イオングループ5社の格付をA-に変更、モニター解除

NEWS RELEASE
2015年2月17日
【格付変更/レーティング・モニター解除/格付維持】
イオングループ5社の格付をA-に変更、モニター解除、方向性は安定的
格付投資情報センター(R&I)は上記の格付を公表しました。
<格付見直し結果> *格付対象は後記をご参照ください
発行者(証券コード)
発行体格付
イオン(8267)
(A) → Aイオンモール(8905)
(A) → Aイオンフィナンシャルサービス(8570)
(A) → Aイオンクレジットサービス
(A) → Aイオン銀行
(A) → A-
格付の方向性
安定的
安定的
安定的
安定的
安定的
CP
a-1(維持)
a-1(維持)
a-1(維持)
-
-
【格付理由】
今回の格下げは、グループ中核の小売事業の収益が2015年2月期第4四半期も低迷している点を踏まえ、
全体の収益力をAゾーンとしてさほど問題のない水準にまで回復させていくには、時間がかかると判断
したためだ。もともと格付に見劣りしていた財務基盤の改善も遅れることになろう。
第3四半期までで前年同期のほぼ半分に落ち込んだ2015年2月期の営業利益は、第4四半期に入っても
大きくは好転していないとみられる。総合スーパー(GMS)や食品スーパー(SM)の既存店売上高が引
き続き低迷しているためで、通期予想の2000億円~2100億円を達成するのは極めて困難な状況にある。
小売事業はかなり前からGMS事業を中心に十分な収益力を確保するのが難しくなっていた。今期に入
って一段と悪化した要因として、2014年4月の消費増税に伴う消費者の行動に十分対応できなかったこ
とや、夏場の天候不順があるのは確かだが、より構造的な問題が存在することを見逃せない。
コンビニエンスストアが地方でも勢力を伸ばしてきたほか、ディスカウントストアの台頭も目立つ。
地方の食品スーパーも息を吹き返し、競合が一段と激化している。本部主導の事業運営では、こうした
環境変化への対応が遅れがちになっていることは否めず、GMS事業に加え、SM事業も苦戦している。
このため、2015年2月に組織改革を行い事業会社へ権限を移譲したが、小売事業の収益力立て直しに
は時間がかかると予想される。一方、投資は、国内出店こそ抑制するが、成長投資は継続する予定で、
店舗のリースなどを含む実質債務残高は、金融事業を除いても、高止まりする見通しだ。
小売事業と並ぶ中核のディベロッパー事業と総合金融事業は競争力を維持しており、各事業の相乗効
果によって稼ぐグループのビジネスモデルの有効性は揺らいでいない。既存店の活性化投資の効果など
で中期的には小売事業も上向き、グループ全体として一定の収益力を確保可能とR&Iは判断している。
格付の方向性は安定的。もっとも、個人消費を取り巻く環境は楽観できない。円安による輸入物価の
上昇が消費者の購買意欲を湿らせているほか、地球温暖化の影響で異常気象が常態化しているのも気掛
かりだ。小売事業の収益力やグループの財務状況を注意深く見守っていく必要がある。
■お問合せ先
■報道関係のお問合せ先
株式
会社
: インベスターズ・サービス本部
: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1
E-mail. [email protected]
日本橋一丁目三井ビルディング
http://www.r-i.co.jp
信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
©Rating and Investment Information, Inc.
