大阪府住宅・建築物耐震 10 ヵ年戦略プランの検証及び新たな耐震改修促進計画の策定委託業務 仕様書 事業名称 大阪府住宅・建築物耐震10ヵ年戦略プランの検証及び新たな耐震改修促進計画の策定委託業務 履行期間 契約締結日~平成28年3月28日 1 業務の目的 平成 18 年 12 月に策定した「大阪府住宅・建築物耐震 10 ヵ年戦略プラン」は、建築物の耐震 改修の促進に関する法律に基づき、府民の生命と財産を守るため、大阪府の耐震化を推進する ための基本方針を掲げるとともに、耐震化の目標及び目標達成のために必要な施策等を定めた 耐震改修促進計画で、平成 27 年までの 10 年間で耐震性を満たす住宅・建築物の割合を 9 割と することを目標に、市町村及び建築関係団体等と連携して施策を展開し、住宅・建築物の耐震 化の促進に取組んできたところである。 本業務は、現行計画に掲げる目標の達成状況を確認し、これまで取組んできた耐震化施策の 効果・実績等の検証・分析・評価を行うとともに、その結果から課題を的確に整理し、本府は勿 論のこと、全国都道府県や府内市町村における耐震化の取組み状況等を踏まえ、新たな目標や新 たな施策の方針等を示す耐震改修促進計画を策定することを目的とする。 2 業務の内容 (1)耐震化率の推計等 ①民間住宅の耐震化率の推計 平成 25 年住宅・土地統計調査(総務省集計及び本府独自集計)、平成 25 年住生活総合調 査(国土交通省集計)等の既存データを活用し、耐震化率を推計すること ②公的住宅の集計 本府による実態調査の集計(公営住宅(府営住宅、市町村営住宅)、UR 住宅、公社住宅) 等を活用し、耐震化率を推計すること ③特定既存耐震不適格建築物の耐震化率の推計 本府所管(26 市町村)及び府内所管行政庁(17 市)による所有者等への既存調査(耐震 化の状況等)等を活用し、用途別特定既存耐震不適格建築物数の特定、耐震化率を推計す ること ④公共建築物の集計 本府による府有建築物・市町村有建築物の実態調査を活用し、耐震化率を推計すること ⑤町丁目単位の耐震化率 平成 25 年住宅・土地統計調査(総務省集計及び本府独自集計)から推計し、町丁目単位 の耐震化率をデータ整理すること (2)住宅・建築物の耐震診断・設計・改修・除却及び建替えの実態調査・課題分析等 ①所有者の耐震化に関する傾向・課題分析 本府補助の実績(耐震診断・設計・改修・除却補助活用物件)や下記データを活用し、耐震 診断・設計・改修・除却及び建替えの傾向・課題を分析すること ○公の既存データや「住宅・土地統計調査」 、 「住生活総合調査」 (国土交通省)等の各種統 計データ 1 ○本府及び府内市町村が実施した「耐震診断・改修補助金受給者に対する調査」、「クイッ ク・リサーチおおさか Q ネットアンケート」、 「耐震 PR(イベント等)来場者アンケート」 結果データ ②事業者の耐震化に関する実態の分析 耐震化を促進するための課題把握・新たな施策の方向性を検討するための基礎資料とす るため、必要と思われる調査を提案し、分析すること 以下を参考にアンケート方式等による調査を実施すること ○調査対象の例:大阪建築物震災対策推進協議会の会員団体、大阪府住宅リフォームマイ スター制度登録団体傘下の事業者又は耐震診断・改修講習会修了者等 ○調査項目の例: ・改修物件の傾向(規模・構造・建築年・工事費・工事内容等) ・顧客への営業方法・内容(チラシ等の紙媒体・WEB による広告・頻度・ヒット率、行政 との連携の可能性等) ・事業者から見た顧客ニーズ(費用・信頼性・工期・アフターサービス・苦情等) ・耐震ベットのニーズと効果 等 (3)行政(大阪府他)による耐震化促進に関する既存施策の効果の検証・新たな施策提案 ①大阪府・府内市町村が実施している各施策の効果の検証 