ÿþT a r o - h 2 6 0 2 1 . j t d

学校だよりNo.21
平成26年12月25日(木)
大館市立扇田小学校
TEL55-0043 FAX55-2140
E-mail:[email protected]
学校のシンボル~保護者・地域の皆さんとともに140年!
『教育目標~心豊かでたくましく,夢に向かって挑戦し続ける子どもの育成』
(目指す学校像~笑顔いっぱい 夢いっぱい 元気いっぱい の子どもがいる学校」)
今年も余日少なくなりました。学校も今日で2学期が終わり,明日からは子どもたちが楽
しみにしている冬休みが始まります。
2学期は,ひない商人祭りで取り組んだキッズマート大作戦に始まり,「140年の時を
刻む扇田っ子~あふれる笑顔と深い絆を届けよう~」のテーマで開催した学習発表会,そし
て,「はばたけ未来へ!歴史をきざんだ槻の木と共に」創立140周年記念式典・記念集会
の開催,大きな行事が続きました。節目の年でなければできない活動がたくさんありました。
今日の終業式で,ステージ上から子どもたちの表情を見て,どの子もたくましく成長したこ
とを強く感じました。これもひとえに,地域,ご家族の皆
様の大きな支えがあったからこそ,様々な活動に子どもた
ちはめあてをもって取り組めていたと思います。
残りの日々を一日一日大事に過ごし,新しい年を迎えた
いものです。そして,2015(平成27)年が皆様にとってす
ばらしい年でありますよう,心からお祈り申し上げます。
皆様良いお年をお迎えください。(校長 佐藤久生)
民生児童委員学校訪問・町内子ども会参観(12/19)
思い出に残る楽しい冬休みを!
明日から1月13日まで19日間の冬休みが始まります。クリスマス,大晦日,
お正月と続き,あっという間に過ぎてしまうと思います。どうか,規則正し
い生活に心がけ,健康で事故のない楽しい冬休みになるようお願いします。
学校でも,町内子ども会や学級活動等で冬休みの生
『安全な生活を!』・・・
活について子どもたちと話し合いをしました。
大雪で屋根の雪,道路脇の雪の
ご家庭でも「冬休みのくらし」をご覧になり,冬 山など例年にない状況です。歩行も
休み中の過ごし方について話し合ってみてください。 大変です。
落雪防止・交通事故防止等,十
<勉強は計画的にしよう>
分気をつけて過ごしたいものです。
来る3学期は1年で最も短く,しかも進学や進級
へ向けて確かな力を身につける大事な学期です。休み中は,これまでに習った事の復習
をしたり学んだことを生かして興味のあることに挑戦したりしてみてはいかがでしょう
か。3年生以上は「冬休み新聞」があります。どんな新聞記事ができるのか楽しみです。
<お手伝いをしよう>
年の瀬を迎え,家の大掃除,おせち料理の準備など,お手伝いの人が必要
になってくる時期になります。家族の一員としての自覚をもたせるよい機会
にもなると思いますので,お子さんに声をかけてみてください。そして,さ
らに絆を強めてください。
<外で元気よく遊ぼう>
寒さに負けず,元気よく外に出て雪国でしか味わうことができない
スポーツや遊びに多く親しんでほしいと思います。
・・・かぜやインフルエンザに負けないぞ!
◆クリスマス集会(12/24)
サンタさんもトナカイさんも登場!
今年のプレゼント
「みんなのえがお
をください!」
悪戦苦闘!
クリスマスクイズ
~ 扇田っ子のがんばり! ~
おめでとう!
○第7回秋田県地区選抜野球大会(12月13,14日)大館樹海ドーム
「大館オールスターズ」選抜チームに,本校6年の「阿部駿汰君(ファースト)」,「岸海雄君(キャッ
チャー)」の二人が所属し,活躍してきました。
【決勝トーナメント】2回戦 男鹿4対5大館 準決勝 由利本荘10対0大館
3位決定戦 秋田5対0 第4位
※一日3試合のハードな中,大健闘!
○全日本アンサンブルコンテスト第37回秋田県大会県北地区予選大館大会
(12月20日)文化会館
つきの木演奏会(12/19)より
【小コンの部】金管5重奏 銀賞
曲名「ホール・ニュー・ワールド」
演奏者:浅利菜花(Trb.)・尾山春菜(Hrn.)・武田向日葵(Tub.)
・長田萌花(Trp.)・本間陽奈(Trp.)
