不動産業 B社様 事例紹介 「小さく生んで大きく育てる」はBIの基本。 即効性ある機能を驚きの短期導入でスタート。 背景 不動産証券市場へ商品(商業施設・マンションなど)を提供する不動産流動化事業、分譲住宅事業、プロパティマネジメ ント、アセットマネジメント、また戸建て物件事業への新規参画など、破竹の勢いで事業規模を拡大している総合不動産 ソリューション会社のB社は、規模が毎年倍近くになる事業の成長に業務システムが追いつかず、2006年度4月に MySAP ERP(FI)をベストプラクティス(SAPが提供するテンプレート)を利用し導入。その半年後、ERPの情報をより有効 活用するため、SAP BW(Ver.3.5)の導入検討が始まったのだ。 「小さく生む」は効果の出る機能から 決算早期化は企業において頭の痛い課題で Think BIG, Start small. ある。特に上場している企業であればさらに そのプレッシャーは厳しいものとなる。B社は 初期導入 基盤整備 全体最適 そのプレッシャーに加え、急速に成長してい る背景から、扱う情報量が圧倒的に増えてし ・効果が出やすい機能領域 ・情報活用インフラ ・企業全体の意思決定基盤 ・少数ユーザ、少数機能 ・主要業務を網羅 ・CPMやBSC まい、経理部門の負荷が大きなものになって ・アピールしやすい部門 ・基本KPIの整備 ・経営(事業)戦略との整合 いたのだ。今回のBI導入において、ターゲット となった業務はまさにこの決算業務。早期化 を実現するための施策として情報の確認作 ・投資対効果のアピール ・意思決定プロセス再検討 ・定量データと定性データ ・機能転用業務の検討 ・ロールベースのコンテンツ ・エンタープライズ2.0 業を効率化し、経理部門の負荷を削減する ・社内ユーザ啓蒙 ・分析技術教育 ・情報コミュニケーション 事であった。 ・情報共有の方策検討 ・BICC(コンピテンスセンタ) BI導入の基本として言われる「小さく生んで 大きく育てる」「Think BIG, Start small」という キーワードは、単に「お試し期間」から始める (段階的BI導入の一例) という事ではない。BIのように経費対効果を 謳いにくいシステムの場合、ユーザへの啓蒙、効果のアピールなどが非常に困難である事はよく知られている。だからこ そ、効果の出やすい機能領域から始めることで、導入効果をアピールしやすくし、情報利用に対する意識向上を促す事 で情報利用を活発にする文化を醸成する事が可能となるのだ。目的や目標を明確にしない単なるお試し期間から始め ただけでは、継続的投資を難しくするだろう。B社の決断はまさにBIのスタートにふさわしいものであると言える。 初回稼動まで脅威の1ヶ月導入に成功 BIのスタートとして小さく生むのであれば、「最小の機能でもスピード感をもって実現する事が大事」と判断し、当社から の提案は最小構成で納期1ヶ月というものであった。脅威の短納期を実現出来る理由のひとつにSAP BWの特徴でもあ るビジネスコンテンツの存在が挙げられる。ERPからのデータ抽出∼レポートオブジェクトに至るまでSAPの標準とも言え る、すぐに使える雛形がBW(およびERP)には標準で揃っているのだ。DWH構築ではI/Fに半分近くの予算を使うプロジェ クトも珍しくないが、BWはあらかじめ設定されている機能を利用するだけなので、I/F開発が短期間で済むのが大きなメ リットである。アドオンを沢山作ったり細かいレイアウトにこだわったりと、よく外国からは「せっかくパッケージを導入する のに、日本人のリクエストはクレイジーだ」と言われるが、B社は積極的に標準機能を利用しており、それが短期導入を 成功に導いた一つの要因にもなっ 経理部門 ている。そして何よりも定期ミーティ BW ECC ングやレビュー会などの出席はもち ろん、お客様側で決定して頂く事柄 BS/PL の期限遵守などお客様の積極的な 総勘定元帳 管理ユーザ NEW G/L (総勘定元帳) Cube 協力を頂いた事がスピードをさらに 加速したのだ。 3時間毎更新 ドリルダウン こうして完成したBIシステム(左図) ODS は情報確認作業を効率化し、決算 会計伝票抽出 早期化に貢献し、効果を上げている ビジネスコンテンツ利用 のだ。 伝票詳細 現在B社ではこの実績をステップに 一般ユーザ 会計伝票データ 会社の成長に負けないスピードで社 内の情報利用基盤をさらに成長さ (B社システム概要) せようとしている。 株式会社日立国際ビジネス BIソリューション部 〒101-0052 東京都千代田区神田小川町1丁目3番地 NBF小川町ビルディング 【TEL】03-5259-5534 【担当】石橋 石渡 【URL】http://www.hitachi-bi.co.jp
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