度第 4 四半期の売上は、好調であった 2013 年度第 4 四半期の 15 億 6300 万スイスフランから 15 億 8600 万スイスフランに増加した。これは値上げによるもの であり、現地通貨ベースで 2%増となった。一部のポートフォリオが取り除かれたにもかか わらず、販売数量が前年度の高ベースに適合したことによる。スイスフラン換算では 1%増 であった。これは、為替展開が売上に対して僅かながら 1%ポイントの不利な影響を及ぼし たことによる。 ケアケミカルズビジネス分野の売上は、現地通貨ベースで 1%増を記録した。既存ベースで のケアケミカルズは、コンシューマーケア、主に農薬ビジネスやパーソナルケアの高成長を 反映し、現地通貨ベースで 6%の成長を示した。触媒&エネルギービジネス分野の売上は、 現地通貨ベースでは横ばいであり、スイスフラン換算では 3%減であったが、これは、2013 年度同期の高ベースとの比較であり、2014 年度第 3 四半期および第 4 四半期間の受注を再調 整したことによる。天然資源ビジネス分野の 2014 年度第 4 四半期の売上は、現地通貨ベー スでは 3%増、スイスフラン換算では 1%増であった。プラスチック&コーティングビジネス 分野は、3 つのビジネスのすべて(顔料、マスターバッチ、添加剤)が現地通貨ベースでの 売上に貢献し、現地通貨ベースで 4%増、スイスフラン換算では 5%増であった。 地域別では、中南米が現地通貨ベースで二桁台の成長を達成した。アジア太平洋および北米 の売上は増加したが、ヨーロッパおよび中東・アフリカは前年同期に見られた水準を下回っ た。 売上総利益率は、前年同期の 28.2%に対し、28.8%となり、前年同期比で僅かに上回った。 これは、経営効率が改善したことや為替のマイナス影響が和らいだことによる。特別項目控 除前 EBITDA 利益率は、2013 年度第 4 四半期の 15.0%に対し、14.6%となった。この減少 は、天然資源ビジネス分野において ASK 合弁会社からのプラスの影響を受けた 2013 年度 第 4 四半期との比較ベースによるものである。その他のすべてのビジネス分野は、EBITDA 利益率において前年同期比で横ばいであったか、上昇した。 営業キャッシュフローは、下半期における堅調なキャッシュフロー創出を伴った通常の季節 パターンを反映し、2013 年度第 4 四半期の 2 億 6100 万スイスフランに対し、3 億 2100 万 スイスフランとなった。 2014 年度業績 2015 年 2 月 18 日 Page 5 of 10 2015 年度の見通し - 業績(パフォーマンス)、成長およびイノベーションに注力 クラリアントは、製品価格や為替の不安定な状況を伴った厳しい環境が継続すると予想する。 新興市場は好調を維持するが、低水準であり、不安定さは増加すると予想する。米国では安 定成長が継続すると見ている。しかし、ヨーロッパの成長は依然として低調のままであると 予想する。 スイスフラン高とユーロ安との複合効果は、絶対的な観点ではクラリアントの売上および収 益性に影響を及ぼすであろうが、相対的利益率の点ではほとんど影響はないであろう。 2015 年度においてクラリアントは、リーン・サービス・オーガニゼーションを導入するこ とによって経営の効率性を改善していく。そして、マーケティング・エクセレンスを向上し、 顧客価値を創出するイノベーションを引き続き市場に送り出す。 2015 年度においてクラリアントは、一桁台半ばの売上成長を予想する。不安定な経済状況 を踏まえて、クラリアントは現時点で、2015 年度の EBITDA 利益率の中期目標の達成を期 待してはいない。しかし当社は、2014 年度を上回る特別項目控除前 EBITDA 利益率および キャッシュフロー創出の向上を見込んでいる。 クラリアントは、スペシャリティケミカル業界の一流企業としての地位を確保するという中 期目標をここに確認する。これは、2015 年度以降において、16%から 19%の範囲の特別項 目控除前 EBITDA 利益率および同業他社の平均を上回る投下資本利益率(ROIC)に相当 する。 