NEWS RELEASE
イオンの格下げに伴い、グループとの一体性が強くイオンと同格にしているイオンモールやイオンフ
ィナンシャルサービスなどの格付もA-に変更した。引き続きグループ収益への貢献は見込めそうだが、
営業基盤を共有している小売事業の低迷が続けば、経営に影響が出てくる可能性がある。
イオン、イオンモール、イオンフィナンシャルサービスのコマーシャルペーパーの格付a-1を据え置
いた。流動性の状況などからみて、償還時のバックアップに支障を来すことは差し当たり考えにくい。
【格付対象】
発行者:イオン (証券コード:8267)
名 称
格 付
発行体格付
(A) → A名
称
発行総額
(億円)
150
200
200
200
200
100
250
265
第13回無担保社債
第14回無担保社債
第16回無担保社債
第17回無担保社債
第18回無担保社債
第19回無担保社債
第20回無担保社債
第2回利払繰延条項・期
限前償還条項付(劣後
特約付)無担保社債
名
称
金額
(億円)
600
劣後特約付ローン
名
称
コマーシャルペーパー
格付の方向性
安定的
発行日
償還日
2005年06月22日
2005年06月22日
2011年11月21日
2012年08月09日
2012年08月09日
2014年06月30日
2014年06月30日
2006年09月29日
2025年06月20日
2015年06月22日
2018年11月21日
2019年08月09日
2022年08月09日
2021年06月30日
2024年06月28日
2056年09月29日
借入実行日
借入満期日
2013年03月29日
2073年03月29日
発行限度額
(億円)
1,000
担保・保証等
保証会社等
無担保
発行者:イオンモール (証券コード:8905)
名 称
格 付
発行体格付
(A) → A名
称
発行登録(社債)
名
称
第3回無担保社債
第4回無担保社債
第5回無担保社債
第6回無担保社債
第7回無担保社債
■お問合せ先
■報道関係のお問合せ先
株式
会社
発行予定額
(億円)
1,000
発行総額
(億円)
100
150
200
150
50
格
付
(A) → A(A) → A(A) → A(A) → A(A) → A(A) → A(A) → A(BBB+) → BBB
格
付
(BBB+) → BBB
格
付
a-1(維持)
格付の方向性
安定的
発行予定期間
予備格付
2014年10月04日~2016年10月03日
(A) → A-
発行日
償還日
2012年07月25日
2012年07月25日
2014年03月24日
2014年10月31日
2014年10月31日
2017年07月25日
2019年07月25日
2024年03月22日
2021年10月29日
2026年10月30日
: インベスターズ・サービス本部
: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1
格
(A)
(A)
(A)
(A)
(A)
付
→
→
→
→
→
AAAAA-
E-mail. [email protected]
日本橋一丁目三井ビルディング
http://www.r-i.co.jp
信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
©Rating and Investment Information, Inc.
NEWS RELEASE
名
称
発行限度額
(億円)
300
コマーシャルペーパー
担保・保証等
保証会社等
無担保
発行者:イオンフィナンシャルサービス (証券コード:8570)
名 称
格 付
発行体格付
(A) → A名
称
発行登録(社債)
名
発行予定額
(億円)
1,000
称
第10回無担保社債
第1回無担保社債
第2回無担保社債
第1回期限前償還条項
付無担保社債(劣後特
約付)
第2回期限前償還条項
付無担保社債(劣後特
約付)
名
称
コマーシャルペーパー
格
付
a-1(維持)
格付の方向性
安定的
発行予定期間
予備格付
2013年02月20日~2015年02月19日
(A) → A-
発行総額
(億円)
200
100
100
300
発行日
償還日
2011年04月27日
2014年03月18日
2014年03月18日
2014年03月27日
2015年04月27日
2019年03月18日
2021年03月18日
2024年04月26日
(A) → A(A) → A(A) → A(A-) → BBB+
100
2014年03月27日
2024年04月26日
(A-) → BBB+
発行限度額
(億円)
1,500
担保・保証等
保証会社等
無担保
格
格
付
a-1(維持)
発行者:イオンクレジットサービス
名 称
格 付
発行体格付
(A) → A-
格付の方向性
安定的
発行者:イオン銀行
名 称
発行体格付
格付の方向性
安定的
格 付
(A) → A-
付
☆予備格付は、個別債務の最終的な条件が決定されていない段階で予備的な信用格付が必要となる場合に、付与
する評価です。個別債務の最終的な契約内容等によっては、予備格付とは異なる信用格付が付されることがあ
ります。
■お問合せ先
■報道関係のお問合せ先
株式
会社
: インベスターズ・サービス本部
: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1
E-mail. [email protected]
日本橋一丁目三井ビルディング
http://www.r-i.co.jp
信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
©Rating and Investment Information, Inc.
