高電圧アークトラッキング(HVTR)試験 1.適用規格: UL746A, Polymeric Materials – Short Term Property Evaluations, Section 25 2.サンプルサイズ: 127×12.7mm 厚さ=3.18±0.25mm 3.サンプルコンディショニング: 温度 23℃、相対湿度 50%で 40 時間以上放置 4.試験方法: 図-1 に示す回路でφ3.2mmのステンレス製電極を 3.97mmの間隔で相対して配置し、サンプルに高 電圧小電流(5.2kV,2.36mA)を印加し放電させる。試験片表面にトラッキングが発生した時に 電極をトラッキングの速度に合わせて移動させ、電極間の間隔を広げてトラッキングを伸ばしていく。2 分 間で伸びたトラッキングの長さを測定し、mm/分で表したものを高電圧トラッキングレート(HVTR)と呼ぶ。 HVTR の小さいほうが優れた特性を示す。また、同一装置を使用し、両電極とも固定して発火またはトラ ッキングまでの時間を測定する高電圧アーク発火性試験がある。 両試験とも UL746A に記述されており、高電圧電源が故障した場合などを想定して高電圧アーク トラッキング性が評価される。 図-1.高電圧アークトラッキング測定回路 図-2.高電圧アークトラッキング性試験 高電圧アークトラッキングレート(HVTR) PLC 値 (mm/秒) 0 < TR ≦ 10 0 10 < TR ≦ 25.4 1 25.4 < TR ≦ 80 2 80 < TR ≦ 150 3 150 < TR 4 TR : Tracking Rate PLC : Performance Level Categories 0 から 4 までのクラスがあり、小さい値のほうが優れた結果を示している。
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