2014 年度業績 2015 年 2 月 18 日 Page 6 of 10 第 4 四半期ビジネス概況 ケアケミカルズビジネス分野(BU 機能化学品) 第 4 四半期 1-12 月 単位:百万スイスフラン 2014 2013 %スイス フラン %現地 通貨 2014 2013 %スイス フラン %現地 通貨 売上 393 393 0 1 1,511 1,561 -3 1 特別項目控除前 EBITDA 80 71 13 15 259 263 -2 3 20.4% 18.1% 17.1% 16.8% 67 60 211 219 -4 1 17.0% 15.3% 14.0% 14.0% 67 58 209 233 -10 -6 - 利益率 特別項目控除前 EBIT - 利益率 EBIT 12 16 14 17 2014 年度第 4 四半期のケアケミカルズビジネス分野の売上は、2013 年度第 4 四半期に比べ、 現地通貨ベースで 1%増、スイスフラン換算では横ばいであった。この低い伸びは専ら、低 利益率製品への関与の度合いを下げたことによるものであった。この影響を除くと、実質的 な売上成長は、現地通貨ベースで 6%増であった。特に中南米および中東&アフリカは力強 い伸びを見せたが、北米、アジア太平洋およびヨーロッパは前年度水準を僅かに下回った。 過去数四半期と同様に、成長は、農薬ビジネスの二桁台の成長およびパーソナルケアの一桁 台後半の成長に牽引された。インダストリアルケアの大部分のビジネスは、季節性の影響を 受ける融氷ビジネスが前年同期の水準をわずかに下回ったことを除き、好調な伸びを示した。 特別項目控除前 EBITDA 利益率は、前年度の 18.1%から 20.4%に上昇した。軽度の為替の悪 影響は、パーソナルケアおよび農薬ビジネスが大きく貢献した製品ミックスのプラス効果に よって十分相殺された。 2015 年度についてケアケミカルズビジネス分野は、2014 年 11 月にバンコクで開催された 「アジア化粧品見本市」で発売された GlucoTain等の新規の革新的製品や持続可能なソリ ューションによって牽引される、パーソナルケア、農薬ビジネスおよびホームケアにおいて 堅調な売上成長が継続すると予想する。GlucoTainは、皮膚や髪の洗浄性能を損なわず、心 地よい感覚効果や際立ったマイルドさを伴ったグルコースや天然オイルをベースとした、革 新的な界面活性物質の部類に属する新たな製品である。イノベーション・エクセレンスは既 にクラリアントの顧客からの賞賛を受けている。例えば、同ビジネスは、2014 年 9 月に、 「価値協創(Joint Value Creation)」部門の「ユニリーバ・パートナー賞(Unilever Partner to Win Award)」を 2 年連続で受賞している。 2014 年度業績 2015 年 2 月 18 日 Page 7 of 10 触媒&エネルギービジネス分野(BU 触媒、エナジー・ストレージビジネス) 第 4 四半期 1-12 月 単位:百万スイスフラン 2014 2013 %スイス フラン %現地 通貨 2014 2013 %スイス フラン %現地 通貨 売上 238 245 -3 0 729 713 2 7 特別項目控除前 EBITDA 59 61 -3 0 171 159 8 13 24.8% 24.9% 23.5% 22.3% 45 44 113 91 24 33 18.9% 18.0% 15.5% 12.8% 15 33 83 81 2 13 - 利益率 特別項目控除前 EBIT - 利益率 EBIT 2 -55 7 -50 触媒&エネルギービジネス分野の売上は、2013 年度同期比で、現地通貨ベースで横ばい、 スイスフラン換算では 3%減であった。これは、2014 年度第 3 四半期および第 4 四半期間 の受注を再調整したことによる。通年では、好調な伸びは継続し、現地通貨ベースで 7%増 の売上を達成し、クラリアントの長期成長予測に即した成長となった。 過去数四半期と同様に、成長率はタイミングや出荷量により地域ごとに大きく異なってい たにもかかわらず、基本的な需要パターンは触媒ビジネスにおいては有利な状況が継続し た。2014 年度第 4 四半期では、スペシャルティ触媒は伸びを示したが、合成ガスおよび石 油化学は、前年度の高比較ベースを下回った。 2014 年 10 月 29 日、クラリアントは、触媒&エネルギービジネス分野に係るエナジー・ス トレージ事業を英国企業であるジョンソン・マッセイ社に売却することに同意した。この 取引は、2015 年度上半期には完了する予定である。2015 年度以降、同ビジネス分野は触 媒ビジネス分野の名前で事業を行うことになる。 2014 年第 4 四半期において、同ビジネス分野の EBITDA 利益率は、ほぼ横ばいの 24.8% (2013 年度第 4 四半期は 24.9%)であった。これは、製品ミックスの効果が為替の悪影響 をほぼ全面的に相殺したことによる。 