NEWS RELEASE
信用格付に関わる事項
信用格付業者
登録番号
株式会社格付投資情報センター
金融庁長官(格付)第6号
直近一年以内に講じられた監督上の措置は、ありません。
主任格付アナリスト
信用格付の付与について
代表して責任を有する者
イオン、イオンモール:西元 純
イオンフィナンシャルサービス、イオンクレジットサービス、イオ
ン銀行:後藤 潤
神林 尚
信用格付を付与した日
主要な格付方法
2015年2月16日
R&Iの信用格付の基本的な考え方 [2012.05.07]
小売り [2013.08.29]
百貨店 [2013.04.09]
金融機関等に共通する格付の考え方 [2014.03.13]
クレジットカード・信販 [2013.05.02]
預金取扱金融機関 [2013.02.25]
金融グループの格付の考え方 [2013.07.31]
持株会社の格付の考え方 [2013.11.08]
親会社と子会社の格付の考え方 [2013.11.08]
ハイブリッド証券の資本性の評価と格付の視点 [2012.05.24]
規制資本商品と金融機関等の格付の考え方 [2014.04.21]
上記格付方法は、格付を行うにあたり考慮した他の格付方法とともに以下のウェブサイトに掲載
しています。http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/methodology/index.html
評価の前提は、以下のウェブサイトの格付付与方針に掲載しています。
http://www.r-i.co.jp/jpn/ratingpolicy/index.html
格付符号とその定義は、以下のウェブサイトに掲載しています。
http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/definition/index.html
格付関係者
イオン、イオンモール、イオンフィナンシャルサービス、イオンク
レジットサービス、イオン銀行、みずほ証券
注
格付関係者は、金融商品取引業等に関する内閣府令第三百七条に基づいて、R&Iが判断したものです。
利用した主要な情報
品質確保のための措置
情報提供者
決算書類、開示情報
公認会計士の監査済みである、またはそれに準じた信頼性が確保さ
れている決算書類であること。一般に開示された、またはそれに準
じた信頼性が確保されている情報であること。
格付関係者
信用格付の前提、意義及び限界
R&Iの信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約
定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見です。R&Iは信用格付によって、個々の債
務等の流動性リスク、市場価値リスク、価格変動リスク等、信用リスク以外のリスクについて、何
ら意見を表明するものではありません。信用格付は、いかなる意味においても、現在・過去・将来
の事実の表明ではありません。また、R&Iは、明示・黙示を問わず、提供する信用格付、又はその
他の意見についての正確性、適時性、完全性、商品性、及び特定目的への適合性その他一切の事項
について、いかなる保証もしていません。
R&Iは、信用格付を行うに際して用いた情報に対し、品質確保の措置を講じていますが、これら
■お問合せ先
■報道関係のお問合せ先
株式
会社
: インベスターズ・サービス本部
: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1
E-mail. [email protected]
日本橋一丁目三井ビルディング
http://www.r-i.co.jp
信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
©Rating and Investment Information, Inc.
NEWS RELEASE
の情報の正確性等について独自に検証しているわけではありません。R&Iは、必要と判断した場合
には、信用格付を変更することがあります。また、資料・情報の不足や、その他の状況により、信
用格付を保留したり、取り下げたりすることがあります。
利息・配当の繰り延べ、元本の返済猶予、債務免除等の条項がある債務等の格付は、その蓋然性
が高まったとR&Iが判断した場合、発行体格付又は保険金支払能力とのノッチ差を拡大することが
あります。
■お問合せ先
■報道関係のお問合せ先
株式
会社
: インベスターズ・サービス本部
: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1
E-mail. [email protected]
日本橋一丁目三井ビルディング
http://www.r-i.co.jp
信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
©Rating and Investment Information, Inc.