封函方法(I貼り)における耐荷重の実験

封函方法(I貼り)における耐荷重の実験
梱包テープを使用した段ボールの閉じ方には大きく分けてI貼り、H貼りの2種類があります。
I貼りの特徴
・貼った後のテープの形がアルファベットの
「I」の字のようになっている。
メリット
・作業が簡単の為、梱包時間の短縮になる。
デメリット
・強度に不安があり、ゴミの侵入の恐れがある。
H貼りの特徴
・貼った後のテープの形がアルファベットの
「H」の字のようになっている。
メリット
・I貼りに比べ強度が上がる。ゴミの侵入を防ぐ。
デメリット
・梱包に時間がかかる。
今回は、I貼りをした段ボールケースがどのくらいの重量に耐えるのかを調べてみました。
実験で使用した弊社PB製品
~実験方法~
OPPテープ AC-#25100T
テープ厚み:45μ48mm×100M
生産国:台湾
I貼りをした段ボールに、重さ約10kgの内容物を入れ
て持ち上げる。10kg単位で数を増やしていき、底面の
状態を目視で確認する。
内容物約10kgの場合
内容物約20kgの場合
底面に変化はありません。
底面に変化はありません。
箱の中心に内容物を載せ
ているのですが、目視では
変化は見られませんでし
た。
内容物を横に二つ並べて
いますが、目視では大きく
変化は見られませんでし
た。
内容物約30kgの場合
内容物約40kgの場合
持ち上げると底面に沈ん
だ様子が見られました。
底面の沈みが30kg時より
大きくなりました。
20kg時より内容物を一つ
上に載せています。少しの
衝撃で底抜けの危険性が
あります。
中には内容物を二つ並べ
たものが二段あります。持
ち上げた時重く、落とした
時大変危険です。
調べた結果、底面の目視では内容物40kgが底が抜けるぎりぎりではないかと思います。
しかし、梱包後に、輸送に伴う揺れ、衝撃、摩擦等の負荷がかかること、一人で運ぶことや、お客様にお届け
した際の受け側の運びやすさを考えると20kgくらいが限界だと弊社では考えています。
取り扱う製品、使用する段ボールケース、使用環境等、状況は様々ですが、I貼りを行っている梱包物に関し
て、一度意識を向けてみてはいかがでしょうか。
※ この実験で40kg時、底は抜けませんでしたが、段ボールの使用環境(強度・外気の気温、湿度)で内容は大きく変わります。
安全を確保し、無理のない作業を行ってください。
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