2015 年度の成長は、米国におけるいくつかの新しいプロジェクトによって牽引されていく であろう。例として、2015 年および 2016 年に操業を開始するオンパーパスのプロパン脱 水素(PDH)やガス駆動クラッカーがある。 同ビジネスは、オンパーパスのオレフィン生産ユニットに使用する CATOFINの効率性を 大幅に向上させることが証明されている熱発生材料(HGM)コンセプトのような、顧客に 付加価値をもたらすイノベーションを引き続き提供していく。このイノベーションは、外 部からの賞を受賞し、ICIS イノベーション・アワード 2014 の「ベスト・プロセス・イノ ベーション(Best Process Innovation)」にリストされている。ICIS は、厳選された HGM が、原材料の利用効率に大きく貢献することで、特別賞を授与している。この新コン セプトは、生産量を数パーセント増加させ、典型的な CATOFINユニットからの二酸化炭 素排出量を、年間数万トン減少させる。 2014 年度業績 2015 年 2 月 18 日 Page 8 of 10 天然資源ビジネス分野(BU オイル&マイニングサービス、BU ファンクショナルミネラル ズ) 第 4 四半期 1-12 月 単位:百万スイスフラン 2014 2013 %スイス フラン %現地 通貨 2014 2013 %スイス フラン %現地 通貨 売上 346 344 1 3 1,297 1,281 1 8 特別項目控除前 EBITDA 53 72 -26 -26 191 195 -2 5 15.3% 20.9% 14.7% 15.2% 45 60 154 151 2 10 13.0% 17.4% 11.9% 11.8% 43 24 63 106 -41 -28 - 利益率 特別項目控除前 EBIT - 利益率 EBIT -25 79 -27 75 2014 年度第 4 四半期の天然資源ビジネス分野の売上は、現地通貨ベースで 3%増、スイス フラン換算では 1%増であった。水処理ビジネスの売却分を考慮に入れると、実質的売上成 長は、現地通貨ベースで 6%増であった。 2014 年度の他の四半期と同様に、オイル&マイニングサービスビジネスは、現地通貨ベー スで、前年同期比で二桁台の売上増を達成した。この成長は、中南米や、特に北米での好 調な需要が牽引したことによる。ヨーロッパは現地通貨ベースで伸びを示したが、アジア 太平洋は僅かにマイナス成長であった。オイルサービスは北米、特にテキサスでの好調な 需要からの利益を引き続き享受した。また、マイニングサービスビジネスは、中南米およ びアジア太平洋(特にオーストラリア)が好調で、これを背景に高成長を達成した。 ファンクショナルミネラルズの売上は、前述の水処理ビジネス売却の影響により、前年度 水準を下回った。しかし実質的成長は良好であり、特に中南米およびアジアにおいて高成 長を記録した。過去数四半期と同様に、精製ビジネスにおいて力強い成長が見られたが、 鋳造添加剤ビジネスは前年度水準を下回った。 天然資源ビジネス分野の特別項目控除前 EBITDA 利益率は、前年同期の 20.9%に対し、 2014 年度の第 4 四半期は、15.3%へと減少した。この低下は、比較ベースの影響によるも のであった。 つまり、2013 年度第 4 四半期の EBITDA が、主に(2014 年 7 月に売却された)ASK 合弁 会社からの積極的貢献に起因する一時的効果により、プラスの影響を受けたからである。 2015 年度以降に関して天然資源ビジネス分野は、成長が継続していくことを期待する。フ ァンクショナルミネラルズは、新興地域への選択的投資を行ったり、また、家畜の飼料を 100%自然な方法で解毒し、動物の健康や安全な食用肉と乳製品に貢献する TOXISORB 等のイノベーションにより、新興市場に付随する成長に注力していく。オイル&マイニング サービスは、原油価格の下落が事業の短期的な成長動態に幾分か影響を及ぼすであろうが、 現地通貨ベースでの売上成長が継続していくと予想する。 2014 年度業績 2015 年 2 月 18 日 Page 9 of 10 プラスチック&コーティングビジネス分野(BU 顔料、BU マスターバッチ、BU 添加 剤) 第 4 四半期 1-12 月 単位:百万スイスフラン 2014 2013 %スイス フラン %現地 通貨 2014 2013 %スイス フラン %現地 通貨 売上 609 581 5 4 2,579 2,521 2 6 特別項目控除前 EBITDA 77 73 5 6 360 356 1 5 12.6% 12.6% 14.0% 14.1% 55 51 275 273 1 5 9.0% 8.8% 10.7% 10.8% 46 52 265 256 4 8 - 利益率 特別項目控除前 EBIT - 利益率 EBIT 8 -12 8 -13 プラスチック&コーティングビジネス分野の売上は、前年度比で、現地通貨ベースで 4%増、 スイスフラン換算では 5%増であった。