Ⅰ: センター試験の最終結果 Ⅱ:今春の入試動向 Ⅲ:大学合格の状況

その他、中央大学は5%減と今年も志願者を減らしており、厳しい状
況が続いています。また明治大学は1%の微増、法政大学は1%の微
2月6日に大学入試センターから今年のセンター試験の最終結果が発 減となっています。
昨年度志願者増が目立った理系学部中心の大学も明暗がはっきり分
表されました。それと本校の成績と比較しておきます。
(受験者が複数の
かれました。志願者増は、千葉工業大学(A日程・センター前期)が
科目のみ)
19%の大幅増、先進工学部を新設した工学院大学が9.4%増、芝
英語 127.6(+11.4)リスニング 36(+0.6)
浦工業大学が4.1%増となっています。一方、志願者減の大学は東
数ⅠA 63.3(+2.0) 数ⅡB
45.3(+6.0)
京農業大学(1期・センター前期)が9.1%減、東京理科大学(二
部を除く)が5.2%減となっています。
国語 118.8(-0.4) 世界史
62(-3.6)
一方、国公立大学の出願も4日に締め切られました。一橋大学の法
日本史 64.6(+2.6) 倫理
57(+3.6)
学部で29.1%増と文系の大学新卒者の就職状況が好転しているこ
倫政経 54.7(-4.9)
ともあり、これまで人気が落ちていた法学系や経済系、社会科学系の
物理
69.7(+5.4) 生物
50.5(-4.5)
人気に回復傾向が見られます。また理系では実学志向で工学系の土木
化学
69.1(+6.6)
や建築に人気が集まり、理学部は減少しているようです。
全体としては、センター試験の平均点がここ3年ほぼ横ばいである
ここで、主要科目の問題分析を駿台のコメントより抜粋しておきます。 ことを受けて、今年も「安全志向」の出願傾向は続いています。
魅力のある学部・学科の設置やキャンパス移転、入試改革など積極
国語・・評論で要約的な理解が求められた。全体として標準的な問題で、
的に「動いて」いる大学には人気が集まっています。
昨年より易化。
また今年の入試ではインターネット出願を導入する大学が増えてい
英語・・新傾向の問題が出題され、実践的な英語力を測定する傾向が顕
るのも特徴です。特に完全ネット出願となった大学が昨年の4大学か
著に。難易度は昨年並み。リスニングは出題形式・傾向に変更
ら28大学になり、今後も増えることが予想されます。
なし。情報処理能力が求められた。昨年よりやや易化。
ネット出願は24時間出願可能であるという便利さと出願時のミスが
数学ⅠA・・データ分析は箱ひげ図の選択や相関係数の計算が問われた。 防げることが利点です。ただし、高等学校発行の調査書も必要となり
難易は昨年並み。
ますので、事前の準備は早めにしておきましょう。
Ⅰ: センター試験の最終結果
数学ⅡB・・微分法・積分法では2次関数が題材とされた。目新しい問
題が多く、昨年より難化。
世界史・・東アジアや日本史に関する出題が増加。文章選択が大幅に増
加し、昨年よりやや難化。
日本史・・外交史が増加。正確な史資料の読解力と網羅的な学習が勝負
を分けた。昨年よりやや難化。
Ⅲ:大学合格の状況報告
国公立大学の前期試験を終え、私立大学の2月入試の結果も6年生
から寄せられるようになりました。まだ合格発表は続きますが、判明
している大学合格の状況について、主な大学をお知らせします。
(2月25日現在の報告があった大学で、現役のみ。)
物理・・選択問題は熱力学と原子からの出題であった。目新しい題材が
多い。難易は標準。
化学・・高分子化合物が選択問題。
「化学基礎」の知識で解ける問題もあ
った。難易は標準。
生物・・進化と系統、および遺伝子に関する問題が多く出題された。難
易は難しい。
物理基礎・・見慣れた題材が多く、物理基礎の基本を中心に全範囲から
幅広く出題された。難易は標準。
化学基礎・・教科書の内容の定着度をはかる素直な問題が中心。難易は
易しい。
生物基礎・・基本的な知識を中心に、生物基礎の範囲全体から幅広く出
題された。難易はやや難。
1:国公立大学
お茶の水女子大学・筑波大学(AO・推薦での合格)
2:最難関私立大学
上智大学(3)・東京理科大学(2)
3:難関私立大学
明治大学(2)・青山学院大学(5)・立教大学(5)
法政大学(3)・学習院大学(5)
4:有名女子大学
東京女子大学(4)・日本女子大学(4)
聖心女子大学(5)
【進路指導部よりのお知らせ】
3月21日(土)に、大学入試制度の現状と今春の大学入試動向、
新学年に備えての春休みの過ごし方などの内容で「大学入試説明会」
こともあり、注意が必要です。次年度の新課程入試の完全実施に向けて、 を行います。対象は現在の4年生と5年生の保護者の方です。
また生徒の同伴も可としていますので、どうぞご参加ください。
今年度の試験傾向や難易度を参考にしてください。
新課程入試の数学・理科に関しては、特に出題範囲や科目が変わった
Ⅱ:今春の入試動向
センター試験が終わり、各私立大学の入試動向がわかってきました。
まず青山学院大学が8%増、上智大学が11%増となるなど、それぞ
れ地球社会共生学部の新設効果とTEAP入試 の導入効果が出ていま
す。その他では立教大学が3.8%増と去年の反動で増えています。
また慶應義塾大学は志願者の減少に歯止めがかかって 増加に転じた
(2%増)ものの、早稲田大学はセンター利用、一般ともに2%減と明
暗が分かれています。
注目は東洋大学のセンター前期で、83.3%という驚異的な志願者
増となっています。これも前年度までの大幅な志願者減の反動です。逆
に学習院大学は18.4%の大幅な減少となっています。
また、今年の入試ではネット出願を導入する大学が増えています。昨年
今月の言葉
我慢
虹を見たければ、ちょっとやそっとの雨は
我慢しなくちゃ。
ドリー・バートン(米国のシンガーソングライター)
皆さんの前には、
「大学入試」という大きな壁が立ちはだかっている
のは事実です。現実です。しかし、それは自分の夢を実現させるため
には避けて通れない道です。夢を実現させるためには、多少の困難は
覚悟して耐え忍ばなければ・・・これが「我慢」ということです。
皆さんも、それぞれの「虹」を見たければ、少しの「我慢」をしま
しょう!自分の夢に本気ならば、きっとできるはずです。自分の力を
信じましょう。