○第3回KOSAKAアカシアスプリント大会(12月21日)小坂町記念競技場
【低学年男子(150m)の部】 第3位 奈良竜太郎(3年) 第4位 奈良虎太郎(3年)
15日に「校内ふるさと川柳コンクール」を行い,学級の代表
と職員で審査をしました。結果を紹介します。これまでの学習
や様々な活動から感じたことを表現しました。
どの作品もすばらしく情景が目に浮かびます。
【最優秀作品】 「おもいやり まちにあふれる かねのおと」 1年 武田夏海
「つきの木は 扇田小の まもりがみ」 4年 金谷陽彩
【優秀作品】 「つきの木が ぼくらをみてる むかしから」 1年 本間全
「コケコッコー みんなでさけぶ とりのいち」 2年 花田和
「おめでとう 扇田小が 百四十さい」 3年 安保琉
「今日だけは 主役は子ども 商店街」 4年 佐藤史穂
「きりたんぽ きめてのあじは ひないどり」 5年 三浦心結
「歴史あり 昔の学校 正覚寺」 6年 武田向日葵
1~3月の主な行事予定
<1月>
6日(火)新年書き初め会(比内公民館)
7日(水)国際情報学院中学校入学選抜検査
14日(水)3学期始業式 地区児童会
15日(木)CRT(1~3年:国・理)
16日(金)CRT(1~3年:社・算)
つきの木集会
18日(日)あきた北空港クロカン大会
19日(月)スキー授業開始 委員会活動
20日(火)学校経営反省会
比内中学校入学説明会
21日(水)職員会議
30日(金)スキー教室(3~6年)
大鰐スキー場
<2月>
1日(日)大館市民スキー大会
3日(火)国語科授業研究会
4日(水)夢育て発表会
6日(金)漢字検定試験
13日(金)比内中学校体験入学
24日(火)鶏めし献立
<3月>
3日(火)学年末PTA
6年生を送る会
16日(月)卒業式・修了式予行
19日(木)卒業式
20日(金)修了式
27日(金)離任式
◇第60回青少年読書感想文全国コンクール優秀作品の紹介◇
(秋田県…入選
大館北秋田地区…特選)
※参考にしてみては,いかがでしょうか。
【課題図書】「ただいま!マラング村」を読んで
家族の大切さ
4年
安藤
佳歩
みなさんは,おなかがへっているとき食べ物をぬすみたいと思ったこ
とはありますか。
この本の主人公は,ツソというアフリカにすむ小さな男の子です。お
父さんは病気で死んで,お母さんはツソをのこしたままどこかへ行って
しまいました。わたしには,両親がいて,毎日仕事が終わると家に帰っ
てきます。わたしの家にとっては,これがあたり前の日じょうです。そ
のため,ツソのようにお父さんやお母さんがいないことが考えられませ
んでした。
ツソはお兄ちゃんといっしょに,キリマンジャロ山のふもとの村にあ
るおばさんの家に住むことになりました。しかし,食べ物が少ししかもらえませんでした。こ
のあと,ツソは家を出て,ピーナッツや水をぬすんでしまいました。
わたしは,物をぬすむということをぜったいしてはいけないと思います。ぬすむ行動は,は
んざいです。また,お金をはらわずに売り物をぬすむことは,作った人や売っている人に失礼
だと思います。ツソのようにおなかがへっていても,わたしはぬすむ行動をしてしまう前に,
家族の顔が頭にうかびます。ぬすみをして悲しむのは自分だけではありません。わたしを育て
てくれた家族も同じ悲しみをせおうことになると思います。家族のことを考えても,ぜったい
にぬすみをしてはいけません。
わたしは,テレビでアフリカの番組を見たことがあります。アフリカには,まずしい地いき
がたくさんあるといっていました。お金や食べ物が少ない地いきや満足な食じができない人た
ちが多くいるそうです。わたしはテレビを見て,とても悲しかったです。このアフリカのじょ
うきょうを考えると,ツソの気持ちの考え方が少しわかるような気がします。
食べ物にこまるまずしい地いきだからこそ,ツソはピーナッツと水をぬすんだのではないか
と考えます。また,おばさんの家もまずしかったから食べ物が少なかったと思います。ツソの
ようにぬすみをはたらいてしまうかんきょうが作られていたのではないでしょうか。
わたしは,日本にいるのでめぐまれていると思います。おなかがへるとお母さんが料理をし
てくれて,勉強がわからないときはお父さんがやさしく教えてくれて,いつも遊んでくれるお
姉さんがいてくれて,わたしのそばには,いつも大好きな家族がいてくれます。こんな幸せな
事はありません。
ツソのように家族がいない時こそ,おたがいに支え合い,声をかけ合いながら生きていかな
ければいけないと思います。
家族,友達,先生,地いきの人など,こまっている人がいたら,わたしの力でできることを
行い,助けてあげたいと思います。
【自由図書】「杜子春・くもの糸」を読んで
ひと言への想い
4年
佐藤
史穂
「人間らしいくらし」とは,どんなものでしょうか。
この物語の作者である芥川龍之介は,母親に育てられていません。
母親は龍之介を生んですぐ病気になり,一緒にくらすことができなく
なったため,龍之介は祖母に引き取られました。たまに顔を見せに行
っても,誰が来たのか分からないほど母親の病気はひどいものだった
そうです。そして,龍之介は36才の時に,自分で自分の命を終わら
