天然ゴムと合成ゴムの比較

天然ゴムと合成ゴムの比較
ゴムと一口に言っても、天然ゴムと合成ゴムというものがあります。
何が違うかご存じでしょうか??
そこで今回は、2つの原料である天然ゴムと、合成ゴムについて歴史的背景と特性を見ていきたいと思います。
~天然ゴムと合成ゴムの歴史~
まず、ゴムが世界に知れ渡るきっかけとなった人物は誰だったのでしょうか?
はい。私、コロンブスです。
1493年、私が航海の途中ゴムボールで遊んでいる原住民を発見したことがきっかけでした。
このゴムボールこそゴムの木から採取した液体を固めて作った天然ゴムだったのです。
工業的有用性が認められたのは1735年以降で、以後、ゴムの弾性と強度が飛躍的に向上し
ました。消しゴム、ゴム管、ゴムバンドから始まり、19世紀後半には、タイヤにゴムが用いられる
など、天然ゴムの用途は拡大していきました。
合成ゴムが登場する必要はあったのでしょうか?
はい。ありました。 合成ゴムの登場は、第一次大戦と第二次世界大戦が大きく影響してい
ました。第一次大戦で、海上閉鎖を受けていたドイツ、第二次世界大戦でマレー半島が日本に
占領されていた為、天然ゴムの入手が困難になったアメリカが中心となって合成ゴムの研究が
進められたのです。
合成ゴムは原料を変えることで、天然ゴムにはない特性を持つことができるようになりました。
では、天然ゴムと合成ゴムでどんな特性があるか見ていきます!
~天然ゴム、合成ゴムの特性~
強度
伸縮性 耐油性 耐熱性 耐候性 作業性 耐摩耗性
アレルギー反応
天然ゴム
○
◎
×
△
×
◎
○
あり
合成ゴム
◎
○
◎
○
△
○
◎
なし※
※ 天然ゴムのタンパク質によるアレルギーは出ませんが、
接触性皮膚炎を起こす可能性はないとは言えません。
2つともやはり大変よく似ていますが、
それぞれの特性を学ぶことができましたね!!
図①
図②
この天然ゴムと合成ゴムから作られた手袋もあります。
(図①:ニトリル手袋 図②:ラテックス手袋)
用途や、使う人によって使い分けていくことが重要といえます。
貴社のご使用状況に合わせて最適な手袋を紹介いたしますので詳しくは弊社営業担当までお問い合わせください。
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