山行計画書の書き方
…教育部ミニ講座…
7月23日に都連盟主催の山行計画書学習会が開かれ、杉並山の会からは4名が参加し
ました。資料には7つの山岳会の計画書や規定などが綴じ込まれ参考になります。中でも
計画書はかなりシステム化されていて、計画書を記入後、送信ボタンを押すだけで会へ
送れるものあり、ソフトを活用できたら便利そうです。
ここでは、杉並山の会の山行計画書をもとに、当日の資料の抜粋とメモから注意点を
書きます。
登山計画書は、実際の山行をイメージして作成します。事故に発展する要因を見つ
け、遭難防止ツールとして活用することができます。また、遭難した場合捜索する側
(山岳会、警察、家族)の行動基準情報になります。
●山行計画書は日帰り(ハイキング)用とそれ以外用の2種類があります。
ホームページからダウンロードできます(パスワードが必要)。
http://suginami.muse.weblife.me
1 山行の種類・形態
・会山行・合同山行・個人山行の種類、山行形態(ハイキング、縦走、雪山等)を記入。
2
山行期間
・前夜発の場合は出発する日から記入。長期縦走のときなどは予備日も記入。
3 参加者氏名欄
・ふりがなを入れるとよい。年齢は生年月日で記入。
4 交通機関
・電車・バスは路線名。タクシーは会社名。自家用車はナンバー、車種、色を記入。
レンタカーは会社名も記入。
5 行動計画
・山中での行動予定は主なポイントを記入。目的地至るまでに複数のルートがある
場合は、どのルートを通る予定であるかを明記する。天候に応じた2次ルートやエス
ケープルートを記入。
・出発と到着は時刻も記入。行動時間、距離、高度差なども記入するとよい。
6 装備一覧
・山行形態(ハイキング、縦走、沢、岩登り、雪山、山スキー)に応じ、装備一覧を記入。
7 計画書の提出
・決まった提出期限までにリーダー委員会に提出。
種別
提出期限
ハイキング等
3日前
〃 会山行
7日前
[email protected]
縦走等
7日前
・家族や知人にも渡しておく。
雪山、等
14日前
・登山口でコピーを提出。
海外登山
14日前
・行先を管轄する警察への提出。
・パソコンを使わないときは、リーダー委員長佐藤昌之さん宛に郵送かFAXで提出。
8
下山報告
・下山後速やかに在京本部または緊急連絡先へ下山報告をする。会山行の連絡先は
会員、個人山行は家族でもよい。
・山行報告を編集部に提出。郵送のときは編集・組織委員長品田さん宛。
[email protected]
9
会山行の募集
・山行実施日の前月までの例会での募集。会報に募集記事を掲載しての募集。
10 山行申込
・山行希望者は締め切り日までに申し込む。キャンセルは分かり次第早めに伝える。
11 その他
・労山新遭対基金もしくは同様の山岳保険に加入する。山行計画書を提出していな
い山行では給付を受けることができない。
・ヒトココやヤマタンなどネットの活用
・緊急対応時のカードは冷蔵庫や電話の傍に置いておく。
・計画書にレベルの記入があるとよい。
レベル
初級
概ねの基準
歩行時間:5時間以内(日帰り)
レベル
中上級
高低差:500m程度
中級
歩行時間:5~6時間程度/日
高低差:500~800m程度
上級
概ねの基準
歩行時間:6~8時間程度/日
登攀
高低差:800~1000m程度
山スキー
① 標高3000m級の高山縦走
沢遡行
② テント縦走
バリエーシ
③ 雪山等
ョンルート
歩行時間:8時間超/日
高低差:1000~1200m程度