三山崩し

組
三山崩しの必勝法
番 氏名
a00 + b0 2 f 0 ;
a01 + b1 2 f 0 ;
a02 + b2 2 f 0 ;
..
.
0
al + bl 2 f 0 ;
また
ゲーム:三山崩し
A ; B ; C 3 つの負でない整数があり , 自分と相
手が交互に , A ; B ; C のいずれか 1 つから自然数
n を引くことを繰り返し , 最後に A = B = C = 0
とできた者を勝者とするゲーム。
n
X
自然数 N に対して
N=
k=0
n
X
以下
k=0
k
2 Ç xk
h
xk 2 f 0 ; 1 g ; k = 0 ; 1 ; 2 ; ÅÅÅ; n
i
a0m + bm 2 f 0 ; 2 g のとき
を,
a0m + bm = 1
c0m = 1
a0l + bl 2 f 0 ; 2 g なので
c0l = 0
k=0
2 k Ç ak ; B =
ただし
n
X
k=0
2k Ç bk ; C =
n
X
k=0
c0m = cm
m = l + 1 ; l + 2 ; l + 3 ; ÅÅÅ; n について
は 2 進展開を表すものとする。
ê
ë
cl = 1 である
とすると
a00 + b0 + c00 2 f 0 ; 2 g
a01 + b1 + c01 2 f 0 ; 2 g
a02 + b2 + c02 2 f 0 ; 2 g
..
.
3 つの数を A ; B ; C 。この 3 つの数 A ; B ; C について
n
X
c0m = 0
のとき
「三山崩し」において
A=
なので
1; 2g
m = 0 ; 1 ; 2 ; ÅÅÅ; l について
自然数 N の 2 進展開という。
2k Ç xk
1; 2g
1; 2g
1; 2g
a0n + bn + c0n 2 f 0 ; 2 g
2k Ç ck
3 つの数 A0 ; B ; C 0 について
am + bm + cm 2 f 0 ; 2 g ( m = 0 ; 1 ; 2 ; ÅÅÅ; n )
C 0 < C ; A0 =
が成立している状態を「有利な状態」とする。
n
X
k=0
ただし
証明すべきこと
2k Ç a0k ; B =
n
X
k=0
2k Ç bk ; C 0 =
a0m + bm + c0m 2 f 0 ; 2 g
I : 「有利な状態」にして相手に渡したとき ,
相手がどのような取り方をしても , 次の手で
「有利な状態」に戻すことができる。
となるので
ê
n
X
2k Ç c0k
ë
m = 0 ; 1 ; 2 ; ÅÅÅ
k=0
が成立する。
よって,
II : 「有利な状態」を維持すれば , 必ず勝つ。
「有利な状態」にして相手に渡したとき, 相手がどのような取り方をして
も, 次の手で「有利な状態」に戻すことができる。
ことが証明できた。
証明 I
0
「有利な状態」から, 相手の操作によって A ; B ; C に変化したとする。
A0 =
n
X
k=0
2k Ç a0k ; B =
A 6= A0
n
X
k=0
2k Ç bk ; C =
n
X
k=0
証明 II
2k Ç ck
j 回目の操作後, 『相手に渡す前の「有利な状態」で am + bm + cm = 2 を
満たす最大の整数 m を M(j) 』, 相手から戻された状態から, 再び「有利な
状態」にしたときの am + bm + cm = 2 を満たす最大の整数 m を M (j + 1) ,
am + bm + cm = 2 を満たす整数が存在しないとき, すなわち, 自分が「すべ
なので
an = a0n
anÄ1 = a0nÄ1
anÄ2 = a0nÄ2
..
.
al+1 = a0l+1
al 6= a0l
ての駒を取り終わった状態」のときは M (j) = Ä1 とする(「有利な状態」で
ないとき M(j) は定義しない)と,
M(j) >
= M (j + 1) が成立する。
と変化したとすると
al + bl + cl 2 f 0 ; 2 g は a0l + bl + cl 2 f 1 ; 3 g
すなわち
さらに M (j) = M (j + 1) >
= 0 が無限に続くと
A ; B ; C の少なくとも 1 つは, いつまでも 2M(j) 以上となり
となる。
これは A ; B ; C は有限回ですべてが 0 となることに矛盾する。
a0n + bn + cn 2 f 0 ; 2 g
a0nÄ 1 + bnÄ1 + cnÄ1 2 f 0 ; 2 g
したがって
a0nÄ 2
+ bnÄ2 + cnÄ2 2 f 0 ; 2 g
..
.
0
al+1 + bl+1 + cl+1 2 f 0 ; 2 g
a0l + bl + cl 2 f 1 ; 3 g
ここで
M(H) >
= 0 ならば
K>
= H で M (K) > M(K + 1) を満たす K が存在し,
ある自然数 L について
M(L) = Ä1
が成立する。
である。
証明 I
a0l ; bl ; cl のうち cl が 1 であるとすると
証明 II
から,
「有利な状態」で相手に渡すことができれば必ず勝つことができる。
l
C>
= 2 なので, ゲームは終了しない。
ことが証明できた。
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