全国民謡グランプリで 内閣総理大臣賞に輝く

CL
OS
E U
P
こ
三上 紀子さん
り
の
のり こ
こういち
うしおい
あい こ
こ びき
三上紀子さん( )=緑 が 丘 四 = は 昨 年
月 ~ 日、東京都の日本武道館で開催され
た第 回郷土民謡民舞全国大会の民謡グラン
プリの部で、最高賞の内閣総理大臣賞に輝き
ました。
3度目の挑戦で初めて岩手県代表となり、
出場権を得た三上さん。全国大会では、自信
を持って歌える岩手の民謡「南部木挽唄」を
選曲。岩手の唄の魅力を全国の人たちに認め
てもらいたいという思いで歌い上げ、民謡日
本一の快挙を達成しました。
父親が三味線を習い始めたことがきっかけ
で、自身も教室に通うようになったのが中学
1年のとき。次第に唄や踊りにも興味を持つ
ようになり、 歳で「南部牛追唄」の名手で
ある故畠山孝一さんと民舞家の中川愛子さん
に師事。今では県民謡協会事務局長を務め、
後進の指導にも当たるなど、岩手の民謡界を
リードする存在になりました。「老若男女が
一緒に楽しんで盛り上がれるのが民謡の魅力。
岩手には昔から歌い継がれてきた素晴らしい
民謡がたくさんある」と熱く語ります。
普段は病院の窓口で働く三上さん。日中は
仕事、夜や休日は民謡教室で後進の指導、自
身の稽古は移動中の車内、という多忙な毎日
を送っています。「医療事務と民謡、人と接
するのが好きだからどちらも楽しい。両立す
ることでより成長し、表現の幅を広げられて
いると思う」とほほ笑みます。
今後は、民謡を歌い続けることはもちろん、
民謡を通して人と人とのつながりの大切さ
を若い人たちに伝えていくことが目標。「小
さな舞台でもいいから、お年寄りと子どもが
一緒に民謡を歌える、聴ける機会をもっとつ
くっていきたい。人と人を結ぶ懸け橋のよう
な存在になれたらうれしい」と語る三上さん。
今まで得たたくさんのつながりを、美しい歌
声と共に次の世代へ受け継いでいきます。
24
26
54
19
47
10
●郷土民謡民舞全国大会
日本郷土民謡協会が主催する、民謡や民舞、三味線、尺八
などの技術・出来栄えを競う全国大会。民謡グランプリ部
門には、各地区から選ばれた 人が出場した。
34
2015
2月15日号(No.1403)
広報
全国民謡グランプリで
内閣総理大臣賞に輝く
郷土民謡民舞全国大会で
民謡を披露する三上さん
(上)と、病院の窓口で
働く三上さん