大阪府及び市町村が提供する資料等を活用し、補助制度、耐震化 PR の取組み(広報、地 域密着型 PR、診断士派遣制度、耐震技術者育成)など既存施策の効果を検証すること ②大阪府まちまるごと耐震化支援事業の効果の検証 大阪府が提供する資料等を活用し、制度の実施による耐震化促進の効果を検証するとと もに、課題に対する改善方法を提案すること ③全国の耐震施策の効果の検証 全国の都道府県が実施している耐震施策のデータ収集及び府が提供する耐震施策の先進 県のデータを活用し、施策の効果の検証及び有効性を分析すること ④要緊急安全確認大規模建築物の進行管理 大阪府が提供する資料等を活用し、対象建築物の実態や耐震診断等の進捗状況を整理す ること ⑤広域緊急交通路沿道建築物耐震化促進事業の進行管理 大阪府が提供する資料等を活用し、対象建築物の実態や耐震診断等の進捗状況を整理し 図示すること ⑥耐震化を促進するための新たな目標及び新たな施策の提案 以下を基本として、検討のうえ提案すること ○耐震化率以外の新たな目標及びその促進方策 ○耐震診断・設計・改修・除却の補助制度の再構築や新たな補助の検討 ○耐震化促進 PR の拡充として効果的な新たな手法の検討 ○民間事業者との更なる連携方策の検討 ○地域特性に着目した施策 ○その他課題に対応した耐震化の促進方策 ⑦耐震改修以外で耐震化を促進する新たな施策の提案 建替え又は除却を促進するための効果的な施策や、国・金融機関等の関係機関と連携し 2 た新たな取組みを、民間住宅市場の動向や専門家の意見を踏まえ提案すること (4)大阪府耐震改修促進計画審議会及び関係機関との調整 審議会委員との打合せを含め、審議会の資料を作成し、審議会への出席、審議会の議事 録等を作成するとともに、関係機関との協議に必要な資料を作成し、必要に応じて会議へ 出席すること ※大阪府耐震改修促進計画審議会とは、本府が、新たな耐震改修促進計画の策定にあたり、参 考意見を聴取するために設置するもので、防災、建築(設計・施工)、都市、住環境、まちづ くり、経済などの学識経験者並びに実務者によって構成する予定。 ・委員数 6 人 ・委員会開催 4 回(予定:上期 3 回【新計画の骨格を纏める】 、下期 1 回【答申】 ) (5)成果品 成果品として以下のものを納品すること ①耐震改修促進計画のカラー製本冊子(300 冊) ②耐震改修促進計画概要版のカラーパンフレット(10,000 部) ③上記①に関する電子データ一式 報告書及び上記(1)~(4)に関するデータ一式(CD-ROM 2 枚) ④広域緊急交通路沿道建築物の進行管理データ(CD-ROM 2 枚) 3 委託金額の上限 7,376 千円(消費税及び地方消費税を含む。 ) 4 業務の実施状況等の把握、分析・報告業務 常に業務の実施状況について把握・分析を行い、適宜、本府担当者に報告すること その他、別途指示する事項について適宜報告すること 5 業務に携わる者の資格 本業務の全体調整を行う総括責任者 以下の要件を満たす主任技術者を1名以上従事させること 建築士法に基づく「一級建築士」又は技術士法に基づく「技術士(都市及び地方計画)」の 資格を有し、耐震に関する各種法令に関する知識・経験を有する者 6 その他 ・ 個人情報を取り扱うときは、公募実施要項:別紙 1「個人情報取扱特記事項」を守ること ・ 本業務の実施により得られた成果、情報(個人情報を含む)等については大阪府に帰属する こと ・ 業務の再委託は原則禁止することとし、必要がある場合は大阪府と書面により協議すること ・ その他業務の実施に際しては、大阪府の指示に従うこと ・ その他詳細については、大阪府との本業務に係る契約時に別途協議する 3
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