せています。
なぜ,作者の母親のことが気になったのか。それは,この物語に出
てくる主人公と母親が出会う場面があまりにも悲しいからです。
お金を使い切り,生きる力を無くしていた主人公,杜子春。そんな
時,仙人と出会い,一夜にして大金持ちになります。自分も仙人になりたくて,何があっても
声を出してはいけないというきびしい修行を受けるのです。そんな中,杜子春の父母の顔をし
た馬が鬼に殺されそうになる場面を見せられ,思わず声を出してしまったというお話です。
これはきっと,芥川龍之介が「おかあさん」に会いたくて書いた物語なのだと思います。一
度も親子の時間をすごせなかったさみしい気持ちを,この話を通して母親に知ってほしかった
のではないでしょうか。
ぼんやり空を見上げていた杜子春に,「おまえはなにを考えているのだ。」と仙人は問いかけ
ました。三度も同じ質問をしています。杜子春は答えていませんが,本当はお母さんの事を考
えていたのではないか,と私は思います。そして,仙人も実はそれを知っていたような気がし
ます。
お母さんの顔をした馬は,なぐられながら,「わたしたちはどうなってもいい。おまえさえ幸
せなら。」と杜子春を思いやります。最初はがまんしていた杜子春がとうとう,「おかあさん」
とさけび,涙を流して馬をだきしめました。芥川龍之介も,本当はこんなふうに,お母さんに
優しい言葉をかけてもらいたかったのではないかと思いました。
この後,杜子春は「これからは人間らしいくらしをするつもりだ」と,仙人に伝えています。
作者が考える人間らしいくらしとは,仙術を使って手に入れたような特別な生活ではなく,き
っと「おかあさん」がそばにいて,一緒にごはんを食べて,一緒にねて起きて,というふつう
のくらしの事ではないかなと思います。
最後に仙人から,桃の花が庭一面に咲く家をもらいました。芥川龍之介は,そんな家でお母
さんとふつうにくらすことを夢見ていたのだと思います。
私の父や母が「杜子春」を読んだ感想は,私とはちがうものでした。けれども,読む人によ
って感じ方がちがうのも読書のおもしろさだよ,と父母が教えてくれました。親とのこんな会
話が,芥川龍之介のあこがれたものだったのかもしれません。
【自由図書】「武器より一冊の本をください~少女マララ・ユスフザイの祈り」を読んで
マララが教えてくれたこと~人の権利
6年
大橋
優輝
マララを初めて見たのは,テレビのニュースでした。正直,何でこの
15才の少女が注目されているのか,その時は理解できませんでした。
この少女は,なぜしゅうげきされなければならなかったのか。なぜ,そ
こにいてスピーチをしているのか。
「武器より一冊の本をください」というこの本のタイトルを見たとき,
貧しい国にもかかわらず,じゅうや兵器にお金を費やし,国民が勉強な
どできない生活をしているのだと,ぼくは安いに想像していました。し
かし,実際に本を読んでみると,しゅう教の教えにしばられながらも「勉
強したい」といちずに願う少女が,どんな悲げきにまきこまれても自分
の考えや思いをつらぬき,自分たちの現状を世界中にうったえ続けているという実話でした。
そして,この主人公マララこそが,あのテレビに出ていた少女であり,初めてマララを見た時
にうかんだ疑問の答えが,この本の中にありました。
マララがしゅうげきされた理由。それは,「女の子というだけで学校で勉強する機会をうばわ
れたくない。」と,ブログでうったえたからでした。マララの住むパキスタンには,「女子には
教育をみとめない」という考えの人たちがいました。それでも,マララには,「医者になって,
みんなの力になりたい。」という強い思いがあって,危険だと分かりながらも,自分の考えを伝
え続けました。そして,結局しゅうげきにあってしまったのです。
「マララはどこだ。」マララの乗っているバスに入りこんだ少年はさけび,マララにけんじゅ
うをつきつけました。ぼくにはじゅうをむけられたときのことがとてもおそろしく想像できま
せん。しょうげきが強すぎて,ぼくには考えることのできない出来事でした。しかし,マララ
は奇跡的に命を取りとめ,目を覚ますことができました。目を覚ましたとき,異国の病室には
たくさんのメッセージが届いていました。それらは,マララの生きる勇気になりました。だか
ら,マララはより多くの人たちを助けることができるであろう「政治家」という新たな夢に向
かって努力することをちかいます。そして,しゅうげきから三ヶ月後,退院したマララは国連
の会場でスピーチをしていたのです。自分の思いや世界中の学びたい女の子の代表として。
第二の人生を他の人々にささげたいと考え,それを実行するマララは素晴らしい人だと思い
ます。どんなにこわい大人に対しても,自分たちの権利をうったえ続けている姿が心に残りま
した。マララは,今でもいつでもねらわれています。そんな中でも学ぶことに喜びを見出し,
やるべきことに向かって努力する姿に感動します。一方で,ぼくにはいったい何ができるのだ
ろうか。今は分からないけれど,自分がここに生まれた幸せをかみしめながら,これからもマ
ララの行動に注目し,その答えをみつけていきたいと思っています。