テスト(微分積分)

微分積分学演習第二(U クラス)小テスト略解(11/26)
t7-3. x ∈ (−1, 1) とする。
表せ。
t7-1.
(i): x ∈ (−1, 1) とする。1/(1 + x2 ) を x = 0 における Taylor 級数で表せ。
配点:1 点
答え:
(ii): arctan x を x = 0 における Taylor 級数で表せ。
n=0
配点:各 1 点計 2 点
答え: (i):
∞
∑
∞ (
∑
1−
1
を x = 0 における Taylor 級数で
(1 − x)(2 − x)
)
1
2n+1
xn =
1 3
7
15
+ x + x2 + x3 + · · · .
2 4
8
16
解説. 部分分数分解すると、
(−1)n x2n = 1 − x2 + x4 − x6 + · · · .
1
1
1
1
1
1
=
−
=
− ×
(1 − x)(2 − x)
1−x 2−x
1 − x 2 1 − (x/2)
n=0
∞
∑
x3
x5
x7
(−1)n 2n+1
(ii):
x
=x−
+
−
+ ···.
2n + 1
3
5
7
n=0
となるので、等比級数を用いて計算出来る。
解説. 等比級数 1/(1 − t) = 1 + t + t2 + t3 + · · · (t ∈ (−1, 1)) に t = −x2 を
代入すれば、(i) の答えは求まる。また、1/(1 + x2 ) = (arctan x)′ であるの
で、(i) の答えを項別積分すれば、(ii) が求まる。
t7-4. x ∈ (−1, 1) とする。Taylor 級数が f (x) =
∞
∑
(n − 1)xn となる f (x)
n=0
を初等関数で表せ(ヒント:数列の和の求め方を思い出す。または、微分した
り積分したり x を掛けたり割ったりして、知っている級数に帰着する)。
t7-2. x ∈ (−1, 1) とする。1/(1 − x)2 を x = 0 における Taylor 級数で表せ。
配点:1 点
答え:
∞
∑
(n + 1)xn = 1 + 2x + 3x2 + 4x3 + · · · .
1
=
(1 − x)2
(
1
1−x
(
)′
=
∞
∑
n=0
であるので、右辺の項別微分を計算すれば良い。
答え:
解説.
n=0
解説.
配点:2 点
)′
xn
1
2
2x − 1
x2
−
=
=
− 1.
(1 − x)2
1−x
(1 − x)2
(1 − x)2
∞
∑
(n − 1)xn =
n=0
∞
∑
(n + 1)xn − 2
n=0
∞
∑
xn
n=0
となるが、右辺の第一項は t7-2 で計算したもの、右辺の第二項は等比級数な
ので、答えがわかる。
その他にも、xf (x) − f (x) を計算してから等比級数を利用したり、f (x)/x2
を項別積分してから等比級数を利用したり出来る。