空撮ロボットのバッテリ使用量に もとづく実行時間推定手法の提案 基盤システムソフトウェア研究室 発表者:東拓磨 担当:菅谷みどり 背景(1) • 2011年3月の東日本大震災以降、災害時の 状況調査や人命救助のためのレスキュー ロボットの活躍が期待されるようになった[1]。 [1]電気自動車と電気ヘリコプターが連携する災害地モニタリングシステムの開発 2 背景(2) • 近年安価なAR Drone [2]などが利用できる ようになっている • AR Drone を使用し、目的地の調査などの 役割などが担えるのではないかと考えた – 状況を調査する目的への適用が望まれている[3]。 [2] Parrot© HP:AR Drone 2.0 [3]UAVによる災害時の通行可能経路の探索 3 課題 • 調査目的を遂行するためには、必ず行って 帰ってくる信頼性が重要となる – レスキューロボットにおけるバッテリ切れの問題は、 重要な機能要件として認識されている[4] – 途中でバッテリー切れを起こしてしまうことにより、 目的の調査が果たせなかった事例[5] [4]江刺正喜、瀬名秀明「MEMS(微小電気機械システム)への挑戦」, 2006-7-21 [5] 時事通信 2号機でロボット回収不能=作業員、設定知らず 福島第一,2014-3-27,21:41 4 課題 • AR Drone は電力消費モジュールが多く、飛行 時間が短いため、信頼性を考慮した適切な 判断が必要 – 予備調査 – バッテリを考慮した空撮可能範囲の事前の推定 • 緊急を要する現場での計算コストの削減のみ ならず、安全停止など意図しない動作を事前 に回避する必要 5 目的 • レスキューにAR Droneを利用できるよう、 バッテリ残量などを考慮したユーザ支援のため の仕組みを提供する 6 提案 • バッテリ残量を考慮したレスキューの支援 システムの実現 – 制御システムの設計、実装 – 事前に目標移動距離まで往復可能かを推定する 方法設計(飛行可能判定) – 制御のためのUI(User Interface) 目標移動距離 7 プロトタイプユーザインターフェース とその改善点 ・速度の選択 用ボタン ・これらが何であるか わかりやすくする ・距離を入力できるもの を作る ・なるべく選択できる速度 の範囲を広くする ・バッテリー残量 ・推定稼働 可能時間 ・秒の表示でなく、分と秒 の表示にする ・判定結果の表示 8 今後の課題 • システムとして、ユーザパラメータ等について 検討 • 評価実験における評価項目の検討・評価 9
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