3 つのビジネスのすべて(顔料、マスターバッチお よび添加剤)が現地通貨ベースでの成長に貢献した。需要については、特に中南米および アジア太平洋が好調であったが、ヨーロッパの需要は前年度水準を下回った。 顔料ビジネス、コーティング、プラスチックおよびスペシャルティビジネスは成長に貢献 したが、プリンティングビジネスは前年度並みにとどまった。成長は南北アメリカによっ て牽引された。アジアは、インドおよび東南アジアにおける好調な需要、中国における弱 含みの需要と様々であった。ヨーロッパは前年度水準を下回った。 マスターバッチは、2014 年度第 4 四半期初めは緩やかなスタートであったが、順調な売上 成長を実現した。包装および自動車部門の売上は増加した。消費財部門の売上は、ヨーロ ッパからの需要が低迷し横ばいであった。地域別の成長では、中南米およびアジアが最も 顕著であった。北米の実質的な需要は、顧客の生産設備の米国からメキシコへの地域変更 が加速されたことにより好調であった。 添加剤は、電気器具や電子機器用ハロゲンフリー難燃剤の需要の回復が継続したことによ り、難燃剤の売上において好調な売上を達成した。耐火コーティングの需要は高水準であ り、さらに厳しい規制や適用要件により需要が高まると予想する。ワックスは前年度水準 を僅かに下回ったが、ポリマー添加剤の売上は上昇した。 プラスチック&コーティングビジネス分野の特別項目控除前 EBITDA 利益率の 12.6%は、 前年同期と同水準であった。これは、販売数量の増加および僅かな為替のプラス効果によ り、不利な製品ミックスを相殺できたことによる。 今後、プラスチック&コーティングビジネス分野は、大部分の地域、特に北米においての成 長を見込んでいる。顔料ビジネスは、新興市場における高成長のプロジェクトへの投資を 継続し、高利益率製品へと選択をシフトし、水準の高い稼働率を推進していく。 2014 年度業績 2015 年 2 月 18 日 Page 10 of 10 CORPORATE MEDIA RELATIONS INVESTOR RELATIONS K AI R OLKER U LR IC H S T EINER Phone +41 61 469 6363 [email protected] Phone +41 61 469 6745 [email protected] S T EFANIE N E HLSEN S IEGFR IED S C HWIRZER Phone +41 61 469 6363 [email protected] Phone +41 61 469 6749 [email protected] www.clariant.com Clariant is a globally leading specialty chemicals company, based in Muttenz near Basel/Switzerland. On December 31, 2014 the company employed a total workforce of 17 003. In the financial year 2014, Clariant recorded sales of CHF 6.116 billion for its continuing businesses. The company reports in four business areas: Care Chemicals, Catalysis & Energy, Natural Resources, and Plastics & Coatings. Clariant’s corporate strategy is based on five pillars: increase profitability, reposition portfolio, add value with sustainability, foster innovation and R&D, and intensify growth.
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