【DV被害の実際】 内閣府「男女間における暴力に関する調査(平成23年

【DV被害の実際】
内閣府「男女間における暴力に関する調査(平成23年)」によると、既婚女性の3人に1人がDV被
害の経験があり、男性も5人に1人、全体では4人に1人の方が被害を受けた経験があるとされてい
ます。ごく身近にある問題なのです。
また、被害者の4割の方が誰にも相談していません。専門の相談センターへの相談件数は増加傾向
で、24年度で8万9,000件、25年度には9万件を超えています。
【DV防止法とは】
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」は略して「DV防止法」と呼ばれて
います。
「配偶者からの暴力」とありますが、施行から10年以上経って今年3回目の改正をし、配偶者
だけではなく、同居中又はかつて同居していた交際相手からの暴力も対象となりました。もちろん東
京ウィメンズプラザのDV相談においては、同居していない交際相手からの暴力について相談も受け
ています。
DV防止法には、被害者支援について2つの柱があります。1つ目は「一時保護」です。被害者の
方が、加害者から離れたいが行く宛がないという場合に、一定の期間安全な場所へ離れて生活するこ
とができ、希望があれば24時間受け入れ可能です。平日の昼間は区や市の福祉事務所がその窓口とな
っており、休日や夜間等は最寄りの警察が対応します。
2つ目は「保護命令」です。被害者の安全を確保する制度として、被害を受けている方が、書類や
証拠などを裁判所に提出し、必要とあれば加害者に接近禁止やつきまといを禁止する、または退去命
令(今いる住居から一定期間出て行ってくださいという命令)を裁判所から発令することができます。
ぜひ提出する前に、警察やDV相談支援センターにご相談ください。手続きのお手伝いやその後の相
談を含めて一緒に考えていきます。
【もし身近な人から相談を受けたら】
もし皆さんが相談を受けたら、または身近にDVで困っている人がいたら、まず気持ちをよく聞い
てあげてください。対応した方の言葉によってさらなる被害を受けてしまうことがあり、これを二次
被害といいます。まずその人の考えを尊重していただき、次に、焦って決めなくても大丈夫というこ
とを伝えてから色々な選択肢をご提案します。被害者の方が一番良いと思うものを選んでいただける
ようにします。
そして、男性観や女性観など何らかの偏見を持たないことも大切です。人生には結婚があったり離
婚があったり、シングルマザーやシングルファーザーになったり、生き方は様々です。二次被害を与
えないためにも、人と人が、男女が平等であるという意識を正確に自分の中で持つことが大切です。
DVは、専門のサポートを受けることが解決の糸口につながります。相談者には、障害を持ってい
る方や外国人の方、高齢者の方も増えてきていますし、非常に難しい困難ケースもたくさんあります
ので、ぜひ専門機関とつながっていただければと思います。チームでつながっていくということが非
常に大切です。
DVの相談窓口は、東京ウィメンズプラザのようなDV相談支援センターの他に、区市の福祉事務
所や男女平等参画センター、保健所、精神保健福祉センター等があります。NPOやボランティア団
体、DVに精通したカウンセリングも都内に数多くあります。DVによってけがをした時や不安が強
く眠れない時は、医療機関に行って相談してみるのも良いと思います。
子供がいる家庭でDVの可能性がある場合には、児童相談所、子ども家庭支援センターなどでもご
相談いただけます。子供への影響として、児童虐待法とDV防止法は非常に密接な関係にあります。
子供が明らかに虐待を受けていると感じたら、ぜひ相談してください。相談通報した人の名前や住所
等のプライバシーは守られますし、もし通報が誤っていても、おとがめはありません。
また、法的な力を得て解決を希望する場合、弁護士費用をすぐに払えない方は法テラス等に相談す
ることができます。
どこに相談していいか分からない場合には、東京ウィメンズプラザにお問合せください。もしも身
の安全が危ぶまれる緊急の場合には、110番をしてください。
東京ウィメンズプラザの電話相談は毎日朝9時から夜9時まで受け付けています。困ったこと、気
になることがありましたらお気軽にお電話してください。